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5分で解決!車の鍵トラブル/鍵が回らない時の原因と対処法

投稿日 2020.08.12
更新日 2024.03.22
【目次】

    車に乗ろうと思った時鍵が回らなくて困ってしまったことはないでしょうか。鍵が回らなければエンジンをかけることができないため、車を使うことができなくなってしまいます。そういう時、鍵が回らなくなる原因と対処法を知っておけば、すぐに問題を解決することができるかもしれません。今回は、なぜ車の鍵が回らなくなってしまうのか、原因とその対処法を詳しく紹介します。

    鍵の調子が悪く、鍵屋さんに相談したい、鍵を新規に作成したい、スマートキーを作成したいなど、車の鍵でお困りですぐにでも対応してほしい場合はカギ本舗にご相談ください。カギ本舗では実際に現場で作業をする人間がコールセンターに常駐しているため、具体的な作業内容や金額についてご案内可能です。

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    車の鍵が回らない原因と解決方法

    ハンドルロックで鍵が回らない

    ハンドルロック

    車の鍵が回らない原因としてよくあるのが、ハンドルロックです。自動車には、ハンドルロックという機能が備わっており、盗難防止用の機能になります。ハンドルロック機能は、鍵がつけられていない状態でハンドルを回すとハンドルにロックがかかり、ハンドルが動かせなくなります。また、ハンドルロックがかかってしまうと、鍵をイグニッションに挿しても鍵が回らなくなってしまいます。ハンドルロックをかけるつもりがなくても、停車して鍵を抜いた際にちょっとハンドルの位置を変えたり、車を降りる時に腕や鞄がハンドルに当たったりしてロックされてしまうことが多いです。ほとんどの車にハンドルロックの機能が備わっているので、鍵が回らない時はハンドルを回してみて、ロックがかかっていないかチェックしてみてください。ハンドルロックがかかっている場合は、ハンドルを回そうとした際に、障害物にぶつかったような反動が返ってきます。

    ハンドルロックがかかってしまった場合の解決方法

    ハンドルロックが原因の場合は自分で対処することができます。オートマ車ならまずギアを「P」に合わせ、ハンドルを左右に揺らしながら鍵を回してみてください。最初はハンドルロックでぶつかるような反応が返ってきますが、鍵が回ると同時にハンドルは正常に回せるようになります。

     

    ギアの位置が違うため鍵が回らない

    ギアの位置

    車のエンジンをかけようと鍵を回す際、ギアの位置が間違っていると鍵を回すことができません。自動車は安全のために、ギアが正しい位置になっていないと鍵が回らないようになっています。オートマ車なら「P」、マニュアル車なら「N」にギアを入れておかないと、鍵を回してエンジンをかけることができません。

    また、シフトの状態がどこになっているか判別しているギアポジションセンサーやアクチュエータの不具合によって現在のシフト状態が間違って判定されてしまう場合があります。

    ギアの位置が違う場合の解決方法

    ギアが原因で鍵が回らない場合は、ギアを正しい位置に切り替えるだけで直ることがほとんどです。基本的にマニュアル車なら「N」、オートマ車なら「P」にギアを入れれば問題ありません。

    センサー類が故障してしまってシフト状態が上手く認識できていない場合は、ギアを何度か切り替えることで正しくシフト状態を認識してもらえる場合が多いです。シフト状態が正しく認識できない状態が何度も続く場合は、車屋で修理しないと根本解決はできません。

     

    バッテーリーあがりで鍵が回らない

    バッテリー

     

    車の車種によっては、バッテリー上がりをしてしまうと運転席ドアの鍵やエンジン始動の鍵が回せなくなってしまう場合があります。何かしらの理由で電気が失われると自動車内にある様々な電子機器が動作しなくなります。室内灯が点灯しないか普段よりも暗かったり、ウインカーやヘッドライトが点かない場合はバッテリー切れを起こしている可能性が高いです。

    また、最近ではスマートキーでエンジンをかける車種も増えてきました。こういった場合は車とスマートキーの双方の電力が不足していると正常に動作をしなくなります。

    バッテーリーあがりの場合の解決方法

    バッテリー切れが原因で鍵が回らない場合は、バッテリーに電力を供給すれば解決することが殆どです。電力を供給する方法としては、ジャンピングスタートと言われる充電方法が一般的です。バッテリーあがりを起こしている車とは別に、もう一台救援車を用意し、2台の車のバッテリーを繋ぐことで電力を供給することができます。自分でも行える手軽な方法ですが、バッテリーのつなぎ方を間違えるとショートを起こして、カーナビなどの電装品が故障したり最悪の場合車両火災が発生します。正しいジャンピングスタートの手順は以下のページでご紹介しています。

    【車のバッテリー上がり】5分でわかる対応方法と直し方

    自分で対応するのが怖い場合はロードサービスに依頼すると良いです。任意保険に加入していれば、無料で使えるロードサービスが付いていることが殆どです。利用回数や利用限度額が決まっていることも多いですが、保険の等級にも影響しないので積極的に活用しましょう。

    また、ジャンピングスタートでも解決しない場合は、バッテリーの寿命が来てしまった可能性があります。この場合はバッテリー交換をしないと解決しないので、ご自身でバッテリーを購入して交換するか、ロードサービスを使って交換しましょう。ロードサービスで交換ができない場合は、バッテリー交換ができる場所までレッカー移動をしてもらえる事があります。

    バッテリージャンプ
     

    クラッチスタート(マニュアル限定)

    クラッチスタート

    マニュアル車限定ですが、クラッチが原因で鍵が回らないことも多いです。マニュアル車にはクラッチペダルがついていて、それを踏むことでギアを変更することができます。普段マニュアル車に乗らない人は知らないかもしれませんが、マニュアル車の中にはクラッチスタートシステムが搭載されていて、クラッチを踏んだ状態でなければ鍵を回すことができない車種もあります。クラッチスタートシステムは、急発進防止などマニュアル車の安全性を高めるために備えられている機能です。レンタカーなどで車を借りて、久しぶりにマニュアル車を運転するという方に起こりやすい原因なので、乗っている車にクラッチスタートシステムが搭載されていないかチェックしてみてください。

    マニュアル車のクラッチスタートシステムと同じように、オートマチック車にもフットブレーキに安全装置が搭載されることが多くなっています。オートマチック車の急発進による事故が増えているということで、フットブレーキを踏んでいないと鍵が回らない仕組みになっている車種が多くなっているのです。オートマチック車で鍵が回らない時は、そういった機能が備わっていないか確認してみましょう。

    クラッチスタートが原因の場合の解決方法

    クラッチスタートシステムが搭載された車の場合は、クラッチをしっかり踏んだ状態で鍵を回してみてください。クラッチが原因の場合は、これで改善することが多いです。オートマチック車の場合は、フットブレーキをしっかり踏みながら鍵を回してみてください。フットブレーキが原因なら、これでエンジンがかかります。車によって、エンジンをかける時にフットブレーキを踏んでおく必要があるかないかが変わるので、乗っている車がどのような仕組みになっているか確認しておくとよいでしょう。

     

    鍵や鍵穴自体に問題があって鍵が回らない

    車の鍵

    色々な原因を探ってみて特に問題がないようなら鍵自体に原因があるかもしれません。鍵は衝撃や経年劣化によって変形してしまうことがあり、変形が進みすぎると鍵が回らなくなってしまいます。変形した鍵を差し込み、無理に回そうとすると鍵が折れたり、鍵穴が壊れてしまったりする恐れがあるので、鍵が変形しているのを確認できた場合はその鍵は使わないようにしてください。

    鍵や鍵穴が原因の場合の解決方法

    鍵自体に原因がある場合は、まずスペアキーを使用してエンジンがかかるか試します。スペアキーで鍵が回るようなら、これまで使っていた鍵が壊れてしまっている可能性が濃厚です。もしスペアキーを持っていない場合は、合鍵を作成するか、鍵屋かディーラーに依頼をして鍵穴から鍵を作成することになります。鍵を作成する費用については、メーカー、車種、イモビライザーという防犯システムの有無によって大きく異なりますが、概算で以下のような費用感になります。

    作業内容 費用 納期
    一般的な鍵を鍵屋で作る場合 10,000円~30,000円 即日
    一般的な鍵をディーラーで作る場合 3,000円~10,000円+レッカー代+鍵開け代 1週間~4週間
    スマートキーを鍵屋で作る場合 50,000円~120,000円 即日
    スマートキーをディーラーで作る場合 30,000円~200,000円+レッカー代+鍵開け代 1週間~4週間

    ※スマートキーの作成に関連する記事

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    最近ではリモコンキーやスマートキーの車も多くなっていますが、リモコンキーは電池が搭載されているため、その電池が切れて使えなくなってしまうことも多いです。リモコンが動作しないだけでしたら、まずは電池を交換してみましょう。電池交換はご自身でも出来る作業ですが、鍵を破損してしまうのが怖い場合は、ディーラーなどに持ち込めば数千円かかりますが有料で電池交換をしてくれます。

    また、鍵穴自体に不具合がある場合は、鍵穴内部の埃が原因になっていることが多いため、鍵穴の中をパーツクリーナーで洗浄することで改善することが多いです。パーツクリーナーで洗浄しても直らない場合は、ディーラーか車屋に依頼をして鍵穴を交換してもらうことになります。

     

    鍵の故障で鍵が回らない時はディーラーや鍵屋さんに相談しよう!

    車の鍵が回らなくなる原因は様々あります。自分で簡単に対処できるものもありますが、どうしても自分自身で解決するのは難しい場合もあります。そんな時はディーラーや鍵屋さんに相談してみましょう。ディーラーの方が値段が安くなることが多いですが、納期はかかります。鍵屋の方が納期が短いので、自分の予定と相談しながらどちらを選択するか決めましょう。また、スマートキーなどの電子キーを作成する場合はディーラーに依頼するよりも鍵屋に依頼をした方が安く済むことが多いです。カギ本舗ではスマートキーの作成も行っており、電話で費用などもお伝えできるため、ぜひ一度ご相談ください。

    自動車・バイクの鍵作成サービス

     

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    藤原

    カギ本舗で作業員、兼作業員の教育を担当をしている藤原です。 皆さんの鍵のトラブルをいち早く、安心して解決できるよう取り組んでいます。日本ロックセキュリティ協同組合が検定をしている錠施工技師の3級認定技術資格者。

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