金庫の鍵の開け方や費用について!紛失時や番号忘れに対応

【目次】
今回の記事では、金庫の鍵開け方法や鍵業者に依頼した際にかかる費用について丁寧にご紹介します。金庫の種類や置かれた状況によって適切な対処法は異なりますので、それぞれのケースでどのような方法を取ればスムーズに金庫を開けられるのか、順を追って解説します。普段あまり金庫の鍵を扱う機会は少ないかもしれませんが、本記事を読んで正しい知識を身につけていただくことで、いざという時に落ち着いて対応できるようになります。
もし「すぐに金庫を開けたい」「早く中の貴重品を取り出したい」という場合は、鍵の専門業者であるカギ本舗にお気軽にご相談ください。カギ本舗では家庭用金庫から業務用金庫まで幅広く鍵開けに対応しており、他社とは違い電話での概算見積もり提示も可能です。費用の相場感を事前に知りたい方は、ぜひフリーダイヤルからお問い合わせください。また、お電話だけでなくLINEで金庫の写真を送ってご相談いただくことも可能です。金庫の種類や状態を事前に共有いただければ、より正確なアドバイスや費用案内ができますので、電話が難しい場合はLINE相談もご活用ください。
金庫の種類について
一口に「金庫」と言っても、小型の手提げ金庫から大型の業務用金庫まで実に様々な種類が存在します。そして金庫の種類によって、取り付けられている鍵の方式や開け方も大きく異なります。まずは代表的な金庫の種類ごとの特徴を確認しておきましょう。
手提げ金庫
手提げ金庫は、その名の通り手で持ち運べる大きさの金庫です。一般的な家庭用金庫や業務用金庫は重量が重く簡単には持ち運べませんが、手提げ金庫は携行することを目的とした比較的軽量な金庫になっています。サイズは書類や現金を入れて持ち歩ける小型なもので、耐火性能はほとんど無い簡易な構造です。開錠方法もシンプルで、鍵だけで開けるタイプやダイヤル式、鍵とダイヤル併用式など、製品によってさまざまです。
家庭用金庫
家庭用金庫は一般家庭に設置される標準的な金庫です。手提げ金庫に比べて大きく重いため、普段持ち歩いたりするのには適しませんが、台車などを使えば一人でも移動できる程度の重量のものが多いです。大きさは目安として電子レンジ1~2台分くらいの寸法が一般的です。家庭用だけあって耐火性能を備えているものがほとんどで、火災から貴重品を守る役割を果たします。
業務用金庫
業務用金庫は家庭用に比べてさらに大型で、店舗やオフィスなどで大量の現金や重要書類を保管するための金庫です。大きさは電子レンジ3台分以上にもなる大型金庫が多く、その分重量も非常に重く頑丈に作られています。家庭用金庫と比べて防盗性能(泥棒に破られにくい性能)が高く、金庫破りや破壊行為への耐性も強化されています。そのため、開錠や搬出にも専門的な知識と工具が必要になるケースが多いです。
耐火金庫と防盗金庫とは?
金庫業界では金庫を性能面で「耐火金庫」と「防盗金庫」の2種類に大きく区分けすることが多いです。一方、鍵開けなど作業を行う鍵業者側では用途に応じて前述のように手提げ金庫・家庭用金庫・業務用金庫という分類をすることが一般的です。ここで言う耐火金庫とは火災に遭っても一定時間中身を守れる耐火性能に重点を置いた金庫、防盗金庫とは盗難防止のための防盗性能に重点を置いた金庫のことです。もちろん多くの金庫は耐火・防盗の両方の性能を備えていますが、耐火金庫は防盗性能よりも耐火性能が高い金庫、防盗金庫は耐火性能よりも防盗性能が高い金庫という位置づけになります。一般家庭では耐火金庫が使われることが多いですが、保管する物品や環境に応じて適切な種類を選ぶことが大切です
金庫の鍵の種類と開け方
ここからは、金庫の鍵の種類ごとに具体的な開け方を説明します。金庫の鍵穴に鍵がある、あるいは暗証番号が分かっている場合には以下の方法で開けられますので、一度ご自身で試してみてください。なお、鍵を紛失していたりダイヤルの暗証番号が不明なケースについては、この後の章で対処法をご紹介します。
鍵式の金庫の開け方
鍵式(シリンダー錠)タイプの金庫の場合、鍵穴に鍵を挿し込み回すことで解錠できます。鍵だけで施錠されている金庫であれば鍵を回すだけで開きますが、金庫によってはダイヤル錠との二重ロックになっているものもあります。その場合はダイヤルで正しい番号を合わせて解錠した後でないと鍵が回らない仕様になっています。まずはダイヤルが付いているか確認し、付いている場合はダイヤル番号を合わせてから鍵を回すようにしましょう。
ダイヤル式の金庫の開け方
ダイヤル式金庫を開けるには、設定された暗証番号を正確に合わせる必要があります。暗証番号は金庫購入時に添付されている紙に記載されていることが多いです。一般的な4桁の暗証番号の場合、ダイヤルは以下のように右回り・左回りを繰り返して合わせます。
左に3回 27
右に2回 59
左に1回 92
上記例の場合、以下の①~④の回し方をすることで鍵を開ける事ができます。
①右回しでダイヤルを回し4回85に合わせる
②左回しでダイヤルを回し3回27に合わせる
③右回しでダイヤルを回し2回59に合わせる
④左回しでダイヤルを回し1回92に合わせる
4つの番号全てを正しくダイヤルに揃えたら、金庫の取っ手や鍵を回すことでドアを開けることができます。もし途中でダイヤルを回し過ぎてしまった場合は、最初の①の手順からやり直せば問題ありません。
なお、金庫によっては暗証番号が3つのタイプもあります。その場合の例と回し方は以下の通りです。
左に2回 27
右に1回 59
上記例の場合、以下の①~③の回し方をすることで鍵を開ける事ができます。
①右回しでダイヤルを回し3回85に合わせる
②左回しでダイヤルを回し2回27に合わせる
③右回しでダイヤルを回し1回59に合わせる
ダイヤルを全て揃えたら、鍵を回すかレバーを回すことでドアが開きます。誤ってダイヤルを回しすぎた場合は①からやり直すことで開けることができます。
テンキー式金庫の鍵の開け方
テンキー式(金庫に数字ボタンが付いたタイプ)の金庫を開ける手順は、製品のメーカーや機種によって異なります。例えば、KingCrown(キングクラウン)のテンキー式金庫の場合は「*(アスタリスク)ボタンを押した後3秒以内にID番号を入力し、再度*ボタンを押す。その後暗証番号を入力して3秒以内に*ボタンを押す」という手順になっています。一方、SentrySafe(セントリー)のテンキー式金庫の場合は、まず鍵を90度回してから「C」ボタンを押し、暗証番号を入力して「#」ボタンを押します。するとメロディ音が流れ始めるので、音が鳴っている間に金庫のハンドルを回して扉を開ける仕組みです。
このようにメーカーが違うと操作手順も全く異なりますので、確実なのは取扱説明書を確認することです。取扱説明書は購入時に金庫に付属していますが、紛失してしまって手元にない場合でも、各メーカーの公式Webサイトでマニュアルを公開していることがあります。またメーカーに問い合わせをすればデータを送ってもらえる場合もあります。取扱説明書が手元にない方は一度メーカーのサイトを確認してみましょう。メーカーごとの問い合わせ先やマニュアル入手方法は本記事の後半「金庫のメーカーに相談したい!主なメーカーと連絡先」の章で紹介していますので参考にしてください。
鍵が無い、暗証番号が分からない時の対処方法
次に、鍵を紛失して手元に無い場合や、暗証番号が分からなくなってしまった場合の金庫の開け方について解説します。こうした状況では焦ってしまうかもしれませんが、以下で紹介する対処法を順番に試してみてください。
金庫の鍵を紛失した場合:まず試すべき方法と業者依頼のタイミング
金庫の鍵を紛失してしまった場合、まず金庫本体の鍵穴付近に刻印されている番号を探してみましょう。多くの金庫のシリンダー(鍵穴)部分には鍵番号が刻まれています。この番号を金庫メーカーに伝えることで純正キー(合鍵)を再注文できる可能性があります。メーカーが分からない場合は、金庫の扉正面や背面にメーカー名のプレートが付いていることが多いので確認してください。メーカーに鍵を発注すると、数日~3週間程度で鍵が手元に届くことが一般的です。
どうしても早急に金庫を開けたい場合は、自分でピッキングに挑戦してみる方法もあります。ピッキングに必要な道具や手順は
【鍵の開け方】鍵別に自分で開ける方法といざという時の対応方法を説明
で詳しく紹介していますので、興味のある方は参考にしてください。もっとも、ピッキングにはコツと専門知識が必要なため、一般の方には難しい場合が多いです。
最も確実かつ迅速なのは鍵屋(専門業者)に依頼して開錠してもらう方法です。メーカーに合鍵を注文するより費用は高くつきますが、その場で即日開けてもらえるメリットがあります。なお、鍵屋に依頼した場合の費用相場については本ページのこちらでご紹介していますので参考にしてください。
金庫の暗証番号忘れ時の対処法:自力で解決する方法と業者に頼む場合
暗証番号を忘れてしまった場合、残念ながら一般の人が自力で解錠するのは非常に難しいです。ダイヤル式金庫の場合、正しい番号以外では開けられない仕組みのため、総当たりで番号を試すのも現実的ではありません。
ただし、故人が遺した金庫やご高齢の方が長年使用していた金庫の場合、意外な場所から暗証番号が見つかるケースもあります。例えば金庫の近くにメモが残されていたり、金庫の底面に紙が貼り付けてあることもあります。実際の作業経験上、暗証番号が書かれた紙が金庫の底や裏にテープで貼ってあったという例は少なくありません。また「暗証番号を忘れると大変だから」と、鍵など他の貴重品と一緒に番号を書いたメモを保管している方もいます。思い当たる場所があれば一度念入りに確認してみましょう。
それでも暗証番号が分からない場合は、金庫の製造番号や鍵番号から調べられる可能性があります。金庫本体にシールや刻印で製造番号が記載されていれば、その情報をメーカーに伝えることで初期設定の暗証番号を調査してもらえることがあります。ただし、金庫の種類によってはメーカーでも暗証番号を調べられないケースもあります(例:変換式ダイヤルは不可、鍵番号が分からない場合も不可など)。条件はメーカーによって異なるため、まずは一度問い合わせてみるとよいでしょう。
「メーカーでも対応してくれない」「とにかく早く開けたい」という場合は、やはり鍵業者に開錠を依頼することになります。専門の鍵屋であれば暗証番号不明の金庫でも開ける手段を持っていますので、困ったときは無理に自分で開けようとせずプロに任せるのが安全です。
鍵の不具合が起きた時の対処方法
鍵は手元にあるし暗証番号も合っているはずなのに金庫が開かない…といった鍵の不具合に見舞われた場合の対処法を紹介します。業者に依頼する前に、自分で解決できないかぜひ以下の方法を試してみてください。
鍵が回らない時の対処方法
鍵を挿しても回らない場合、考えられる原因は大きく2つです。鍵穴自体の問題か、扉をロックしているデッドボルト(かんぬき)という部品の問題です。
まず鍵穴側の不具合の場合ですが、長年使用している金庫だと鍵穴内部にホコリがたまって動きが悪くなっていることがあります。この場合は掃除機で鍵穴の奥のホコリを吸い出すことで改善する場合が多いです。それでも回らない場合は、パーツクリーナー(エアダスター)など埃を除去できるスプレーで内部を清掃すると動きがスムーズになることがあります。注意点として、鍵穴の中に埃が詰まっている状態で潤滑スプレーを吹きかけないでください。油分と埃が混ざって泥状になり、さらに鍵が回らなくなる恐れがあります。
一方、デッドボルト側の問題としては、金庫内に物を詰め込みすぎて扉が圧迫されているケースが考えられます。扉が内側から押されていると、デッドボルトが噛んだ状態で鍵が引っかかり回らなくなります。この場合は扉を手で強く押し込みながら鍵を回すと、通常通り開け閉めできることがありますので試してみてください。
以上の対処法を試しても鍵がどうしても回らない場合は、鍵穴や内部構造の故障が疑われます。その際は無理にこじ開けようとせず、鍵屋など専門業者に相談してみましょう。
テンキーなどが反応しない時の対処法
テンキー式金庫でボタンを押しても反応しない場合や、電子音が鳴らない場合は、電池切れか内部の電子回路の故障が主な原因です。
まず電池切れの場合ですが、テンキーの反応が鈍い、表示ランプが暗い、ボタン操作時の電子音が普段と違うなどの症状が現れます。この場合は電池交換をすれば直ることがほとんどです。ただし、金庫ごとに電池の交換方法が異なる点に注意が必要です。電池ボックスが金庫本体内部や背面にあるもの、鍵穴内部に隠されているものなど様々なので、金庫付属の取扱説明書で確認してください。メーカーによっては公式サイト上で取扱説明書を公開していますので、紛失して手元に無い場合はメーカーサイトを確認するか問い合わせて入手可能です(メーカーの情報やマニュアル入手先は後述の【金庫のメーカーに相談したい】の章で紹介しています)。
電池を交換しても改善しない場合や、明らかに基板の不良が疑われる場合は、残念ながら金庫を壊して開けるしか方法がありません。手提げ金庫のような小型のものであれば工具を使って比較的簡単に破壊できますが、家庭用金庫や業務用金庫は頑丈にできており、一般の方が壊して開けるのは難しいです。そのため、電気系統の故障で開かなくなってしまった場合も、専門業者に依頼して開錠してもらうのが現実的な解決策となります。
業者に金庫の鍵開け依頼する時の費用相場や作業時間
金庫の鍵開けの費用相場
自分では開けられない場合、鍵の専門業者に依頼して金庫を開けてもらうことになります。ここでは、金庫の解錠を業者に依頼した場合の費用相場と作業時間の目安について解説します。実際の料金は金庫の種類や構造、鍵の難易度によって変動しますが、依頼前の参考情報としてご覧ください。
作業内容 | 費用感 |
---|---|
手提げ式金庫の鍵開け | 1万円~2.3万円 |
家庭用金庫の鍵開け | 2万円~5万円 |
業務用金庫の鍵開け | 5万円~12万円 |
上記はあくまで種類ごとの概算目安です。実際には金庫に使われている鍵の種類やダイヤル方式によって費用が大きく変わります。以下は錠前の種類別に見た費用相場の一例です。
作業内容 | 費用感 |
---|---|
固定変換3枚羽ダイヤルの解錠 | 1.5万円~2万円 |
固定変換4枚羽ダイヤルの解錠 | 2万円~3万円 |
百万変換ダイヤルの解錠 | 5万円~10万円 |
スーパーダイヤルの解錠 | 5万円~10万円 |
ピンシリンダーの解錠 | 8千円~2万円 |
ディンプルキーの解錠 | 2万円~3万円 |
マグネットキーの解錠 | 2万円~3万円 |
金庫の構造によって解錠難易度が異なるため、特殊な構造ほど高額になる傾向があります。正確な料金は実物を見てみないと判断できない場合も多いですが、カギ本舗ではお電話で金庫のメーカーや大きさ、鍵の種類などをお伝えいただければ、ある程度の費用感をお知らせすることが可能です。費用が不安な方は、事前にお気軽にお問い合わせください。
金庫の鍵開けの作業時間
続いて、業者に金庫の鍵開けを依頼した場合の作業時間の目安です。手提げ金庫や一般的な家庭用金庫であれば概ね下表の時間内で開錠できるケースが多いですが、業務用金庫の場合は金庫の大きさやセキュリティ性能によってはさらに長時間かかる場合もあります。
作業内容 | 作業時間 |
---|---|
手提げ式金庫の鍵開け | 10分~60分 |
家庭用金庫の鍵開け | 30分~90分 |
業務用金庫の鍵開け | 60分~240分 |
上記はあくまで目安ですが、特殊な構造でない限り概ねこれくらいの時間で作業は完了します。もちろん事前のヒアリング情報と実際の金庫の状態によって作業時間は前後しますので、業者に依頼する際に確認してみるとよいでしょう。
金庫の鍵開けを業者に依頼する時の注意点
大切な金庫を開けてもらう以上、信頼できる業者に任せることが何より重要です。ここでは、金庫の鍵開け業者を選ぶ際に注意しておきたいポイントをご紹介します。
信頼できる業者を選ぶ
金庫の開錠を依頼する際に最も気を付けたいのは、信頼できる業者に依頼するということです。万一、悪質な業者に依頼してしまうと、金庫内の現金や貴重品の情報漏えいや、法外な高額請求といった被害に遭う恐れがあります。
実際に、弊社で8万円ほどで開錠できた業務用金庫について、他社では40万円という見積もりを提示された例もありました。このような不当な高額請求やトラブルを避けるためにも、依頼先が信頼に足る業者かどうかをしっかり見極める必要があります。
信頼できる業者か判断するためのチェックポイントをいくつか挙げます。
・クチコミ評価が高い
インターネット上の口コミやレビュー評価は、その業者の信頼度を測る一つの指標になります。Googleマップや専門サイトで実際の利用者の声を確認し、評価が極端に低かったり不自然に高すぎたりしないかチェックしましょう。また、中には過去に消費者庁から行政指導を受けている悪質な鍵業者も存在します。口コミ評価と合わせてそうしたニュースも検索し、問題のない業者か見極めてから依頼すると安心です。
・実店舗を構えている
実店舗を持って営業している鍵屋さんは、地域に根ざした真面目な業者である可能性が高いです。店舗があるということは地元の顧客との信頼関係が大切になるため、悪質なぼったくり行為などはしにくい傾向があります。逆に、電話一本で全国対応とうたっている業者の中には実体がコールセンターだけで地元の信用が無い会社もありますので注意しましょう。
・電話である程度の金額を提示してくれる
金庫の鍵開けは実際に現物を見ないと正確な費用がわからないケースが多いですが、過去の豊富な作業実績がある業者なら電話でもある程度の見積もりを提示してくれることがあります。逆に「見てみないと何とも言えない」と電話口で全く教えてくれない場合は、実際に来てから高額な追加料金を請求される恐れがあります。電話で問い合わせたときに概算でも答えてくれるかどうかは、一つの信頼判断材料になるでしょう。
鍵開け後に金庫は使えるのか確認する
金庫を開ける方法はいくつかありますが、防犯性の高い金庫ほど破壊開錠が必要になる場合があります。 業者に依頼した場合、通常は作業前に「この金庫は壊さないと開けられません」といった説明があります。しかし中には十分な説明なく作業を始め、結果的に金庫を壊して開けてしまう業者も存在します。開錠後に「金庫が壊れて使えなくなったので廃棄が必要」と後から知らされ、追加で廃棄費用がかかってしまった…というトラブルも起こり得ます。
こうした事態を避けるため、依頼前に開錠方法と、開けた後も金庫を使い続けられるかどうか必ず確認しましょう。 壊さず開けてほしい場合はその旨を伝え、それが難しい場合は事前に説明してもらうようにすると安心です。
金庫の鍵は修理や交換ができる?
金庫の鍵(錠前)は故障してしまった場合に修理や交換が可能な場合もあります。ただし、金庫の種類によって対応可否は様々です。例えば手提げ金庫は構造が簡易な反面、交換用部品が販売されていないことが多く、修理費用も本体価格を上回ってしまう傾向があります。このため、手提げ金庫の場合は修理ではなく本体ごと買い替えになるケースが多いです。
一方、家庭用金庫・業務用金庫に使われているシリンダー錠やダイヤル錠であれば、部品交換や修理対応が可能なことがあります。ただし修理や交換で対応できるのは主に鍵穴(シリンダー)やダイヤル部分といった機械的な錠前部分に限られます。テンキーや電子基板など電子部品が故障している場合は、メーカー修理を依頼するか金庫自体の買い替えとなるでしょう。
金庫の錠前を修理・交換する場合の費用目安は次の通りです(状況や金庫の種類によって多少前後します)。
作業内容 | 費用感 |
---|---|
軽度な不具合の修理 | 10,000円~20,000円 |
重度な不具合の修理 | 20,000円~30,000円 |
鍵穴の交換 | 20,000円~40,000円 |
家庭用金庫のダイヤル交換 | 20,000円~30,000円 |
業務用金庫のダイヤル交換 | 50,000円~80,000円 |
業務用金庫のダイヤル番号変更 | 20,000円~40,000円 |
上記は一般的な範囲ですが、金庫のメーカーや型番によって費用が変わる場合もあります。修理や交換を検討する際は、まずメーカーや鍵業者に見積もりを取って判断すると良いでしょう。
金庫の廃棄処分はどこでする?正しい処分方法
使わなくなった金庫や故障してしまった金庫は、適切な方法で廃棄処分する必要があります。金庫は粗大ごみとして簡単に出せない場合が多く、そのまま放置すると場所も取ってしまいます。ここでは金庫を処分する代表的な方法をご紹介します。
なお、日セフ連(日本セーフ・ファニチュア協同組合連合会)によりますと、金庫の耐用年数は製造後約20年ほどと言われています。20年を経過した金庫は耐火材の経年劣化により、耐火性能が約20%ほど低下すると検証されているためです。長年使用した金庫は性能低下も考慮し、買い替えや処分を検討した方が良いでしょう。
金庫を処分する方法はいくつかありますが、「燃えないゴミ」や「粗大ゴミ」として簡単に出すことはできません。具体的な処分方法としては、主に以下の選択肢があります。
不用品回収業者や金庫回収業者に処分を依頼する
不要になった金庫は、不用品回収業者や専門の金庫処分業者に依頼して引き取ってもらうのが手軽です。金庫の大きさや重量、搬出経路によっては運び出す人数や機材が必要になるため、事前に現場の状況を伝えて見積もりを依頼しましょう。業者に任せれば自分で運び出す必要がなく安全ですが、業者によっては持ち込みでの処分受付をしている場合もあります。費用を抑えたい方は、自分で金庫を業者のところへ持参できないか問い合わせてみるのも一つの方法です。
金庫を購入した店舗に処分を依頼をする
金庫を扱う業者は金庫の処分ルートも持っていることが多いです。そのため、金庫を購入した販売店に古い金庫の引き取りを相談してみましょう。また、これから新しく金庫を購入する場合は販売店によっては下取りサービスとして古い金庫を回収してくれることがあります。また、新規購入と同時に撤去依頼をすると撤去費用を値引きしてくれるケースも多いです。対応は店舗ごとに異なるため、事前に問い合わせてみるとよいでしょう。
鍵開けついでに鍵屋に処分を依頼をする
金庫が開かなくなって鍵業者に開錠を依頼した場合、希望すればそのまま金庫を回収・処分してもらえることがあります。開けてもらった後不要になった金庫を、その場でトラックに積んで持ち帰ってくれる業者も多いです(処分費用は別途かかります)。特に業務用金庫など大型の金庫の場合は1人では運び出せませんので、開錠作業と合わせて回収まで依頼できれば一石二鳥です。ただし当日トラックに載せられないほど大型の場合は、後日改めて回収作業となる場合もあります。
自分で売却して処分する
耐用年数がまだ残っている金庫であれば、リサイクルショップに買い取ってもらったり、フリマアプリで売却する方法もあります。フリマアプリなら自分で価格を設定できるため、状態によっては数千円~1万円以上で売れることもあります。一方、リサイクルショップの買取だと需要にもよりますが数百円~数千円程度が相場でしょう。売却する場合は自分で金庫を運び出して搬送手配をする必要があるため、労力や送料も考慮して判断してください。
金庫のメーカーに相談したい!主なメーカーと連絡先
上記以外にも金庫メーカーは多数ありますが、主要なメーカーは概ね網羅しています。メーカーによって暗証番号の問い合わせ可否や対応内容も異なりますので、必要に応じて直接問い合わせてみましょう。
金庫開錠の専門家【カギ本舗】にお任せください
ここまで金庫の鍵開けに関する様々な情報をお伝えしてきましたが、「自分では開けられそうにない」「早く専門家に頼みたい」という方は、ぜひカギ本舗にお任せください。カギ本舗では金庫の解錠はもちろん、開錠後の鍵修理や錠前交換、さらには金庫の回収処分まで一貫して対応可能です。小型の手提げ金庫から堅牢な業務用金庫まで幅広く対応しておりますので、金庫の鍵トラブルでお困りの際はいつでもご相談ください。
カギ本舗の強み
・電話で概算費用を提示できる
カギ本舗では現場で実際に作業をする作業員がコールセンターでお客様対応しています。そのため、他社と比較してお問い合わせ時により具体的な料金を案内できるのが強みです。他社で電話問い合わせした際に「〇〇〇円~」と最低料金しか教えてもらえず不安だったという方も、ぜひカギ本舗にご連絡ください。金庫のメーカーや大きさ、鍵の種類など詳細が分かれば、できる限り正確な概算費用をお伝えいたします。
・金庫の鍵開け実績が豊富
金庫はメーカーや機種によって構造が大きく異なり、外から内部構造が見えないため解錠には経験が物を言います。カギ本舗には年間100件以上の金庫開錠実績があり、家庭用から業務用まで豊富な経験を持つスタッフが在籍しています。難易度の高い金庫でも培ったノウハウで迅速に対応可能です。
・金庫の修理や交換などにも対応
解錠後に金庫を引き続き使いたい場合の鍵穴修理やダイヤル交換にも対応しています。逆に「古い金庫なので処分してほしい」というご要望にもお応えできます。開錠から修理、交換、処分までワンストップで対応できるため、金庫のお困りごとはトータルでサポートいたします。
カギ本舗は24時間365日営業しておりますので、深夜や早朝の急な金庫トラブルにも対応可能です。お電話(フリーダイヤル)やLINEでのご相談も受け付けておりますので、「自分では開けられない」「まずは費用を確認したい」という場合はお気軽にお問い合わせください。
さいごに
安心できる金庫の鍵開け方法とは?
金庫の鍵トラブルは滅多に起こることではありませんが、いざ鍵が開かないと非常に困ってしまいますよね。本記事では鍵があるのに開かない場合や暗証番号が分かっているのに開かない場合の対処法を中心に解説してきました。ほとんどの場合、ここで紹介した手順を試すことで解決できるはずです。また、鍵を紛失してしまったり暗証番号を忘れてしまったケースでも、メーカーに問い合わせることで問題を解消できる場合があります。それでも解決しない場合は自力で無理をせず、早めに専門の鍵業者に相談することをおすすめします。
鍵開け業者選びのポイントを再確認
鍵業者に依頼する際は費用面はもちろん、信頼性を最優先に考えましょう。この記事でも述べたように、クチコミ評価が高いか、実店舗があるか、電話で詳細を聞いて概算料金を教えてくれるか、といった点が一つの判断材料になります。これらをすべて満たせば必ず安心というわけではありませんが、少なくとも評判が悪い業者は避けるべきです。複数の情報源を参考に総合的に判断し、信頼できる業者に依頼するようにしてください。
金庫の鍵トラブルは焦ってしまいがちですが、落ち着いて対処法を確認し、必要に応じて専門家の力を借りれば必ず解決できます。大事な金庫を開けるときこそ、慎重にかつ的確な方法で臨みましょう。
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( votes)藤原 正徳
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