空き巣や強盗に対する防犯対策の始め方
【目次】
犯罪の手口は日進月歩で進化し、特に空き巣などの侵入犯罪の手口は巧妙化しています。家を不在にする機会が増える現代社会において、自分の大切な財産や家族を守るためには、これらの犯罪に対する理解と適切な防犯対策が不可欠です。本記事では、最新の犯罪手口から家を守るための具体的な防犯対策、また防犯対策を実施する上での注意点や推奨事項を詳しく解説します。自分で実行できる防犯対策やその効果についても触れ、防犯対策の意識を高めることで、安全な生活を送るための一助となることを目指します。これからの生活に役立つ情報をまとめてご紹介するため、ぜひ最後までご一読いただければと思います。
侵入犯罪で狙われやすい建物について
資産状況が分かる建物
侵入犯罪では、犯行を起こす前にその家にお金がありそうかを事前に確認してから犯行に及ぶケースが多いです。資産状況を調べる方法としては、家の外観やゴミの内容、駐車している車の種類などを見る事が多いようです。また、こういった犯罪者向けに闇名簿と呼ばれる個人情報が記載された資料が出回っており、闇名簿の中から資産があるかを確認してから犯行に及ぶことも多いようです。
闇名簿には様々な情報が記載されていますが、名前、電話番号、生年月日、資産状況、職業、家族構成、クレジットカード番号、過去に購入した製品などが記載されています。闇名簿の情報源は様々で、セールスの勧誘、同窓会名簿、企業からの個人情報流出など特定の情報源は決まっていないそうです。こういった複数の情報源から得た情報を名寄せをして出来上がったのが闇名簿になっています。
また、店舗では1日の売上を保管しているなど、一般家庭よりも現金を多く扱っている事が分かるため、防犯性が低いと判断された場合はより狙われやすくなっています。
侵入しやすく逃げやすい建物
侵入犯罪では、通報されるリスクを最小限にするために、防犯意識が低く、簡単に侵入できる建物を選ぶ傾向があります。簡単に侵入できる建物の例としては、玄関や窓が無施錠になっている家、防犯性の低い鍵が付いている家、住民が居ない時間が分かっている家などがあります。
空き巣では住民が居ない時間を狙うことになりますが、インターホンを鳴らして反応の有無を確認したり、夜間に電気が付いているか確認する、窓に石を投げて反応を確認する、郵便受けに新聞などが溜まっているか確認するなど、いくつか方法があります。
逃げやすい家の特徴としては、近くに駅がある家や、近くに立ち話をしている人が居ない家、人通りが少ない家などが挙げられます。また、住人が高齢者などの場合は抵抗されたり、通報されるリスクが少なくなります。
周囲から気づかれにくい建物
犯罪者は侵入時に周辺住民から通報されるのを恐れています。財団法人都市防犯研究センターで、侵入犯罪を諦めたのはどのタイミングか調査をしたところ、周辺住民に声をかけられた時が一番多かったという結果が出ています。そのため、侵入をする際は塀や植木で視界が遮られている場所を好んで侵入経路にします。
参考:住まいる防犯110番
また、地域住民の地域の連帯感が強く防犯意識の高い地域では、不審な行動をすると通報される恐れがあるため家だけでなく周囲の防犯意識などを確認しています。地域の連帯感を確認する方法としては、ゴミ出しルールを守っているか確認することが多いです。指定日以外にゴミが出されている場合は、地域ぐるみでの防犯意識を持つことが出来ていないと判断されてしまいます。
空き巣や強盗が侵入する際の主な手口
ここではより具体的にどのような経路から侵入するのかをご紹介します。より具体的な数値でご説明するために、警察庁が公表している「令和4年の刑法犯に関する統計資料」を使ってご紹介をしていきます。
窓から侵入
戸建ての住宅の侵入窃盗でもっとも多い侵入経路は窓からの侵入です。玄関や勝手口の鍵は閉めているのに、窓の鍵は閉めていない人が多く、楽に侵入できることが多いです。また、窓ガラスを割れば容易に侵入できるため、そういった点からも窓が侵入経路として選ばれることが多いです。
玄関から侵入
集合住宅に住んでいる場合、犯罪者は玄関から侵入することが多いです。玄関から侵入する場合、無施錠だったり、合鍵を作られてしまっている場合に侵入されます。2000年頃まではピッキングで鍵を開けられる物が多かったですが、現在では鍵メーカーがピッキング対策された鍵を発売したため、現在はピッキングで被害に遭う事は少なくなっています。また、少し強引な方法ですが、玄関のドアごとバールでこじ開けたり、ドアにドリルで穴を開けてサムターン回しという手法で侵入を試みるケースがあります。
他には強盗などが行う手法になりますが、インターホンを鳴らして中の住民が鍵を開けたところを狙ってドアをこじ開けて侵入するケースもあります。
勝手口から侵入
勝手口からの侵入は玄関と同じように、無施錠だったり合鍵を作られて侵入されているケースが多いです。ただし、玄関と比較して勝手口の方が施錠忘れが多く、無施錠による侵入を許してしまうケースが多いです。
空き巣や強盗の侵入を防ぐための具体的な防犯対策
侵入窃盗を防ぐ場合、二つの目標を持って防犯対策を進めていくと良いです。目標の一つは犯罪者に狙われづらくする事、もう一つは侵入に10分以上かかるようにする事です。侵入に5分以上かかると侵入者の約7割は侵入を諦め、10分以上かかると侵入者のほとんどは侵入を諦めるという統計が出ています。そのため、防犯対策では侵入に10分以上かかるように対策をしていく事が重要になってきます。
参考:住まいる防犯110番
ここからはより具体的な防犯対策についてご紹介していきます。
犯罪者に狙われづらくするための対策
侵入窃盗では、事前に侵入先の調査をしてから犯行に及ぶケースが多いです。犯罪者がチェックする内容としては、資産状況が分かる建物、簡単に侵入できて逃げやすい建物、周囲から気づかれにくい建物かをチェックします。
資産状況を出来るだけ公開しない方法として、電話で個人情報を伝えない事です。セールスの電話や自動音声ガイダンスなどで電話がかかってきても、相手の名乗りを信用せずに自分の個人情報を伝えないようにしましょう。また、電話で自分の名前を名乗ってしまうと電話番号と名前が紐づけされてしまうため、覚えがない相手には名前を名乗らないようにしましょう。
次に、犯罪者に簡単に侵入できて逃げやすい家だと思われないために、防犯性の高い鍵穴を取り付ける、無施錠を無くすなどの対策が考えられます。これらに関しては、窓の防犯対策、玄関の防犯対策、勝手口の防犯対策の項目で後ほどご説明します。また自宅を不在にしているか犯罪者に知られないために、自分の生活サイクルを読まれないようにする事が重要です。具体的には窓のカーテンを閉める時間を変則的にする、インターホンで不在確認をされないために「録画中」などのシールを貼る、知らない電話番号からの着信を拒否するなどの対策が効果的です。
窓の防犯対策
窓の防犯対策として考えなければいけないのは、窓の無施錠を無くすこと、窓ガラスを割られづらくすることです。窓の無施錠対策としては、鍵を閉める習慣をつける、窓が開けっぱなしになった場合は、アラームが鳴るようにセンサーを取り付けるなどの方法があります。アラームでは無施錠を完全になくすことは難しいですが、空き巣などの侵入窃盗犯が窓を開けて侵入しようとした際にも音を出してくれるため、防犯効果が期待できます。
窓のガラスを割られづらくする方法としては、防犯ガラスを使った窓を設置したり、防犯フィルムを貼るのが効果的です。防犯ガラスとは、強化ガラスよりも防犯性に特化したガラスです。強化ガラスはハンマーなどで強く叩くと粉々になりますが、防犯ガラスはハンマーなどでかなり強く叩いても割れづらいです。ただし、防犯ガラスは設置するための費用が高額なため、代替手段として窓ガラスに防犯フィルムを貼る方法があります。防犯フィルムは通常のガラスに貼ることでガラスの強度を大幅に上げるための製品で、防犯ガラスを導入するよりも費用を抑えることが可能です。
玄関の防犯対策
玄関の防犯対策として考えなければいけないことは、鍵穴をピッキングされづらくしたり破壊されづらくすること、無施錠を無くすこと、合鍵を作られないこと、ドアをこじ開けられづらくすることです。
鍵穴をピッキングされづらくしたり破壊されづらくするには、防犯性の高いディンプルキーや電子錠などを取り付けるのが有効です。特に電子錠は無施錠対策、合鍵対策にも使うことができ、自動施錠機能が付いているタイプの電子錠なら鍵の閉め忘れを防止できます。また、電子錠なら勝手に合鍵を作成することができず、万が一カードキーなどを紛失してしまったとしても、自分でカードキーの登録を解除することができます。
【電子錠】玄関の鍵に工事せずに後付け可能 自分の家に合った電子錠の選び方
また、ドアをこじ開けられづらくするためには、ワンドアツーロックといって、一つのドアに対して鍵穴を2箇取り付けるのも有効です。ドアをこじ開けようとする際、錠前から出てくるデッドロックという部位が閂の役割を果たしてドアを固定して防いでいます、そのため鍵穴を増設することで錠前が増え、ドアをこじ開けるために必要な労力が2倍になります。
また、鍵穴を壊さずに、ドアにドリルなどで数ミリの穴を開け、室内側から鍵のツマミ(サムターン)を回して開けるサムターン回しという方法もあります。サムターン回しを対策するためには、防犯サムターンを設置するのが効果的です。サムターン回しについては以下のページでも詳しく紹介しています。
【サムターン回し】やり方や対策方法など 侵入の痕跡は残るのか
勝手口の防犯対策
勝手口の防犯対策は、基本的に玄関の対策と同様になります。ただし、勝手口は一目に付かない場所に設置されている事が多いため、人感センサーライトを設置する、防犯用のアラームを設置するなども効果的です。
庭の防犯対策
犯罪者が住宅に侵入する際、庭を通って窓や勝手口にアクセスする事が多いです。そのため、建物の出入り口だけでなく庭にも防犯対策をすると効果が見込めます。庭の防犯対策としては、侵入者を発見すること、侵入を躊躇わせることを目標にします。こういった観点から、庭の防犯対策としては防犯砂利を敷き詰めること、人感センサーライトを設置すること、防犯カメラを設置することが挙げられます。防犯砂利は通常の砂利よりも大きな音が出るように加工された砂利のことで、侵入者が防犯砂利を踏むと70dB以上の音が出て侵入に気づくことができます。また、人感センサーライトは人目の付かない場所に設置することで、夜間に侵入しようとするとすぐに侵入犯を照らしてくれるので、侵入犯を怯ませて侵入を諦めさせる効果や、侵入犯を発見できる可能性が上がります。さらに防犯カメラを設置することで、防犯カメラを見つけた侵入犯を怯ませる効果や、犯行後に被害届を出したり侵入犯を特定しやすくなる効果があります。
地域ぐるみでの防犯対策
空き巣などの侵入犯罪者から狙われやすい家として「周囲から気づかれにくい建物」とご紹介しましたが、犯人が現場で下見や犯行をする際に近隣住民から声をかけられると殆どの場合犯行を諦めるというデータがあります。そのため、自分の家だけではなく地域全体で不審者に対して声がけをしていくなどの対策が重要です。しかし、普段からコミュニケーションを取っていないと、近隣の住民もこういった対応をしてくれず、誰が不審者なのかも判別が付きません。地域全体で防犯対策を進めていくためにも普段からコミュニケーションを取っておきましょう。
侵入犯罪に対する不安を解消!簡単に始められる防犯グッズと対策法
ここまで様々な防犯対策を紹介してきましたが、少額で始められる物から高額な費用がかかる対策まで様々なものがあります。ここでは、その中でも費用が安く簡単に始められる防犯対策をご紹介します。
窓用アラーム
窓の開閉を感知して警報を発する窓用アラームですが、ホームセンターやインターネットなどでも購入でき、1つあたり1,000円から3,000円ほどで購入できる物が多いです。窓の数が多い住宅でも、周囲から死角になるような窓を中心にアラームを取り付けていけば少ない費用で防犯対策が可能です。窓を開けずに人が通れるぐらいの穴をガラスに開ければアラーム音を鳴らさずに侵入することができますが、それには何度も窓を割る必要があるため、結果的に犯人の侵入に気づけます。
人感センサーライト
動きを感知して自動で点灯する人感センサーライトは、ホームセンターやインターネットで購入でき、1つあたり3,000円から6,000円ほどで購入できる物が多いです。電源が必要なセンサーライトを設置すれば安定した動作をしてくれますが、手軽に設置したい場合は太陽光発電をしてくれる人感センサーライトを設置すれば、電源位置に左右されることなく配置できます。
家の安全は自分で守る!最新の技術を使った防犯対策について
ここでご紹介する防犯対策は最新の技術を使った防犯対策になります。一般的な住宅はもちろん、店舗やオフィスなどにも活用できる防犯対策になるので、ぜひ参考にしてください。
スマートロック
スマートロックは玄関の鍵に後付けで取り付ける電子錠で、スマートフォンで鍵の開け閉めすることができます。製品によっては自動施錠機能が付いていたり、鍵の開け閉めを検知してスマートフォンに通知を出してくれます。自動施錠機能のおかげで物理的な鍵がついていたとしても、鍵の閉め忘れを防止してくれる事ができますし、鍵の開け閉めを外出先でも検知できるため、不審な動作をした際は通報するなどの対応が可能になります。
防犯カメラ
最新の防犯カメラではただ撮影をするのではなく、人の動きを検知した際にスマートフォンに通知を出し、スマートフォンで音声を送信することで警告を出せる機能が付いたカメラも発売されています。こういった機能を使うことで、外出先にいる時でも不審な人物を発見したらこちらから警告を出して、犯行を諦めさせることが可能です。
ドア開閉センサー
ドア開閉センサーでは、ドアが開いたことをセンサーで検知して、スマートフォンなどに通知してくれる製品です。外出先でも人の出入りが検知できるため、非常に便利な製品になります。スマートロックなどをつけずにドアの開閉を検知したい場合などに利用可能です。
侵入犯罪の被害に遭った場合にすべきこと
ここでは自宅が侵入犯罪の被害に遭ってしまった場合にするべき事をご紹介します。被害に遭って気が動転していると思いますが、これ以上被害を出さないためにも落ち着いて行動しましょう。
家の外に出て警察に通報する
空き巣などの侵入犯罪に巻き込まれたと分かった際は、警察に速やかに通報してください。この時、家の中にまだ犯人がいる可能性があるため、一度家の外に出てから警察に通報しましょう。家の中で犯人と鉢合わせをしてしまうと、身体的被害を受ける可能性があります。また、犯人の足跡など重要な証拠を誤って消してしまう可能性があります。焦って被害状況を確認したくなると思いますが、まずは家の外に出て通報をし、警察が来てから指示にしたがって行動をしましょう。
被害状況を確認する
警察の現場確認が終わってから物品、金品の被害状況を確認しましょう。特に盗まれやすい物品、金品は以下になります。
- 現金
- キャッシュカード
- クレジットカード
- 預金通帳
- 実印
- 運転免許証
- 保険証
- マイナンバーカード
- パスポート
- 合鍵
- 貴金属
- スマートフォン
- 自動車
- バイク
- 土地の権利証
これらの被害が確認できたら、関係各所に連絡をしてこれ以上被害が拡大しないようにします。具体的には以下のような対応が必要になります。
盗まれた物 | 必要な手続き |
---|---|
キャッシュカード、クレジットカード | 銀行やクレジットカード会社に連絡して利用停止手続きをする。 |
預金通帳、実印 | 役所や金融機関に紛失届を提出する。 |
運転免許証、保険証、マイナンバーカード、パスポート | それぞれの管轄機関に連絡し、再発行手続きをする。 |
自動車、バイク | 警察署へ盗難届を提出する。 |
土地の権利証 | 法務局に不正登記防止申請書を提出する。 |
またクレジットカードに関しては盗まれていなくてもカード番号などを知られてしまい、不正利用される可能性があるため盗まれたかに関わらず利用停止申請をするべきです。
被害届と盗難届を出す
被害状況の確認が終わったら警察に被害届と盗難届を出します。警察の指示に従って申請をすれば問題ありません。この時、警察から盗難届受理番号を受け取りますが、保険会社へ申請をする際に必要になるため、必ず控えておきましょう。
保険会社に連絡する
契約している保険会社や保険代理店へ連絡を取り、盗難された旨を説明しましょう。盗難専用の保険でなかったとしても、火災保険や家財保険などで盗難の損害が補償される場合もあります。この時、保険の申請をするには盗難届受理番号が必要になります。
また、保険で補償されなかった場合や保証額を超えてしまった場合は、雑損控除として申告が認められる事があります。盗難された物品の補償が受けられない場合は確定申告をしましょう。
家を片付ける
盗難時に部屋を荒らされてしまっていたり、窓を割られている事があります。警察の現場確認が終わり、関係各所への申請が終わったら部屋を片付けましょう。ガラス片などが地面に転がっている場合があるので、怪我をしないよう安全に片づけをしましょう。
自宅を修理する
玄関をこじ開けられてしまったり、窓ガラスを割られている場合は業者に依頼をして修理をしましょう。この時、ただ修理をするだけでなく、以前よりも防犯性が高い製品へ交換することで、より強固な防犯対策をすることが重要です。
鍵交換をする
家の中に侵入されてしまった場合は、鍵の交換をしましょう。侵入犯に合鍵を盗まれたり、勝手に合鍵を作られている可能性があります。もしも以前から防犯性の低い鍵を使っていた場合は、より防犯性の高い鍵を取り付けることで、安心して生活をすることができます。
賃貸物件の防犯対策
賃貸物件で防犯対策をしたい場合、治安の良い地域の物件を選ぶ、防犯性能の高い物件を選ぶのを意識することで犯罪被害に遭うリスクを減らせます。賃貸物件で防犯に使える設備には以下があります。
- エントランスにオートロック
- 共有スペースに防犯カメラ
- カメラ付きインターホン
- 防犯ガラスやシャッター
- ディンプルキーや電子キーなどの防犯性の高い鍵
- ワンドアツーロック
- ドアバーやドアチェーン
エントランスにオートロック
エントランスにオートロックの鍵が付いている場合は、不審者が建物内に侵入しづらくなっているため防犯性が高くなります。犯行前の下見の際に侵入しづらくなるのは勿論、実際の犯行時にも侵入しづらくなります。オートロックのエントランスに侵入するには、住人の後ろを付けて一緒に入るか、2階などの階段から梯子を使って侵入することになるため、犯行前に不審な動作をすることになり、犯行を躊躇わせることができます。ただし、エントランスにオートロックが付いているからといって、玄関の入り口などを開けっぱなしにしないようにしましょう。
共有スペースに防犯カメラ
共有スペースに防犯カメラが設置されている事で、侵入者はカメラを意識することになり犯罪抑止になりますし、万が一侵入されてしまった際も重要な証拠になります。
カメラ付きインターホン
カメラ付きインターホンが設置されていれば、玄関を開ける際にドアを開けずに来客者の確認をすることができます。ドアバーやドアチェーンを使って来客確認をする人も多いですが、こちらの顔を覚えられてしまうリスクや、ドアバーを強引に破壊して侵入しようとするリスクを考えると顔を出さずに来客確認ができるカメラ付きインターホンの方が防犯的にも良いです。
防犯ガラスやシャッター
防犯ガラスやシャッターが付いていれば、窓を割られて侵入するまでに大きく時間を稼ぐことができます。防犯ガラスとシャッターはどちらも破壊するのに時間を要し、破壊している間はずっと大きな音が出続ける事になります。侵入に10分以上かかれば、殆どの犯罪者は犯行を諦めるため、防犯に高い効果があります。
ディンプルキーや電子キーなどの防犯性の高い鍵
玄関にディンプルキーや電子キーが付いている場合は、ピッキングでの侵入が困難になります。また、電子キーでは自動施錠機能が付いている製品も多いため、玄関の締め忘れなども防止できるため防犯性が格段に向上します。
ワンドアツーロック
1つのドアに鍵穴が2つ付いている事をワンドアツーロックと言います。鍵穴が2つあることで、ピッキングやドアのこじ破りに対して高い耐性を持つようになります。
一人暮らしの女性必見!安全・安心を守るための防犯対策
一人暮らしの女性の場合、空き巣や強盗だけでなく、ストーカーや強制わいせつ目当ての犯罪に狙われる場合があります。女性を狙った犯罪は夜間に発生することが多く、周囲が暗くなってきたら普段以上の警戒心を持つことが重要です。実際に行うべき防犯対策として、ここまでご紹介してきた防犯対策も有効ですが、一人暮らしの女性が特に気を付けないといけない事があるためご紹介していきます。
一人暮らしの女性が賃貸物件を借りる場合、治安の良い地域の物件を選ぶ、防犯性能の高い物件を選ぶのを意識しましょう。そもそも物件が治安の悪い場所に住むと、犯罪者に狙われるリスクや被害に遭った時に周囲に助けを求められない場合があります。治安の状態を確認するには、犯罪発生件数を見る、ゴミ等が落ちていないか、ゴミ捨てルールは守られているか、近くに繁華街がないか等で確認することが出来ます。
また、女性が住むのに適した防犯性能が高い物件は以下のような設備がある物件です。
- エントランスにオートロック
- 共有スペースに防犯カメラ
- カメラ付きインターホン
- 防犯ガラスやシャッター
- 洗濯機が室内にある
- 浴室乾燥機
- ディンプルキーや電子キーなどの防犯性の高い鍵
- ワンドアツーロック
- 2階以上の部屋を選ぶ
これらについては既に本記事でご紹介している設備も多いですが、女性特有の防犯対策で大事な設備は以下になります。
洗濯機置き場が室内にある
古い物件の場合、洗濯機置き場がベランダなどの室外に設置されている事があります。室外に洗濯機が置いてあると、下着などを持ち去れらる可能性があるため、室内に洗濯機置き場がある物件を選ぶと良いです。
浴室乾燥機
ベランダで洗濯物を干すと、女性の一人暮らしが認知されてしまう可能性があります。そのため、室内で洗濯物を乾かせる浴室乾燥機があると、室内で洗濯物を乾かすことができて便利です。また、どうしても室外で洗濯物を乾かさないといけない場合は、男性用衣類を一緒に干しておく事で男性も住んでいると誤認させられる可能性があります。
2階以上の部屋を選ぶ
防犯の設備ではありませんが、物件を選ぶ際は1階の部屋ではなく、2階以上の部屋を選ぶとより安心です。1階の部屋は外からベランダや住宅内部の様子が見れてしまうため、女性の一人暮らしが認識されてしまう可能性が高まります。
まとめ
空き巣や強盗に対する防犯対策についての情報をまとめてみました。近年の侵入犯罪では手口が多様化しており、侵入経路も複数あるため、対策が大変です。その中でも狙われやすい窓の対策や、無施錠対策から始めることで効率的に防犯対策を進めていくことが可能です。
今回ご紹介した中で鍵交換の話がありましたが、カギ本舗でも鍵の交換が可能です。一般の方ではどんな鍵の防犯性が高いのか、自分の家にはどんな鍵穴が取り付けられるのかなど、分かりづらい部分もあると思いますので、鍵交換をご検討の際はカギ本舗にお電話ください。
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( votes)藤原 正徳
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