鍵屋の豆知識

鍵にまつわるお役立ち記事を掲載しています

シャッターの鍵開けで悩むなら必見!開かない原因と修理方法

投稿日 2024.05.25
更新日 2024.05.25
シャッターの鍵開けで悩むなら必見!開かない原因と修理方法のアイキャッチ画像
【目次】

    今回の記事ではシャッターの鍵が開けられなくて困っている方に向けて、解決するための情報をご紹介しています。シャッターの鍵開けに直面する問題としては、鍵の紛失やシャッターの鍵が回らない、シャッター鍵を挿入できない、シャッターからの操作が効かない等、いくつかの要素が挙げられます。これらのシャッター鍵開けの問題とその解決策、シャッターの鍵開けにかかる平均的な費用や、様々な種類のシャッター鍵とその見分け方も詳しく解説します。

    また、鍵開けをせずにすでに室内に入れている場合はシャッターの鍵穴(シリンダー)を交換をすることで不具合を改善できますし、鍵を紛失している場合でも鍵穴を交換することで交換後の製品付属している新しい鍵を入手できます。シャッターの鍵交換については以下のページでご紹介していますので、こちらを参考にしてください。

    シャッターの鍵交換の方法手順について注意点・交換費用ふまえてご紹介

    自分で出来るシャッター鍵の開け方と修理方法

    シャッター鍵の開錠と修理に必要な手順について詳しく説明します。通常は、シャッターの鍵を鍵穴に挿しこみ、鍵を回転させることで開錠するのが一般的な方法です。シャッターの鍵が回らない問題が発生した場合は、鍵穴に堆積した埃や汚れ、さび等が原因の可能性が高いです。そういった場合には、掃除機やパーツクリーナーなどで埃を吸い出した後に、鍵穴専用の潤滑剤の使用してみましょう。シリンダー内の埃を除去せずに潤滑剤を入れると、最初は調子が良いですが、時間経過で埃と潤滑剤が混ざりあってしまい、余計開きづらくなります。

    シャッターの鍵穴をパーツクリーナーで洗浄する画像

    また、鍵が折れてしまったり、鍵穴が損傷している状況では、プロの鍵屋に修理を依頼するのがオススメです。修理の方法は、鍵の状態やシャッターの種類によって変わりますが、基本的には鍵穴の交換や新しい鍵の作成が主な手段となります。鍵を交換する際はピッキング対策された鍵を選んだり、複数人で鍵の運用しやすいよう、合鍵作成をしやすい鍵を選ぶなど、どのような運用方法をするかによって交換用の部材が変わります。

    なお、シャッター鍵の開錠や修理を自身で行う場合は、自己責任で作業することになります。自分で鍵を開けようとして、余計な破損を招いてしまう事もあるので、基本的には鍵屋に鍵開けや修理を依頼するようにしましょう。

    シャッター鍵のトラブルとその解決策

    鍵を紛失した場合の対処法

    鍵を紛失した場合、まずはパニックにならず冷静に対応することが大切です。鍵が手元にないことが明らかになった場合は、窓などのシャッター以外の場所から入れないか確認し、それでも入れない場合は専門的な鍵開け業者に連絡をすることをおすすめします。鍵屋では、ピッキングと呼ばれる技術を使って、鍵が回らないシャッターを開けることができます。また、鍵紛失を未然に防ぐための対策として、スペアキーを作成しておくこと、鍵の管理方法を見直すことも重要です。鍵の紛失は思いがけない事態ですが、適切な対応と予防策により、トラブルを防ぐことができます。

    鍵が回らない・挿入できない場合の対処法

    鍵が回らない、あるいは鍵を挿入できないといった問題に直面した場合、最初に行うべきは鍵穴の確認です。ゴミやホコリが鍵穴に詰まっていると、鍵がスムーズに回らず、また挿入自体も困難になります。こうした状況を解消するためには、パーツクリーナーや掃除機で鍵穴の中を掃除した後に鍵穴専用のクリーナーを用いて鍵穴のメンテナンスを行うのがオススメです。

    しかし、鍵穴が清潔な場合でも鍵が回らない、挿入できない問題が発生することがあります。そのような場合、鍵自体が歪んでいたり、鍵穴内部が摩耗していたりする可能性があります。このような状況では、鍵穴を交換する必要があります。

    また、鍵と鍵穴に問題がない場合でも、シャッター自体の機能やスラットに不具合が生じている可能性があります。こういった場合はシャッター専門の業者に修理の依頼をする必要があります。鍵が回らない、挿入できないというトラブルは、時間を置いても改善することは殆ど無いため、状況が悪化する前に早急に対処する必要があります。

    室内から鍵の開け閉めができない場合の対処法

    室内からシャッターを開ける際はサムターンを操作して鍵を開けることになります。室内からサムターンの操作が効かないという状況は、シャッターのロック部や操作部が破損している、あるいはシャッター本体の故障、もしくは電動シャッターの不具合で発生する可能性があります。これらの問題は専門家に修理を依頼することを推奨します。

    しかし、電動シャッターの場合は専門家に依頼する前に、自身で試すことができる対処法もいくつか存在します。まず、ブレーカーが落ちていないか確認します。稀に落雷などでブレーカーが落ちてしまっている場合があります。シャッターの電源を一度切り、再起動させてリセット作業を試みてみてください。もし、電源のリセットでも解決しない場合は、シャッターのリモートコントロールが正常に機能しているか、電源が入っているか確認してみてください。また、電動シャッターには”障害物感知装置”装置が付いていることがあり、センサーの前に障害物があるとシャッターを開け閉めできないようにする機能があります。センサーの前に障害物が無いか確認してみましょう。これらのチェックをして、該当箇所の絞り込みが出来たら、鍵屋、もしくはシャッター専門の業者に依頼して修理してもらうといいでしょう。

    シャッターの鍵開けに関する参考費用

    シャッターの鍵開けに関する参考費用をご紹介します。鍵穴の種類やトラブルの具体的な内容、作業に要する時間などによって費用は変わります。例えば、鍵が回らない、鍵が内側で固定されてしまった、鍵穴に何かが入り込んでしまった、などの問題が発生した時、これらの問題を解決するための専門的な知識や技術(ピッキングなど)を持つ業者に依頼することが一般的です。その際の参考費用は、一般的には10,000円から30,000円程度と考えてください。より具体的にいうと、防犯性の低いディスクシリンダーやピンシリンダーを開ける場合は10,000円から20,000円になることが多く、防犯性の高いディンプルキーですと20,000円から30,000円で鍵開けできる事が多いです。ただし、不具合の内容が複雑であったり、深夜や休日などの緊急時に対応が必要な場合、費用は上がることもあります。また、シャッター自体の修理が必要な場合や、新たな鍵の作成が必要な場合は、さらに費用が加算されます。そのため、具体的な費用を知るためには、事前に業者に問い合わせて見積もりを取ることをおすすめします。また、鍵を紛失した場合や、鍵穴に耐え難い問題が発生した場合の対処法については、それぞれの項目で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

    シャッター鍵の種類と識別方法

    鍵の形状による識別方法

    鍵の種類を把握することは、鍵の安全性を高め、ピッキングから守るために重要です。鍵の形状は大きく3つに分けられ、それぞれが異なる防犯性能を持っています。

    ディスクシリンダー

    シャッターのピンシリンダー画像

    ディスクシリンダーは、一般的に出回っているシャッターの鍵で、鍵の両端がギザギザしたカットがされている鍵です。防犯性は低く、ピッキングでの解錠は容易ですが、作りがシンプルなため合鍵を作り易いというメリットがあります。そのため、防犯性が低くても問題ない場所に設置されている事が多い鍵になります。

    ピンシリンダー

    シャッターのピンシリンダー画像
    ピンシリンダーも一般的に多く出回っているシャッターの鍵で、鍵の両端がギザギザした鍵になります。ディスクシリンダーと同様の防犯性能ですが、アンチピッキングピンという部品が使われている場合は防犯性が高くなります。鍵の構造自体はシンプルなので合鍵を作り易く、ディスクシリンダーよりも防犯性が必要な場所に設置されている事が多いです。

    ディンプルシリンダー

    シャッターのディンプルキー画像

    ディンプルシリンダーは特殊キーの一種で、丸い窪みがいくつか彫り込んである鍵になります。防犯性が高く、ピッキングでの解錠は難易度が高いですが、合鍵作成をする際は鍵の専門店に行くかメーカーに鍵を発注して1か月ほど時間がかかります。店舗の入り口など、防犯性が求められる場所に設置されていることが多い鍵になります。

    これらの鍵形状を識別することで、鍵のトラブル時の対処法や修理、交換に必要な時間や費用を見積もることが可能になります。また、正しい鍵形状の識別は、適切な鍵の選択という観点からも重要で、シャッターの安全性を高め、不必要なトラブルを防ぐために役立ちます。

    鍵番号での識別方法

    シャッター鍵の識別方法として、鍵番号を利用する方法についてご紹介します。鍵番号は、鍵と錠前の組み合わせを一意に特定するための英数字で構成された番号です。これらの番号を確認することで、鍵の種類を特定することが可能です。

    しかし、鍵番号の確認には注意が必要です。なぜなら、鍵番号が書かれている場所や形式は、鍵のメーカーや型番により異なるからです。一部の鍵では、鍵の柄の部分に鍵番号が刻印されていることもありますし、一部の鍵では、鍵番号が鍵の包装に記載されている場合もあります。

    また、鍵番号の識別には専門的な知識が必要となることもあります。メーカーに問合せないと分からない事も多いため、緊急事態が発生した時にすぐに確認するのには向きません。

    最後に、鍵番号による識別は、鍵の紛失や盗難に対する対策としても重要です。鍵番号を記録しておくことで、紛失や盗難の際にも新たな鍵を作成することが可能となります。しかし、その際には、鍵番号が第三者に知られることで鍵の安全性が損なわれる可能性もあるため、鍵番号の管理には十分な注意が必要です。

    シャッターに付けられたラベルでの識別法

    シャッターの鍵穴に一致する特定の鍵を見つけるためには、シャッターに付けられたラベルの活用が重要です。ラベルには、鍵の製造元、型番、製造番号といった詳細な情報が記載されており、これらの情報を基に鍵の種類を特定し、鍵の交換や修理を行う際の参考にすることができます。さらに、ラベルの情報を保存しておくことで、鍵を紛失した際も迅速に対応することが可能となります。しかし、ラベルが劣化して読み取れない場合や、ラベルが存在しない場合もあります。その際には、鍵の特性や形状を元に識別する方法が有効です

    実際のケーススタディ

    東京都福生市でのシャッター鍵開け事例

    東京都福生市でのシャッター解錠の事例をご紹介します。シャッターの鍵を回そうとしたところ、鍵が折れてしまい、鍵穴の中に鍵の破片が入ったまま抜けなくなったとトラブルのご相談をいただきました。スペアキーは持っているということでしたが、鍵穴に破片が入っているためスペアキーを挿せなくなっているとの事でした。こういった場合、シリンダーが故障している場合は破壊して開けた後に鍵交換をした方が費用が安く済むのですが、シリンダーが壊れていない場合は破片を除去した後にスペアキーを使ってもらった方が費用が安く済みます。最後に鍵交換をしてから数年しか経っていないということで、シリンダーが故障していない可能性が高いと判断し、鍵の破片を除去(鍵抜き)することになりました。鍵穴の向きが鍵を挿す前と同じ向きになっていないと鍵抜きはできないため、鍵穴の向きを修正した後に鍵抜きを行いました。その後スペアキーで動作確認をしましたが、問題なく開け閉めできる事を確認できました。今回の作業にかかった費用は16,500円でした。

    神奈川県川崎市でのシャッター鍵交換事例

    神奈川県川崎市で遭遇したシャッター鍵交換の一例をご紹介します。シャッターの鍵を紛失してしまい、鍵交換をしたいということでした。店舗の入り口に使われているシャッターで、ドアにはシャッターとは別に鍵が付いていたため、防犯性能よりも合鍵の作成しやすさを重視したいということでピンシリンダーへ交換しました。現地で一度調査をして、シャッターに不具合が出ていないことと、取り付けできる製品を調査し、メーカーに発注をしました。10日ほどで部材が届いたため、現地にお伺いしてシャッターの鍵交換をしました。今回のシャッターの鍵交換費用は、作業費と部品代を合わせて36,300円でした。

    栃木県小山市でのシャッター鍵開け事例

    栃木県小山市で電動シャッターのスイッチボックスの鍵を紛失してしまったということで、鍵開けのご依頼をいただきました。スイッチボックスの中にある操作盤を使用しないとシャッターが開けられないということでした。スイッチボックスの鍵はギザギザしたタイプのディスクシリンダーだったため、ピッキングにて解錠を行いました。今回のシャッターの鍵開け費用は25,300円でした。

    奈良県大和高田市でのシャッター鍵開け事例

    奈良県大和高田市で店舗のシャッターの鍵が突然開かなくなってしまった事例をご紹介します。シャッターにディンプルキーを後付けしたそうなのですが、鍵の不具合で開かなくなってしまったということで鍵開けのご依頼をいただきました。現地で状況を確認したところ、鍵は奥まで差し込むことができるのですが、鍵が回せない状況でした。また、鍵穴には雨よけの部品が付いておらず、鍵穴の中に埃が入り易い鍵が付いていたため、鍵穴の中に入った埃が原因で不具合が起きている可能性が高いと判断できました。外から鍵穴の中をパーツクリーナーで洗浄しましたが、奥に入った埃が取り除くことができず、鍵開け後に分解して洗浄することにしました。ディンプルキーのピッキングを行い、解錠後に室内側からもシリンダーの洗浄を行い、無事鍵の開け閉めができるようになりました。今回の作業でかかった費用は33,000円です。

    シャッターの鍵開けについてのまとめ

    シャッターの鍵開けについてまとめてみましたがいかがだったでしょうか。シャッターの鍵が不具合で回らない場合は埃が原因になっている事が多いので、埃を除去した後に潤滑剤を使うと鍵が動作することが多いです。また、鍵紛失や鍵が折れてしまった場合は素人の方にできることは少ないですが、窓などの別の場所から入って、室内から鍵を開けることができます。これらの対応で、自分では解決できないと判断した場合は、プロの鍵屋に鍵開けの依頼を出しましょう。カギ本舗ではシャッターの鍵開け対応もしているため、全国各地で迅速に対応が可能です。もしシャッターの鍵でお困りの場合はカギ本舗にご相談ください。

    カギ本舗への電話相談はこちらの画像をクリック

    住宅の写真
    住宅の鍵開け
    住宅の鍵開けについてご紹介しています。

    自動車の写真
    自動車の鍵開け
    自動車の鍵開けについてご紹介しています。

    スーツケースの写真
    スーツケースの鍵開け
    スーツケースの鍵開け時の対応についてご紹介しています。

    南京錠の写真
    南京錠の鍵開け
    南京錠の鍵開け方法について紹介しています。

    Sending
    User Review
    0 (0 votes)
    The following two tabs change content below.

    藤原 正徳

    カギ本舗で作業員、兼作業員の教育を担当をしている藤原です。 皆さんの鍵のトラブルをいち早く、安心して解決できるよう取り組んでいます。日本ロックセキュリティ協同組合が検定をしている錠施工技師の3級認定技術資格者。

    よくあるご質問

    Qディンプルキーでも鍵開けは可能ですか?
    はい、可能です。ディンプルキーはピッキングに強い鍵ですが、製品によっては私達プロならピッキングで開けられる物もあります。また、どうしてもピッキングで開けられない場合は鍵穴を壊して開けてから、鍵交換をすることで元通りに使うことができます。
    Q詳しい料金が知りたいので、無料で現地調査をしてもらえますか?
    大変申し訳ございませんが、鍵開けでの無料調査は対応しておりません。その代わり電話の段階で詳細なヒアリングをさせていただき、概算の費用をご提示してからお伺いするようにしております。お客様の不安を少しでも減らせるよう努力しておりますので、ぜひ一度お電話でご相談ください。
    Qシャッターの鍵穴に使う潤滑剤はどんな製品がおすすめですか?
    鍵穴専用と書かれている潤滑剤を利用しましょう。CRC 5-56などの一般的な潤滑剤を入れてしまう人が居ますが、絶対にやめましょう。公式サイトにも記載されていますが、CRC 5-56は精密な製品に使うと埃と練り固まって、鍵穴が動かなくなります。

    記事が参考になりましたら、シェアしていただけると嬉しいです!