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物置の鍵トラブルを解決するための完全ガイド

投稿日 2024.08.05
更新日 2024.09.03
物置の鍵トラブルを解決するための完全ガイド
【目次】

    物置の鍵が開かない、鍵を紛失した、鍵が壊れた…。 こういった鍵トラブルは誰しもが直面してしまう可能性がある要素です。

    お急ぎでなければシリンダー錠に限り、メーカーに鍵番号でスペアキーを発注することが可能です。 ダイヤル錠の場合は番号を総当たりで試すことで開けることが可能です。

    それでも不具合などで開けられないなど、自分の手に負えないと感じたら、ぜひカギ本舗までご相談ください。発生しているトラブル症状を見てその場で最善の方法で対応いたします。 今回の記事では、物置の鍵トラブルに対処するための方法を詳しく解説します。自力でできる総当たりのやり方や、プロに依頼する際の大切なポイントまで、幅広くカバーしていますので、ぜひ参考にしてください。

    また、お急ぎで物置や倉庫の鍵のトラブルを解決したい場合はカギ本舗にぜひご連絡ください。カギ本舗では全国でサービスを展開しており、電話の段階で詳細なヒアリングをすることで概算の費用提示なども可能です。

    カギ本舗への電話相談はこちらの画像をクリック

    物置や倉庫の鍵の種類

    まずは、物置や倉庫に使用される鍵の種類について理解しましょう。鍵の種類によって対処法も異なります。

    シリンダー錠

    シリンダー錠の写真

    シリンダー錠は最も一般的なタイプの鍵で、家庭用物置や倉庫に広く使用されています。ギザギザしたタイプのピンシリンダーやディスクシリンダー、丸い窪みの開いたディンプルキーなどがあります。ピンシリンダーやディスクシリンダーはピッキングで開けることが可能ですが、ディンプルキーは殆どの場合ピッキングで開けることは出来ず、ピッキング以外の方法で開けることになります。

     

    ダイヤル錠

    ダイヤル錠の写真

    ダイヤル錠は番号を回して解除するタイプの鍵です。鍵を持ち歩く必要がなく、暗証番号を覚えておくだけで使えるため、鍵をなくしたり、鍵が折れてしまう事がないため便利です。ダイヤル錠は番号を総当たりで試せば開ける事ができるため、そこまで防犯性が要求されない場合に取り付けられることが多いです。

    カードキー

    カードキーの画像

    カードを挿しこんだり、かざして開けるタイプの鍵です。一部の物置が備え付けられている賃貸住宅では、住宅を開けるカードキーで物置の鍵も開けられるようになっています。防犯性と利便性の両方が必要な際に取り付けられることが多いです。

    倉庫や物置が開けられない時の対処法

    鍵が開かない場合、まずはパニックにならずに冷静に対処しましょう。以下の方法を試してみてください。

    スペアキーの確認

    鍵を紛失してしまった場合は、スペアキーがあるかどうかを確認しましょう。レンタルスペースや賃貸についている物置の場合は。管理者がスペアキーを持っている場合があります。また、鍵が回らない場合でも、鍵穴ではなく鍵の問題ならスペアキーを使うことで開けることができます。

    鍵穴の中の埃を除去する

    鍵があるのに鍵が回らない場合は、鍵穴の中に埃が入ってしまい、鍵穴の段差を正確に読み取れていない可能性があります。この場合は、掃除機を鍵穴に当てて埃を吸い出すことで症状が改善します。また、掃除機などが使えない場合はパーツクリーナーで鍵穴の中を洗浄することで症状が改善します。

    鍵屋への連絡

    スペアキーが見つからない場合は、物置や倉庫の管理者や、鍵屋に連絡してみましょう。プロに依頼することで、安全に素早く解決できます。

    自力で鍵を開ける方法

    スペアキーがない場合や、業者に頼む前に自分で対処したい場合の方法を紹介します。

    シリンダー錠の開け方

    スペアキーを発注する

    物置や倉庫の鍵の場合は、鍵が一本もない状態からでも鍵を発注できる場合が多いです。鍵穴に英数字が刻印されている場合は、この英数字が鍵番号になります。

    シリンダーの鍵番号

    メーカーに鍵番号を伝えることで正規の鍵を発注可能です。スペアキーの発注は納期が1週間から4週間程度かかることが多いです。納期がかかるため、緊急で鍵を開けたい場合は別の手段を取る必要があります。

    ピッキングで開ける

    ピッキングツールを使うことで、シリンダー錠を開けることができます。ただし、ピッキングツールはピッキング防止法で所持を禁止されているため、一般の人に販売されることはありませんし、所持すること自体禁止されています。また、ピッキングをすると鍵穴内部のタンブラーに傷が付いてしまい、鍵を使っても鍵が回らなくなる場合があります。十分に鍵の知識がないと出来ない作業なので、ピッキングでの鍵開けはやめた方がいいでしょう。

    鍵穴を壊して開ける

    鍵穴が回転すれば解錠できるため、鍵穴を壊して無理やり開ける方法があります。小さい鍵などの場合はマイナスドライバーで無理やり鍵穴を回すことで鍵が開けられる場合もありますが、金属を捩じ切るだけの力が必要なので、成人男性でも難しい場合があります。また、鍵穴をドリルで突いて中のタンブラーを除去して開ける方法もありますが、ドリルを突きすぎてしまうと鍵の施錠を管理している部位まで壊してしまい、鍵屋でも鍵の開け閉めが出来なくなってしまいます。基本的に鍵穴を壊そうとして失敗した場合は、鍵屋でもピッキングや破錠が困難になるため、よほど緊急事態でない限りはオススメしません。

    ダイヤル錠の開け方

    正しい番号でダイヤルを回す

    正しい番号で開かなかったとしても、もう一度番号を確認してダイヤルを揃えてみましょう。よくあるミスとして、番号を逆から読んでいた、番号を合わせる場所を間違えていた等があります。そのため、正しいと思われる番号を揃えた後に、ダイヤルを全回転させる方法でも開けられる場合があります。

    番号リセットで開ける

    番号を忘れてしまった場合は、番号リセットで開けられる場合があります。メーカーによってリセット方法が異なるため、取扱説明書を確認するか、メーカーのウェブサイトを参照してください。ダイヤルによっては番号リセット機能が付いていない、もしくはダイヤルが開いている状態でないと番号リセットできない場合があります。

    番号を総当たりして開ける

    ここで紹介をした方法で開けられない場合は、番号を総当たりで試して開けることも可能です。物置や倉庫に使われるダイヤルは3桁か4桁の場合が多いため、3桁なら40分前後、4桁なら7時間前後で全てを試すことができます。また、一部の番号だけ分かる場合は、総当たりにかかる時間を大幅に短縮することが可能です。

    カードキーの開け方

    カードキーの場合は、カードキー内部にIDが書き込まれていたり、カードキーに開いた穴の位置で認証をしているため、一般の方がカードキーなしで鍵を開けるのは難しいです。ただし、穴が開いているタイプのカードキーの場合は、事前に穴の位置を撮影しておくことで、メーカーにカードキーを発注したり、鍵屋に依頼した時にスムーズに開けられる場合があります。

    物置や倉庫の鍵が壊れた場合の対処法

    鍵が壊れた場合は、以下の対処法を試してみてください。

    壊れた鍵の修理方法

    鍵が壊れている場合、修理できるかどうかを確認します。鍵がささらない、鍵がささるけど回らないといった場合は、鍵穴の中に入った埃が原因になっている事が多いため、鍵穴の中を掃除機やパーツクリーナーなどで掃除してあげると鍵が動くようになることが多いです。また、潤滑剤を塗布する方法を紹介している場合もありますが、埃が入った状態で潤滑剤を塗布すると、埃と潤滑剤が混ざってしまい、余計に不具合が進行する可能性が高いです。まずは埃などの汚れを綺麗に落としてから、少量潤滑剤を塗布すると症状が改善する可能性が高いです。

    鍵交換をする

    物置や倉庫の鍵がシリンダー錠やダイヤル錠なら鍵交換をすることで不具合を改善できます。ただし、ドアが開いている状態でないと交換はできないため、鍵が開いていない場合は別の方法で鍵を開ける必要があります。ドアが開けられる状態の場合は錠前の寸法を測り、同じ寸法の鍵をメーカーに発注することで交換することが可能です。

    専門業者への依頼方法

    修理が難しい場合は、専門の鍵業者に依頼しましょう。信頼できる業者を選び、見積もりを取ってから依頼すると安心です。信頼できる業者の選びかたについては本ページの次の項でもご紹介しています。

    鍵屋に物置や倉庫の解錠を依頼した場合の費用感

    鍵屋に依頼をする場合、どのような鍵を開けるかによって難易度が変わり、難易度に応じて費用も変わります。とはいえ、物置や倉庫に取り付けられている鍵は住宅などに付けられている鍵よりも難易度が低いことが多く、住宅の鍵開けよりは費用が安く済むことが多いです。ざっくりとではありますが、物置や倉庫の鍵開け費用の相場感をご紹介します。

    鍵開け内容 費用感
    ピンシリンダー、ディスクシリンダーの鍵開け 10,000円~20,000円
    ディンプルシリンダーの鍵開け 20,000円~30,000円
    ダイヤル錠の鍵開け 10,000円~20,000円
    カードキーの鍵開け 30,000円~50,000円

    上記はカギ本舗で対応する場合の概算の費用になります。依頼する会社によっては上記の金額では対応できない場合があるので、あくまで参考価格としていただき、鍵屋に電話をする際に改めて費用感を確認するようにしましょう。

    プロに依頼する場合のポイント

    鍵開け業者に依頼する場合、以下のポイントに注意しましょう。

    鍵開け業者の選び方

    鍵開け業者を選ぶ際は、信頼できる業者に依頼をすることが重要です。鍵屋の中には高額請求をする業者も含まれているため、信頼できる業者を選ぶためのポイントをご紹介します。

    口コミやレビューを確認する

    信頼できる業者を選ぶために、口コミや評判を確認しましょう。色々な人が口コミを投稿できるgoogleマップなどで評判を確認すると良い口コミと悪い口コミの両方が見えるので、参考になります。

    資格を確認する

    鍵屋は資格などがなくても営業することができます。そのため、鍵の資格を持っているかでその会社の技術力がどの程度あるか確認することが可能です。鍵の資格としては日本ロックセキュリティ協同組合が検定をしている「錠施工技師」などがあります。

    アフターサポートを確認する

    作業後のアフターサポートがある会社は信頼できます。ぼったくりをするような会社は、その場でお金をもらって終わりにしようとしますが、アフターサポートがある会社はその後何かしら不具合が起きてもフォローしてくれるためです。

    保険に加入しているか確認する

    鍵開け作業中に何かトラブルが発生した場合に備えて、業者が保険に加入しているかどうかを確認することも重要です。保険に加入している業者は、万が一の事態にも対応できる体制が整っていると言えます。保険に加入していない業者で作業事故があると弁償してもらえない可能性もあるため必ず確認した方がいいです。

    地元の業者か確認する

    その地域に根差している業者は信用を重視して営業をしているため、きちんとした施工をしますし、不当な高額請求はしません。そのため地元の業者に依頼をするのは信頼できる業者を選ぶ上で重要です。ただし、インターネット上では地元の業者を装って実際には店舗や拠点を構えていない鍵屋もいるので、実店舗を知っている店に相談をするのが確実です。

    見積もりの取り方と注意点

    見積もりを複数の業者から取り、比較することで、適正な価格で依頼することができます。インターネットで「3,000円~」など、非常に安い金額がかかれている事もありますが、あくまで最低価格を表示しているだけで、実際の価格とはかけ離れているケースが多いです。そのため、電話で概算の見積を確認することが重要です。見積もり内容に不明点があれば、事前に確認しておきましょう。

    トラブル回避のためのポイント

    業者とのトラブルとして多いのが、料金トラブル、施工不備によるトラブルです。こういったトラブルを回避するために、作業前に費用や具体的な作業内容、万が一施工不備があった際のアフターフォローを明確に確認しておきましょう。また、作業後に領収書を受け取り、記録を残しておくことも重要です。

    まとめ

    物置や倉庫の鍵開けについてまとめてみました。シリンダー錠の場合は、時間が掛かって良いならメーカーに鍵番号でスペアキーを発注するのがオススメです。また、ダイヤル錠の場合は番号を総当たりで試すことで開けることが可能です。それでも不具合などで開けられないなど、自分の手に負えないと感じたら、鍵屋に相談しましょう。鍵屋はこうったトラブル対処も普段から行っているため、症状を見てその場で最善の方法で対応してくれます。ただし、業者の中には高額請求をする会社や、技術力がない会社も存在するため、事前調査の段階で資格の有無や料金などを確認することで業者を選ぶ必要があります。

     

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    藤原 正徳

    カギ本舗で作業員、兼作業員の教育を担当をしている藤原です。 皆さんの鍵のトラブルをいち早く、安心して解決できるよう取り組んでいます。日本ロックセキュリティ協同組合が検定をしている錠施工技師の3級認定技術資格者。

    よくあるご質問

    Q鍵番号が分かったのでスペアキーを発注したいのですが、鍵のメーカーが分かりません。どこにメーカーが書いてありますか?
    物置でしたら、ドアフレームの上部や、物置の背面、側面にメーカー名が記載されたシールが貼ってある事が多いです。
    Q鍵穴が完全に故障してしまっているのですが、それでも鍵屋なら開けられますか?
    はい、可能です。シリンダー内のタンブラーという部品がすり減っているだけならピッキングで開けることは可能ですが、錠前内部の金属が折れている場合は錠前を壊して開ける「破錠」という方法で開ける必要があります。
    Q物置や倉庫の鍵を開けた後に交換をすることは可能ですか?
    はい、可能です。費用は工賃と部品代を含めて20,000円~30,000円+消費税ぐらいになることが殆どですが、製品よってはこれ以上の価格になることもあります。

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