鍵のシリンダーを交換したい!交換方法や3つの注意点についてご紹介

【目次】
この記事では、初めて鍵交換を検討している方向けに「シリンダー交換」の流れや費用をわかりやすく解説します。特に「鍵穴だけを交換したい」「費用を抑えたい」といった方に役立つ内容です。
不具合によっては錠前ごと交換が必要になることもありますが、単に鍵を変えたいだけならシリンダー交換のみで対応可能なケースも多く、部品代が大幅に抑えられます。この記事では「どういう状況ならシリンダー交換だけで済むのか?」を中心に、専門的な内容もかみ砕いて解説しています。
もし記事を読んでも理解できない箇所がある、アドバイスが欲しい、すぐにシリンダー交換をしてほしいという場合は遠慮なくお電話でご相談ください。カギ本舗では、管理会社や不動産会社からの依頼も含め年間500件以上のシリンダー交換を行っています(2023~2024年実績)。豊富な経験をもとに、お客様の住宅環境に応じた適切なご案内が可能です。
また、シリンダーがどこのメーカーの製品か分かっている場合は以下のページも参考にしてください。
ドアの鍵を交換したい!シリンダー交換とは?
鍵を交換する際に、鍵穴の部分(シリンダー)と、その対になる鍵を交換することを「シリンダー交換」と言います。鍵穴を変えるだけで済むので、錠前全体を交換する費用よりも部品代や作業費を安く済ませることができます。例えば、賃貸物件などで入居者が変わるだけの場合は、鍵を変更するためにシリンダー交換をしています。
一方、錠前そのものが故障している場合や鍵穴と連動する他の部品に不具合がある場合は、シリンダー交換だけでは問題が解決しないことがあります。その場合は錠前ごと交換が必要です。
シリンダー交換をすると鍵も変わる?
もちろん新しいシリンダーには新しい鍵が付属します。古い鍵は使えなくなり、新しい鍵でしか開かない状態になるため、防犯上も安心です(※同じ鍵を使い続けたい場合は特殊な同一キー仕様を手配する必要がありますが、一般的には新しい鍵に切り替わります)。鍵穴ごと交換することで、前の入居者や紛失した鍵を持っている人がいても開けられなくできるわけです。
シリンダー交換で済むのはどんな時?
ここでは錠前交換ではなく、シリンダー交換で済む場合はどんな状況なのかについてご紹介します。無駄な錠前交換を減らして費用を安く済ませましょう。
鍵を変更したい場合
鍵を紛失してしまった場合や、賃貸物件に入居したり中古住宅を購入した場合は、今まで使っていた鍵を使えないようにするためにシリンダー交換をします。こういった場合は、錠前自体に問題がないため、シリンダー交換をすることで費用を抑えることが可能です。
ドアの防犯性を上げたい場合
現在付いている鍵の防犯性が低い場合は、シリンダー交換で防犯性の高い鍵穴に交換をすることで防犯性を向上させることができます。ディスクシリンダーやピンシリンダーなどの防犯性の低い鍵が付いている場合は、ディンプルキーや内溝キーなどの防犯性の高いに交換すると防犯性を大きく上げることが可能です。
ディスクシリンダーやピンシリンダーが分からない場合は以下のページで鍵の種類をご紹介しています。
室外から鍵を開ける時だけ不具合がある場合
鍵の開け閉めができない、引っ掛かりを感じる等の不具合がある場合、鍵穴以外にも問題がある可能性があるため一概にシリンダー交換で修理できるとは限りません。しかし、室内からの鍵の開け閉めに問題がなく、室外から鍵を開け閉めする時だけ不具合がある場合はシリンダー交換で症状が改善します。
シリンダー交換は自分でやるか業者に依頼するか
鍵のトラブルや防犯対策をきっかけに「シリンダー交換を自分でやってみようか、それとも業者に頼むべきか…」と迷う方は多いはずです。実は、シリンダー交換は一部のタイプであればDIYも可能ですが、製品によっては注意点や落とし穴もあります。
ここでは、自分で交換する場合と業者に依頼する場合のメリット・デメリットや判断基準についてわかりやすく紹介します。
自分で交換する場合の費用目安
DIYでシリンダー交換をする場合、費用の大半は部品代のみで済みます。一般的な国産シリンダーの購入価格は種類によりますが、安いもので3,000円前後、ディンプルキーなど高機能なもので8,000~10,000円程度が目安です(特殊なハイセキュリティシリンダーでは3万円超もあります)。工具は家庭にあるドライバーで足りるケースが多く、新たに購入しても数百円~数千円程度でしょう。総額としては5,000円~15,000円程度で収まることがほとんどです。
一方、業者に依頼した場合は後述するように2~3万円以上かかるのが一般的です。費用面だけ見るとDIYは魅力的ですが、以下の点も考慮しましょう。
- 失敗した場合のリスク:万一交換作業に失敗してドアが開かなくなった、部品を壊してしまった、となると結局鍵屋さんを呼ぶことになり、余計な費用が発生します。成功すれば安く済みますが、失敗すると結果的に割高になるリスクがある点を念頭に置きましょう。
- 時間と労力:初めての作業では調査・準備から含め数時間かかることもあります。手先の器用さや作業に割ける時間も人それぞれです。「休日を半日潰してでも節約したい」のか「費用がかかっても短時間で確実に終わらせたい」のか、自分の優先度に合わせて判断しましょう。
- 安心感:交換後の鍵の動作に不安が残る場合、結局プロに点検してもらった方が安心ということもあります。防犯上重要な部分ですので、少しでも心配があれば無理は禁物です。
「なんとか自分で交換できた!費用も安く済んだ!」という達成感はDIYの醍醐味ですが、不安が拭えない方は次に紹介する専門業者への依頼も検討してみてください。
鍵業者に依頼してシリンダー交換する方法
自分で交換するのが難しい場合や、確実・迅速に交換したい場合は鍵屋に依頼するのが安心です。ここからは鍵屋にシリンダー交換を依頼する場合のポイントを、メリット・依頼手順・費用相場などの観点で解説します。信頼できる業者の選び方や、依頼時に注意すべき点も確認しましょう。
業者に依頼するメリット・デメリット
鍵屋さんにお願いするメリットは何といっても「確実かつ安全に交換できる」ことです。プロは様々な種類の錠前・シリンダー交換に精通しており、どの錠前にどのシリンダーが適合するか、交換時のリスク(例えば防犯性能が下がらないか等)も理解しています。そのため、不適切な部品選びによる失敗や取り付けミスが起こりにくく、鍵本来の性能を発揮できる状態で交換してもらえます。
さらに、豊富な選択肢から最適な鍵を提案してもらえるのもメリットです。鍵のプロは各メーカーの特徴を把握しているので、「防犯性を上げたい」「予算内でできるだけ安くしたい」「使い勝手を良くしたい(リバーシブルキーにしたい等)」といった希望に合わせて最適なシリンダーを選んでくれます。例えば「今より防犯性の高いディンプルキーに交換したい」と依頼すれば、対応する製品をいくつか提示してもらい説明を受けた上で選択できます。自分でネット検索するだけでは分からない最新の情報や製品も教えてもらえるでしょう。
もちろんデメリットは費用です。DIYに比べると作業料金が上乗せされる分、総額は高くなります。また、業者選びを誤ると高額請求や技術不足によるトラブルに巻き込まれるリスクもゼロではありません。ただ、信頼できる業者さえ選べば費用以上の安心感と満足を得られるはずです。「時間と安全をお金で買う」イメージとも言えます。
依頼を迷っている場合は見積もりだけ取ってみるのも手です。信頼できる鍵屋なら親身に相談に乗ってくれますので、不明点を解消してから自分でやるか頼むか決めても遅くありません。
鍵屋を選ぶ時のポイント3選
シリンダー交換などで鍵屋を選ぶ際は、信頼できるプロ意識を持った業者に依頼するのが重要です。しかし、一般のかたが鍵屋を利用する機会は非常に少なく、どんな基準で業者を選ぶべきか悩む人も多いと思います。ここでは信頼できる業者の選び方についてご紹介します。ぼったくり業者などを選んでしまうと相場の何倍もする費用がかかってしまうので、注意しましょう。
ポイント1 クチコミが良い
鍵屋を選ぶ時にまず分かり易い判断基準がクチコミです。他の人が実際にその鍵屋を利用した時の感想が見れるので非常に参考になります。費用については各ご家庭で異なる物が付いているため参考にならない部分もありますが、一つのクチコミだけでなく全体のクチコミとして評価の良し悪しは参考になります。
「名前が似た業者」が多い業界でもあるので、口コミを見る際は社名を間違えないよう注意してください。
ポイント2 事前の説明が丁寧
鍵屋に依頼する際は電話で相談してから依頼となりますが、この時の対応が丁寧かどうかも重要な判断基準です。ぼったくり鍵屋に多い特徴なのですが、電話の段階では話を聞くだけ聞いて「現地で物を見てみないと料金はお伝えできません」と言われる場合がよくあります。現地を見てみないと正確な費用は出せないことが多いですが、一般的な住宅や車などの案件なら電話できちんとヒアリングをすれば概算費用は分かることが多いです。概算費用を伝えない理由としては、
- 特殊な状況、特殊な鍵の可能性があるため概算費用が返答できない
- 鍵のことがよく分かっていない
- 現地でぼったくり価格を提示しようとしている
などが考えられます。そのため、電話で相談をする際に概算費用を聞いて、もし返答をもらえない場合は理由を確認してみましょう。また、そもそも詳細なヒアリングがされない場合は、お客様のトラブルに対して解決しようとする意志が弱い業者です。こういった業者は別の鍵屋に案件を紹介するだけの会社も多く、注意が必要です。
ポイント3 アフターサービスがある
アフターサービスがしっかりしている鍵屋は、信頼ができる鍵屋である可能性が高いです。ぼったくり鍵屋はその場でいくら高額な金額を請求するかを重視するため、アフターサービスが無い、もしくはアフターサービスをすると言っても正確な内容が決まっていないことが多いです。電話の段階でアフターサービスの有無や具体的な内容について聞き、おかしな回答が返ってきたら注意しましょう。
自分でシリンダー交換する方法
鍵のシリンダー交換は、基本的な手順を押さえ適合する部品さえ用意できればDIYでも可能です。ここでは自分でシリンダー交換に挑戦する方法を、準備から交換手順、注意点までわかりやすく解説します。初めて鍵を交換する方でも失敗しないようポイントをまとめました。
事前準備① 錠前の種類の特定
シリンダーを交換する場合、シリンダー以外の部品は交換しないため、錠前の種類によって取り付けできるシリンダーは決まります。錠前の種類は様々ですが、玄関や勝手口など、一般的なドアについている錠前の場合は錠ケースの刻印とドアの厚みを調べることで特定できることが多いです。
錠ケースの刻印を調べる方法
錠前の種類を特定するためには、錠ケースの刻印を確認することが必須です。錠ケースはシリンダーの数だけ付いており、シリンダーの形が一緒でも別の錠ケースが付いていることが多々あります。シリンダーの数だけ刻印を確認をするようにしましょう。錠ケースの刻印が記載されている場所は錠前の種類によって変わりますが、以下のような場所に刻印されています。
ケースロックの刻印位置
握り玉の刻印位置
プッシュプル錠の刻印位置
サムラッチ錠(装飾錠)の刻印位置
面付錠の刻印位置
ドアの厚みを調べる方法
シリンダーを購入する際、ドアの厚みによってシリンダーに必要な寸法も変わります。そのため、シリンダーを購入する際は必ずドアの厚みを測るようにしましょう。ドアの厚みを測る際はシリンダーの真下の部分でドアの厚みを測ると正確に厚みを測ることができます。また、シリンダーの部分に土台のような板(長座)がある場合は、長座の分の厚みもドアの厚みに加算すると適合するシリンダーを見つけることができます。
事前準備② 交換方法の調査
錠前の種類を特定したら、その錠前のシリンダー交換の方法について調べます。錠ケースに刻印されている文字と「交換方法」でインターネット検索すると具体的な交換方法が見つかります。例えば以下のような画像では、錠ケースに「MIWA BHSP」と刻印がされているので、「MIWA BHSP 交換方法」とインターネット検索をするとBHタイプの交換方法が見つかります。
また、最近ではYouTubeなどの動画配信サイトで錠前の種類ごとの具体的な交換方法を紹介されていることも多いです。YouTubeでインターネット検索と同じように検索すると交換方法の動画が出てきます。
事前準備③ 必要な道具の購入
錠前の種類を特定できて、交換方法も全て理解したらシリンダーと工具を購入します。もし錠前の種類が特定できなかったり、交換方法を見ても自分では交換できないと判断したら諦めて鍵屋に依頼してシリンダー交換をすることをオススメします。シリンダーはホームセンターなどでも一部販売していますが、全てのシリンダーを網羅している訳ではないので、シリンダーを入手できない事も多いです。そのため、シリンダーを入手するには、インターネットショッピングで購入するか、鍵の専門店などで購入することになります。価格はシリンダーの種類によりますが、一般的なシリンダーで3,000~8,000円程度、防犯性の高いシリンダーで1~2万円弱するものもあります。
交換工具は錠前の種類にもよって変わりますが、プラスドライバーやマイナスドライバーのみで済む場合が多いです。
シリンダーの交換手順
シリンダーの交換方法については、シリンダーの種類によって様々です。例えば、MIWA製のシリンダーならLSP、LA、BH、HP40、PMK、RAなど、他にも色々な種類があります。ここでは多くの住宅に採用されているLAタイプの交換方法をご紹介しますが、もし他のタイプの錠前が付いている場合は前述した方法でインターネット検索やYouTubeで交換方法を検索していただくことになります。
LAタイプの交換手順①
LAタイプの場合、錠ケースに2か所ビスが付いているので、ビスを外しましょう。フェイスと呼ばれる金属板を取り外すことができます。フェイスを取り外した後は鍵交換が終わるまでドアを開けっぱなしにしましょう。鍵交換が終わる前にドアを閉めてしまうと、ドアが開けられなくなる可能性が高いです。
LAタイプの交換手順②
フェイスを取り外すと、錠ケースに4本のピンがささっています。シリンダー側にささっている2本のピンを抜くことでシリンダーを取り外せます。ピンを抜く際はマイナスドライバーなどでピンを引っかけることで抜きやすくなります。
LAタイプの交換手順③
シリンダーを取り外した時と逆の手順でシリンダーを取り付けます。シリンダーを錠ケースに密着させながら、ピンを2本挿入することでシリンダーが固定できます。ピンが奥までささらない場合はドライバーの柄の部分で叩いて奥までピンを入れましょう。その後取り外していたフェイスの板をビスで2か所固定し、交換完了です。ドアを閉める前に一度鍵の開け閉めに問題ないか確認し、問題なければドアを閉めて動作確認をしましょう。
シリンダー交換をする際の3つの注意点
賃貸物件のシリンダー交換は管理会社に相談してから
賃貸物件でシリンダーを交換する場合は、勝手に交換すると退去時などにトラブルになります。管理会社では鍵を管理しているため、勝手にシリンダーを交換してしまうと管理外の鍵が増えてしまい、入居者が変わった際に以前の入居者が不法侵入をするリスクが発生します。また、物件は大家さんの財産になるため、勝手に手を加えるのはよくありません。管理会社とのトラブルになると退去時にもシリンダー交換の費用を請求されるなど、自分自身にも不利益になります。シリンダー交換をする場合は管理会社に相談をしてから対応するようにしましょう。
エントランスと連動したシリンダーを交換する場合
集合住宅の玄関の鍵は、エントランスの鍵も開けられるよう逆マスターという仕組みで管理されています。そのため、エントランス扉と連動したシリンダーを手配するためには、エントランス扉の逆マスターの中で管理されているシリンダーをメーカーに発注して入手する必要があります。こういったエントランス連動した鍵は個人では入手できないため、鍵屋などに依頼をして入手、交換をしてもらう必要があります。また、エントランス扉と連動したシリンダーは納期が3週間から4週間ほどかかります。欲しいと思ってすぐ手に入る物ではないので、早めに業者に依頼しましょう。
鍵の不具合はシリンダー交換では直らない場合がある
鍵が回らない、鍵が開けられないといった問題が起きることがありますが、多くの方はシリンダーに問題があると認識してしまいます。しかし、実際にはシリンダー以外にも問題が起きている可能性があります。不具合の原因として多いのは、シリンダーの問題、錠ケースの問題、デッドボルトとストライクのかみ合わせの問題です。もしシリンダー以外で問題が起きている場合は、シリンダーを交換しても不具合は改善せず、無駄なお金だけがかかってしまいます。
こういった無駄な出費を減らすためにも、鍵で不具合が起きた時は鍵屋などの専門業者に依頼し、修理が必要な箇所、交換が必要な箇所をきちんと特定してから対応しましょう。鍵の修理については「鍵が抜けない、差せない、鍵穴トラブル解決方法!簡単掃除方法も紹介」でもご紹介しています。
メーカー別 シリンダーを選ぶ時のコツ
MIWA(美和ロック)のシリンダーを交換する場合
MIWAのシリンダーを交換する場合、交換後のシリンダーには多くの選択肢があります。MIWAの錠前は互換性が高く、古い錠前にも最新のシリンダーを取り付けられるようになっている事が多いためです。例えば、従来通りのギザ鍵に交換したい場合は、MIWA純正のU9というシリンダーに交換することが多いです。さらに防犯性の高いシリンダーに交換したい場合は、MIWAのPRやPSといったディンプルキータイプのシリンダーにも交換が可能です。また、GOAL、SHOWA、dormakaba、MUL-T-LOCK等のMIWA以外のメーカーも、MIWAの錠前向けにシリンダーを発売しているため、MIWA以外のメーカーのシリンダーが取り付けられることが多いです。
MIWA製のシリンダーを交換する場合は、基本的に錠ケースの刻印とドアの厚みを調べれば交換可能なシリンダーが特定可能です。また、現在廃盤になっているディスクシリンダーというシリンダーが付いている場合、その後に発売されたU9やPR、PSといったシリンダーに交換することが可能ですが、シリンダー内のテールピースと呼ばれる部位を変更しないと取り付けることができません。テールピースを交換するにはシリンダーを分解しないといけないため、鍵屋に依頼することになります。
GOAL(ゴール)のシリンダーを交換する場合
GOALのシリンダーを交換する場合、換後のシリンダーには多くの選択肢があります。GOALの錠前もMIWAと同様互換性が高く、古い錠前にも最新のシリンダーを取り付けられる場合が多いです。ギザ鍵ならGOAL純正のピンシリンダーに交換可能です。さらに防犯性の高いシリンダーに交換したい場合はGOAL純正のD9、V18、GARND Vなどのディンプルシリンダーに交換することが可能です。また、海外メーカーのdormakaba、MUL-T-LOCKはGOAL製の錠前に取り付けできるシリンダーを発売しています。
GOAL製のシリンダーを交換する場合は、基本的に錠ケースの刻印、ドアの厚み、シリンダーのテールピースという部品に刻印されている番号が分かれば、交換可能なシリンダーが特定可能です。
SHOWA(ミネビアショウワ)のシリンダーを交換する場合
SHOWAのシリンダーを交換する場合は、基本的にSHOWA純正のシリンダーに交換することになります。ただし、SHOWA製のシリンダーは既存でもMIWAなどの他メーカーの錠前に取り付けられている事が多いため、錠前自体が他メーカーの製品の場合は、そのメーカーのシリンダーへ交換可能なことが多いです。
SHOWAのシリンダーを交換する場合、錠ケースのメーカーと刻印を正確に調べることで取付け可能なシリンダーを特定できます。
TOSTEM、LIXIL(トステム、リクシル)のシリンダーを交換する場合
TOSTEM、LIXIL製のシリンダーを交換する場合は、TOSTEM、LIXIL純正のシリンダーに交換することが多いです。TOSTEM、LIXILはサッシメーカーになるため、国内錠前メーカーのMIWA、SHOWAといった会社がシリンダーを製造しています。そのため、MIWAやSHOWAのシリンダーが取り付けられる場合もあるのですが、各メーカーがTOSTEM、LIXIL専用のシリンダーを作っている場合もあり、こういった錠前がついている場合はTOSTEM、LIXIL純正のシリンダーでないと取り付け出来ない場合があります。一般のかただとどのメーカーの鍵が付くのか判別が難しいため、基本的にはTOSTEM、LIXIL純正のシリンダーに交換することになります。
TOSTEM、LIXILのシリンダーを特定する場合、ドアのシリーズ名を特定しないとシリンダーの特定ができない場合が多いです。そのため、ドア上部に貼ってあるシリーズ名、シリンダーの錠ケース、ドアレバーの錠ケースなど、全ての錠ケースの刻印の組み合わせからシリンダーを特定する必要があります。
シリンダー交換で防犯性を高めたい場合
ワンドアツーロック
一つのドアに対して、鍵穴を2か所付けることをワンドアツーロックと言います。ワンドアツーロックにすることで、空き巣犯が侵入にかかる時間を大幅の伸ばすことができます。既存のドアがワンドアツーロックでない場合、鍵穴を新規に増設することでワンドアツーロックにすることができます。鍵穴を新規に増設する場合、シリンダーの交換よりも費用がかかりますが、ディンプルキーや特殊キー、電子錠などの様々な鍵を取り付けることが可能です。
ディンプルキー
ディンプルキーは防犯性が非常に優れた鍵です。リバーシブルキーになっているため、どちら向きに鍵を挿しても開け閉めすることができ、ストレスなく鍵の開け閉めができるようになります。現在新築で立てる家はほとんどがディンプルキーになっているので、シリンダー交換をするならディンプルキーにした方が防犯性も利便性も向上します。
電子錠
電子錠はカードキーやテンキーなどで鍵を開け閉めする製品です。最近ではシリンダーとサムターン部分を後付けで交換することで、電子錠に交換できるケースも増えています。電子錠には鍵穴が付いていないか、非常解錠用に防犯性の高い鍵穴が付いていることが多く、オートロック機能も付いている場合が多いため、ピッキングや無締まりでの侵入犯罪に強い製品です。非常に使い勝手が良い製品ですが、デメリットとして交換費用が高い、製品の寿命が一般の鍵に比べて短いなどがあります。鍵屋での交換が可能なので、シリンダー交換をする際に鍵屋に相談してみるとどんな電子錠が付けられるか、どの程度の費用がかかるのか紹介してもらえます。
シリンダー交換ならカギ本舗にご相談ください
シリンダーの交換をご希望のかたはカギ本舗にぜひご相談ください。カギ本舗は全国で鍵のトラブルに対応しており、シリンダー交換だけでなく、修理や錠前の交換にも対応しております。カギ本舗の特徴として、以下のような特徴があります。
電話の段階で概算費用のご提示
カギ本舗ではお電話をいただいた際にどの程度の費用がかかるのか概算で費用をご提示しております。実際に現場で作業をしている作業員がコールセンターに常駐しているため、お客様の家の状態を詳細にヒアリングしてどんな施工が必要なのか把握できるためこのような運用ができております。
豊富な在庫
カギ本舗の作業員は、一般的な住宅で使用する部材はほとんど載せて移動しております。豊富な在庫を持っているため当日中のシリンダー交換などに対応が可能です。鍵の開け閉めができない、空き巣に入られてしまったなど当日中にシリンダーを交換したい場合にご活用いただけます。
鍵開けが得意
カギ本舗では様々な解錠用工具を取り揃えているため、住宅の解錠サービスが得意です。9割以上の住宅はシリンダーに傷をつけずに開ける事が可能で、どうしても破壊しないと開けられない場合でもシリンダーのみ綺麗に破壊するため、鍵開け後にシリンダーの交換で元通りにすることが可能です。シリンダーを交換するためには、鍵が開いている状態でないと交換できないため、不具合で家から締め出されてしまった場合などでも、弊社なら鍵開けとシリンダー交換が可能です。
しっかりとしたアフターサービス
弊社でシリンダー交換をしたお客様に対して、アフターサービスをしております。具体的には施工内容や製品に問題があった場合は、交換後1年間の保証サービスがついております。何かトラブルがあった際はお気兼ねなくご連絡ください。
まとめ
玄関鍵のシリンダー交換は、鍵そのものを新しくして防犯性や安全性を高める有効な手段です。錠前ごと取り替えるより費用を抑えられ、目的次第では十分な効果が得られます。本記事ではDIYで交換する手順から、業者に頼む場合の流れまで詳しくご紹介しましたが、最後にポイントを振り返ります。
- シリンダー交換は鍵穴部分だけの交換なので、鍵紛失や防犯性向上の目的になら有効。古い鍵は使えなくなり、新しい鍵に切り替わる。錠前本体が故障している場合は効果がないので注意。
- DIY交換するなら事前の準備(錠前の種類確認、適合シリンダー購入、工具準備)が肝心。手順自体はネジとピンを外して付け替える比較的シンプルな作業だが、賃貸では許可を取る・作業中はドアを開けておく等の基本的な注意を守ること。費用は抑えられるが、失敗時のリスクもある。無理だと思ったら早めに中止してプロに相談を。
- 業者依頼する場合、多少費用はかかるが短時間で確実に交換してもらえる安心感がある。複数のシリンダーから希望に合ったものを提案してもらえるメリットも大きい。依頼時は信頼できる業者を選び、事前に見積もりをもらって納得してから作業を依頼すること。怪しい業者には要注意。
- 費用と手間のバランスで、自分に合った方法を選択しましょう。鍵に詳しくDIYが得意な方・コストを最重視する方は自力交換に挑戦する価値あり。一方、「時間を買いたい」「確実にやってほしい」「防犯上プロに任せたい」方は初めから業者に任せた方が満足度が高いでしょう。
大切なのは、ご自宅の安全をしっかり確保することです。シリンダー交換後は新しい鍵の扱いにも気を配り、合鍵の管理や定期的なメンテナンス(鍵穴の清掃など)も行うと鍵が長持ちします。もし「自分でやったけど不安が残る」「特殊なケースでどうしたらいいか分からない」といった場合は、無理せず遠慮なく専門の鍵屋さんに相談してください。経験豊富なプロの力を借りて、安心・安全な鍵交換を実現しましょう。
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