小学生に鍵を渡す際のNG行為と注意点を鍵屋が解説
【目次】
子供に合鍵を持たせるときには注意が必要です。子供の防犯への認識は大人に比べて希薄で、楽観的なので、保護者がお留守番に関するルールを決め、子供に理解させる必要があります。そこで下記の記事を読んで、まずは親御さんが合鍵を持たせる時の注意点をしっかり把握することで、お子さんに、安全な鍵の扱い方を伝えてあげて下さい。
鍵の待たせ方と、子供と確認するべきNG行為
良くある方法としては、コイル状のチェーンをズボンのベルトループに繋げ、ポケットに入れておく方法が挙げられるでしょう。この方法なら、鍵を落としたり失くしたりする心配なくすぐにポケットから取り出せます。また、ジャージの日などベルトループが付いていない服を着なければいけない日もあるでしょう。そんな時に備えて、ランドセルの横にリール付きのキーケースを付けておくのもおすすめです。常にランドセルに付けたままなら家に鍵を忘れてしまうリスクも減らせます。ただ、この方法だと移動教室の時間に鍵が手元に無い状態になることから盗難のリスクもあるので、移動教室の時間のみ先生に預けられるか相談するのも良いでしょう。
逆に鍵を子供に持たせるにあたってやってはいけないことにはどんなことが挙げられるのでしょうか。NGな持たせ方は以下の通りです。
■鍵を首からぶら下げる
■玄関の近くの見えにくいところに鍵を隠す
■何にも繋げずに服のポケットに入れる
■鞄に直接鍵を入れる
■住所が書かれたものと鍵を一緒に管理する
これらの方法が鍵を持たせるにあたってNGな行為と言われているのにはしっかり理由があります。
元々鍵を首からぶら下げている子供は昔は多かったのですが、現在では子供だけでお留守番をしている家とすぐにわかってしまううえ、公園や学校で遊んでいる時にネックストラップが絡まって事故に繋がる事も考えられます。玄関近くの見えにくい場所に鍵を置くというのもよく聞く話ですが、最悪不審者に鍵の場所を特定され、家に侵入されてしまうリスクがあります。また、何にも繋げずにポケットや鞄に直接鍵を入れた場合、紛失の可能性が高くなってしまいます。そして、万が一鍵を落とした時に備えて、住所が書かれたキーホルダーなどを鍵に付けている家庭もありますが、これだと、住所が特定されてしまうので危険です。安全に過ごすためにも、できるだけ先ほど解説した鞄もしくは服に鍵を繋げる方法で管理するように習慣づけましょう。
しかし、子供は先ほど解説したように、大人ほど鍵の重要性を理解できないものです。特に初めて一人でお留守番をする子は鍵を失くしてしまうことも少なくありません。そのため、子供が鍵を失くす前提での対策も必要です。具体的にできる対策としてはどんな方法があるのでしょうか。対策の例は以下の通りです。
■鍵を失くした時の相談先を決めておくこと
■鍵を失くしたからと言って無理矢理窓などから入ろうとしないこと
鍵を失くした時に備えて、この2点を決めておくことはとても大切です。子供だと鍵を失くしたら怒られると思って、親に言い出せないことがあります。そこで窓などから無理矢理入ろうとすると事故に繋がってしまうかもしれません。したがって、鍵の大切さや、マンションの管理人さんや友達のお母さんなど鍵を失くした時に相談できる人を伝えておきましょう。子供に伝えるだけでなく、何かあった時には宜しくと、一言お願いしておくだけで、意外と気にかけてくれるものです。
【お約束】基本の6つのお約束
【お約束】
■ 誰もいなくても「ただいま」と元気よく
■ 誰か訪ねてきてもドアを開けない
■ あらかじめ決めた電話以外には出ない
■ 何かあったらお母さん(お父さん)に電話で確認する
■ 窓を開けない。家中の鍵をきちんと閉めておく
■ 火を使わない
人がいないのに「ただいま」と言うことに違和感を覚えるかもしれませんが、人がいるいないに関係なくただいまを言うことを習慣化することはとても大切です。「ただいま」を言う習慣が無いということは、不審者からすると家に保護者がおらず、子供だけでお留守番をしている家庭に見えます。そのため、不審者から狙われる可能性も高くなりやすく、普段からただいまを言う習慣をつけ、不審者対策をしましょう。
また、子供だけでお留守番をしている時に人が来たり、電話がかかってきたりしたら、基本的に対応せずに居留守をすることも大切です。子供が巻き込まれる犯罪は、知り合いの犯行によるものも多い傾向があります。したがって、家に知り合いが来たとしても対応しないように伝えておきましょう。この際、頻繁に家に来る人に対しては事前に「子供だけで留守番をしている時は対応させないようにしている」と伝えておくとトラブルも少ないです。電話に関しては、基本的にすぐに電話に出ない、留守番電話で親や祖父母など身内であることが分かった時のみ出るようにすると良いでしょう。
それに加え、例えば兄弟でお留守番をしていた時にどちらかが大怪我をしてしまったなどトラブルが起こる可能性もあります。そんな時は母親もしくは父親に電話をかける、電話が繋がらない時は職場に電話をかけ、子供だけで判断せず大人に頼るようにも伝えておきましょう。また、家に帰ったら戸締りチェックも大切です。家を出る時に親が窓などの鍵をチェックすることも大切ですが、必ず毎日家のすべての鍵のチェックをできるというわけではありません。そのため、家に着いたらまず家の中にある窓などの鍵をチェックする癖もつけましょう。これは小さい頃から家を出る前と帰宅後の戸締りチェックを親と一緒に行って習慣化することが大切です。
そして、子供だけでお留守番をしている時は、基本的に火を使わないことも約束しましょう。早くても子供だけでお留守番をしている時に火を使って良いのは小学校高学年程度にするのがおすすめです。子供は緊急時にパニックを起こしてしまい、適切な対処ができないことも少なくありません。そのため、家事が起こった時に規模が大きなものになってしまったり、命を落としてしまったりする可能性が高いです。したがって、遊びだとしても大人がいない場所で火を使うのは危ないということをしっかり伝えましょう。
しかし、子供にとって一度にたくさんの約束を覚えることはとても難しいです。そこで、理由をしっかり理解していれば約束を覚えて実行しやすいので、子供にこの基本の6つのお約束について話す時は理由も合わせて説明すると良いでしょう。ただ、それでもお約束を忘れてしまうこともあることから、玄関など見える場所に約束を書いて貼っておくのもおすすめです。そして、何より大切なのがお約束を守ってお留守番をできたらほめることでしょう。小さいうちは親から褒められる経験が約束を守る大きな理由になります。
よくある子供の失敗と対処法
失敗例1 鍵の開けっ放し
これは子供だけでのお留守番をする前の段階で、家に入ったらすぐに鍵を確認する癖をつけるのが良いでしょう。しかし、それでも開けっ放しにしてしまうケースはあります。そんな時は家に入ったらすぐに鍵が閉まる電子錠を導入するのもおすすめです。ここ最近では指紋認証タイプの鍵を導入する家庭も増えています。これなら鍵を持ち歩く必要が無いので、紛失を心配する必要もなくなって便利です。
失敗例2 鍵の紛失
鍵を紛失して何とかしようとヘアピンや針金を鍵穴に入れてしまうこともあります。これを実行すると鍵穴が壊れてしまって高い修理費用を払わなければいけなくなってしまうので、そのことを話し、友人宅や親戚の家に行く、学校に戻るなど鍵を失くした時に頼れる場所を決めておきましょう。また、窓やベランダなどから入ろうとするのも事故に繋がるため、絶対にやってはいけないと伝えておきましょう。
失敗例3 遊びに出て帰ってこない(時間が遅い)
ある程度子供が大きくなると、お留守番中でも外に遊びに出かけて良いとする家庭も増えます。しかし、この場合親が家にいないからと帰宅時間を過ぎても家に帰らない子がいます。帰宅時間を過ぎてしまうと不審者に遭遇するリスクも高くなってしまうので、お留守番中に外に遊びに行く場合は時間をしっかり守ることも伝えましょう。しかし、帰宅のチャイムが鳴ってから家に帰るというのは遅いことから、時計を与える、それでも守れない子は帰宅時間が近づいた頃に確認の電話をかけるなどして対策しましょう。この際、友達と遊ぶことに意識が向いてしまって戸締りを忘れてしまう子もいます。したがって、友達と外で遊ぶ際には戸締りチェックも徹底させましょう。
失敗例4 料理を作ろうとして怪我をする
また、お留守番中はお腹が空いてしまうこともあります。しかし、料理経験が無いと、火を使おうとして家事が起きたり、包丁などで怪我をしてしまったりする可能性もあります。そのため、事前におやつを用意しておくことも忘れてはいけません。ただ、おやつだと足りないという子もいます。そんな子の場合は電子レンジで調理できる冷凍食品や、お湯だけで調理できるインスタント食品を活用してみるのはいかがでしょうか。それに、包丁を使わずに電子レンジだけで調理できる便利アイテムも増えているので、これを活用したレシピを教えるのも良いでしょう。
失敗例5 火や刃物で怪我をする
そして、料理中以外にも火やカッターなどの刃物で怪我をしてしまう事があります。子供だけで怪我やトラブルに対して適切に対処することは難しいです。そのため、宿題であっても、彫刻刀やカッターは親が帰ってきてから使うということを伝えることも忘れてはいけません。
お留守番中のトラブルに対する対処に関しては、親子で話し合い、子供がしっかり理解できるようにただ対処法やルールを伝えるだけでなく、その理由も伝えることが大切です。そこでルールを決める段階で親が一方的に「こんなルールがある」と挙げていくのではなく、楽しみながら一緒に意見を出し合ってルールを決めていくのも良いでしょう。また、これに関しても、特に子供だけでのお留守番を始めて間もない頃はすべて実践できない可能性があります。そのため、お留守番中のルール表をリビングなど家の中でも特に目に入りやすいところに貼っておくなど対策をしておくのもおすすめです。
注意しても子供が鍵をなくす場合は電子錠への交換を検討
子供にいくら注意をしても、鍵をなくすリスクは常にあります。子供が何度も鍵をなくしてしまう場合は、電子錠への交換を検討しましょう。電子錠ではカードキーやテンキーなどで解錠できる製品が多いです。カードキーなら鍵交換をしなくてもカードキーの登録・抹消を自分で行うことができるので、カードキーの購入代だけで鍵交換ができます。テンキーの場合はそもそも鍵を紛失するリスク自体が無いため、鍵をなくすお子様が居るご家庭にはちょうど良い鍵になります。
各ご家庭ごとに玄関のドアの仕様は異なるため、取り付けできる電子錠の種類も家庭によって異なります。そのため、電子錠へ交換する場合は、専門の業者に見積を取って検討することになります。電子錠への交換は以下のページでもご紹介しています。
【電子錠】玄関の鍵に工事せずに後付け可能 自分の家に合った電子錠の選び方
子供だけでのお留守番は事前のルール決めが大事!
共働き家庭が増え、それに伴って子供だけでお留守番をするケースも増えていますが、やはり子供だけでのお留守番は危険を伴います。そのため、親子で話し合ってルールを固めておくことが大切です。
カギ本舗では鍵を通して地域の安全に貢献しています。万が一鍵のトラブルや、鍵に関する心配事があれば気軽にご相談ください。
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