【SHOWAの鍵】鍵の特徴と自分で交換できる鍵・鍵の種類の見分け方

投稿日 2021.01.12

更新日 2023.10.19

【目次】

鍵が壊れた、防犯性を上げたい、DIYで自分で鍵を交換したい等の理由で鍵の交換を検討しているかたも多いといらっしゃると思います。しかし、交換と言ってもどうやって交換するのか分からない、どういった物を用意すれば分からない人も多いのが現状です。

メーカーごとに鍵交換時に気を付けなければならない事がありますので、今回の記事ではU-Shin SHOWA製の鍵に焦点を当てて、部材の選び方や注意点などを説明していこうと思います。この記事を読むことで、U-Shin SHOWA製の鍵の特徴や自分で交換する際の部材の選び方などが理解できるようになり、業者に依頼するよりも安く鍵が交換できるようになります。

U-Shin SHOWAの細かい鍵の紹介などは不要で、直ぐに鍵交換を依頼したい方はお電話でご依頼いただくか、記事の一番下に記載されたカギ本舗のサービス紹介ページをご確認ください。

鍵の防犯性能

鍵の防犯性能を考える上で重要な視点

鍵自体の防犯性能の指標としては、主に以下の3つがあります。

①鍵の耐ピッキング性能

ピッキングに対してどれぐらい耐えられるのかの指標があります。防犯性が高い鍵は耐ピッキング性能が10分以上になっています。この指標は鍵穴(シリンダー)を購入した時に商品の性能表として記載されています。

②鍵穴よりの破壊耐性

ピッキング対策がされた鍵が普及するにつれ、鍵穴を壊して開ける手法が一般的になりました。そのため、ドリルやホールソーなどを使った破錠に耐えられる鍵穴は防犯性が高いと言えるでしょう。

③不正な合鍵作製に対する対応

他人が不正に合鍵を作れないようにすることも防犯上必要です。不正な合鍵作製の対策としては、

・ディンプルキーなどの複雑な形状で合鍵を作れなくすること

・鍵に刻印されたシリアル番号を元に合鍵を作製する場合は、シリンダー購入時に付属されているセキュリティカードの提示が求められること

などが挙げられます。

交換時期

鍵の交換を検討するタイミングとしては以下があります。

・10年から15年経過した時
・経年劣化等により鍵に不具合を感じた時
・鍵の防犯性能を上げたい時
・鍵の紛失等により、前の鍵で開けられないようにしたい時
・引っ越しなど、前の住民が使用していた鍵と交換したい時

補足

鍵に不具合を感じた時に鍵の交換を検討する方は多いです。しかし、不具合を感じても、鍵穴部分が不具合を起こしているとは限りません。下の写真のように、鍵は錠ケース、シリンダー、サムターンで構成されていることが多いので、鍵穴以外の不具合も疑うようにしましょう。どの部位が不具合を起こしているかは、錠ケース、シリンダー、サムターンの各部位をそれぞれ取り外し、単体で動かしてみることで確認できます。

SHOWAの品番の見分け方と鍵の種類

U-Shin SHOWAの鍵の品番は、下図のように錠ケースに刻印された型番を見ることで見分けることができます。

ただし、この方法だけでは見分けられない鍵や、見分けが難しい鍵があるので、ご紹介していきます。

SHOWAの刻印だけの鍵

以下の鍵は、U-Shin SHOWAの刻印だけの為、見分けづらいので、写真を見てご確認下さい。

・U-Shin SHOWA 391本締錠

・U-Shin SHOWA 7680KJ

・U-Shin SHOWA 7680E

・U-Shin SHOWA 516

SHOWAのよく間違えられる鍵

・U-Shin SHOWA 7680Eと7680KJの鍵

この鍵は、他のメーカーと違い品番が刻印されていません。室内側に【SHOWA】の刻印のみのため、見極めがただでさえ難しいのですが、同タイプの「U-Shin SHOWA・7680KJ」という鍵と、形もとても似ています。室内側の形は似ていますが、外側から見ると全く違うものです。注意しましょう。

7680E	7680KJ

U-Shin SHOWAの7680Eと7680KJは、昭和の終わり頃から平成の始め頃に、公団住宅や賃貸アパート、マンション、一戸建の玄関に多く取り付けてありました。勝手口・倉庫・店舗などのドアにも取り付けてあります。理由は、材質が硬いことにあります。しかし簡単にピッキングで不正解錠されているシリンダーの一の為、安全とは言えません。カギ本舗でも、よく交換依頼を受ける鍵になります。シリンダーのみの交換が可能なシリンダーです。もし、ご自宅についていましたら、交換を考えてみて下さい。

歴史ある鍵のメーカーならではの注意点

古い鍵のなかには、既にシリーズ全体で廃盤になっているもの等があります。その際は、他社のシリンダーで適合する物を選ぶか、錠前自体を交換するかになりますが、適合する鍵を探すのが難しい場合があります。まずは、「品番+シリンダー交換」などで検索を書けると思いますが、見つからない場合は、無理をせず専門家に聞きましょう。間違った商品を注文してしまった場合、鍵は防犯の観点から、返品ができないので注意が必要です。

SHOWAの住宅用玄関の鍵　シリンダー品番表

シリーズ	錠ケースの刻印
CLシリーズ	CH/CL/CL-50/MIL/397/535
MS,MMシリーズ	MS/MM
SLAシリーズ	SLA
IS,IZ,IXFシリーズ	IS/IS-08/IS-101/IS-152/IS-601/IS-602/IS-901/IS-902/IS-Y02/IS-Y03/IS-Y05/IZ-Z01/IZ-Z-02/IZ-Z16/IZ-Z53/IZ-Z55/IX-102/IX-104/IX-107/IX-110/X-110/IX-115/IX-116/ISD
BLLシリーズ	BL/BLL
7680KJ,7680E,7680L,516シリーズのいずれか	SHOWAの刻印のみ

※錠ケース（扉の中に入っている部材）ごと交換の場合、同じ刻印でも異なる寸法の錠ケースが存在することがあります。その場合は、フロントの形、扉の厚さや鍵の位置、ドアノブの芯の形等を測って完全に一致するものを探します。

・レバーハンドル（ドアノブの扉）

・面付箱錠

・本締錠・チューブラー錠

・握り玉錠（ノブ錠）・インテグラル錠

・プッシュプル錠

・レスキー

・引戸鎌錠

・引違戸錠

・表示錠

・ガラス戸錠

SHOWAの鍵から他社の鍵への交換

SHOWA‐BLLピンシリンダーから、他社の高性能な鍵への交換　ベスト３

1位【MUL-T-LOCK】(マルティロック)シリンダータイプ

MUL-T-LOCKはイスラエル製の堅固な鍵で、その防犯性は世界でも有名です。ピッキングや破壊開錠に強く、鍵を購入した際に付属されているオーナーカードがなければ合鍵作製もできないため不正な合鍵作製もできません。現在販売されているシリンダーの中で、防犯性を考えるなら最もお勧めできます。

2位【Kaba star Neo(カバスターネオ)シリンダー】タイプ

Kaba star Neoはスイス製の鍵で、スイス銀行やルーブル美術館などでも採用される防犯性の高い鍵です。鍵を購入した際にメーカーの鍵登録システムへユーザ登録をしていないと合鍵を作れないなど、不正な合鍵作製ができない鍵です。

3位【WESTリプレイスシリンダー】タイプ

WESTは国内の老舗鍵メーカーで、ピッキングに強いディンプルキーなどを多数採用しています。WEST製の鍵は国内メーカーの鍵の中では高価な場合が多いですが、MUL-T-LOCKやKaba star Neoと比較すると交換費用が安く済みます。

SHOWA 握り玉・インテグラル錠から、高性能な鍵への交換

【WEST 801-N005-SS3】

WEST801-N005-SS3はピッキングに強いディンプルキーを採用した高性能な鍵です。汎用性が高く、握り玉タイプでしたらMIWA、GOAL、U-Shin SHOWAなど様々な国内メーカーの鍵に適合します。対応できるドアの厚みが25〜43ｍｍの場合に付けられるため、ドアの厚みには注意しましょう。

鍵の交換時期

皆さんが使っている住宅の鍵ですが、実は鍵穴の中に雨風が入ってきたり、金属が擦れて日々経年劣化しています。そのため、ある程度年数が経った鍵は故障する可能性があるため、年数が経った鍵は交換すると良いと言われています。住宅の鍵の寿命は、おおよそ10年から15年と言われています。

もちろんどのぐらいの頻度で鍵を使うかで寿命は変わります。ですが、鍵穴の中の金属がどうなっているかは普通の人は見ることができないので、経年劣化しているかどうかはわかりません。そのため、鍵が壊れて締め出されてしまうリスクを考えると10年から15年経ったら交換してしまうのが良いでしょう。

また、鍵の技術は毎年進化しており、防犯性能は一昔前に比べて格段に進んでいます。例として、平成12年(2000年)頃にニュースになっていたピッキング被害ですが、平成12年頃には認知件数が29,211件だったのが、ピッキング対策された鍵が普及しはじめて平成16年には4,355件、令和元年には124件にまで減っています。

【参考：警視庁】
平成１６年の犯罪情勢 https://www.npa.go.jp/archive/toukei/seianki/h16/h16hanzaizyousei.pdf
令和元年の刑法犯に関する統計資料 https://www.npa.go.jp/toukei/seianki/R01/r01keihouhantoukeisiryou.pdf

もちろんピッキング以外の手法も増えており、その都度メーカー側で対策された鍵が発売されています。そのため、定期的に鍵を交換して防犯性を高めることが非常に重要です。

業者に依頼する場合の費用と確認するべき事

カギ本舗では以下の価格にてご対応させていただいております。交換の費用は、部品代によりお値段は変わりますが、作業費は一律で承っております。交換する鍵の種類が決まれば、費用を事前にお伝えしております。是非、お気軽にお問い合わせ下さい。

・鍵の修理

作業内容	料金(税込)
修理（軽作業）	8,800円～
修理（中作業）	16,500円～
修理（高度技術）	33,000円～
鍵抜き	8,800円～
シリンダー組み換え	22,000円～

・鍵の交換

作業内容	料金（税込）
簡単な鍵の交換	11,000円～　+部材費別途
引き違い扉の錠前全体の交換	16,500円～　+部材費別途

カギ本舗の作業事例

・簡単な鍵の修理

作業料金：8,800円(税込)

作業時間：5分

・分解を伴うシリンダーの修理

作業料金：16,500円(税込)

作業時間：40分

・SHOWAのギザ鍵から防犯性の高いディンプルキーへの交換

作業料金：31,900円(税込)

作業時間：30分

まとめ

U-Shin SHOWAの鍵についてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか？U-Shin SHOWAの鍵は似たような見た目のものが多いので、初心者のかたが交換をしようとすると、どんな部材を買えば良いのか分からなくなることが多いようで、この記事をまとめてみました。出来るだけ分かり易く記事にまとめてみましたが、もし分かりづらい等ありましたら、コメント等でご連絡ください。

もちろんカギ本舗でも修理・交換作業のご依頼は受けておりますので、もし不安でしたらお電話でご相談いただければと思います。