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自分でできる強盗対策-凶悪事件に巻き込まれないために

投稿日 2023.05.08
更新日 2023.05.25
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【目次】

    強盗事件が増えた?日本の侵入窃盗犯罪の傾向

    最近では広域連続強盗事件がニュースで報道され、日本の治安が悪くなっている印象を受けると思います。警視庁が強盗などの犯罪傾向について紹介しているデータがあるので、そちらを見てみると、強盗の認知件数は年々減少傾向にあります。令和4年には住宅に対する侵入強盗が129件で約20%増加しており、依然として強盗対策が必要な状況です。

    令和4年から令和5年にかけて闇バイトなどを使った犯罪グループによる広範囲を対象とした連続強盗事件などが発生しており、依然として強盗対策は必要な状況です。

    強盗の認知件数推移

     

    参考:警視庁 – 令和3年の刑法犯に関する統計資料

     

    強盗に入られるのはどんな家?

    強盗は怖いものですが、無差別に侵入している強盗犯は稀です。ここでは強盗に入られやすい家の特徴をそれぞれご紹介します。

    強盗に入られる家の例

    資産状況が知られている家

    資産状況が強盗犯に知られてしまっている場合は、非常に危険です。強盗は人がいる家に入ることになるので、非常にリスクの高い犯罪です。令和3年時点では検挙率は99%となっており、実入りが少ないと思われる家にはあまり侵入しようとしません。強盗犯はできるだけリスクが少なく、資産が多い家を狙うことが殆どです。

    しかし、わざわざ強盗に自分の資産状況を知らせている人はいないはずです。強盗犯はどうやって資産状況を調べているのでしょうか。強盗犯がその家の資産状況を調べる方法として、闇名簿で調べる方法や、電話アンケートなどで調べる方法があります。

    また、店舗などの場合は1日の売上金が保管されている可能性が高いので、ある程度お金があると判断されてしまい、強盗被害に遭う事が多いです。

    闇名簿で資産状況を調べる方法とは

    闇名簿とは犯罪者の間で流通する個人情報が載った名簿のことで、名前、住所、電話番号、勤務先、年収、資産状況などが記載されている名簿になります。闇帳簿が作成されるルートはいくつかあると言われていますが、同窓会の名簿、高額商品の購入履歴の横流し、会社を辞めた社員の個人情報持ち出しなどがあります。複数の経路から入手した情報を結合して、闇名簿が作られていると言われており、自分の知らないところで詳細な個人情報が出回っています。


    参考:ANNnewsCH

     

    電話アンケートで資産状況を調べる方法とは

    電話アンケートで資産状況を調べる方法とは、最近話題になっている方法で、アポ電強盗と呼ばれています。強盗犯が不動産投資のアンケートなど、資産を聞いてもおかしくない人になりすまして電話をかけて、資産状況が確認できた家に対して詐欺や強盗をする手口です。アポ電強盗と思われるアポ電の件数は、2016年に15,000件、2017年に約26,000件、2018年には約35,000件と年々増え続けている状況です。

    アポ電強盗で使われた状況をいくつかご紹介します。

    ・お子さんが交通事故を起こしてしまい示談金が必要ということで資産を聞かれた

    ・不動産投資についてのアンケートで電話し、家族構成や資産状況を聞かれた

    ・警察に成りすました犯人から詐欺被害防止のためにということで電話が来て、資産状況を聞かれた

     

    反撃できない人の家

    強盗では入居者を脅迫して金銭を奪っていくため、入居者が抵抗できない人間だと強盗としては助かります。事前に入居者の年齢、性別、家族構成、生活リズムなどを下調べして、襲っても抵抗が少なそうな女性や高齢者がいる時を狙って侵入してきます。

    これらの情報は、先に説明した闇名簿で調べたり、現地に下見にいって調べることが多いようです。下見をして調査した家には表札やポストに”マーキング”という印をつけて残すことが多いです。マーキングは自分用のメモ代わりにしたり、犯行仲間への合図として使われています。

     

    防犯対策がされていない家

    強盗犯は住民がいる家に入っていきますが、きちんと防犯対策された家は空き巣と同様に避ける傾向にあります。建物に侵入するための時間がかかるようなら犯行を諦めますし、きちんと防犯対策された家には防犯意識の高い住民が住んでおり、ホームセキュリティが入っている住宅も多いためです。リターンが多いと判断されれば防犯対策されている家にも強盗は来ますが、資産状況が分からない、家族構成が分からないなどの場合は強盗に狙われる可能性が大きく減ります。

    侵入犯罪犯の7割は、侵入に5分以上時間がかかると諦めることが多いです。侵入にかかる時間を増やすだけで侵入犯罪のほとんどを防げるので防犯対策は非常に重要です。

    参考:住まいる防犯110番

     

    死角が多い家

    住宅に侵入する際に、空き巣や強盗は死角が多い家を狙います。特に強盗などはドアを破壊したり、住民を脅迫するときに目立つのでできるだけ外から死角になっている場所で犯行をおかそうとします。

    死角が多い家の例をご紹介します。

    ・住宅街の奥に家がある

    ・目立たない場所に店舗の裏口がある

    ・窓、玄関、勝手口の近くに背の高い植木があったり、周囲を柵やブロックなどで囲われている

     

    強盗に入られる時の予兆

    不審な電話がかかってくる

    不審な電話がかかってくる

    不審な電話がかかってくる場合はアポ電強盗の可能性があるため注意が必要です。電話の個人情報を引き出そうとするのも勿論危険ですが、電話をかけた時間に在宅しているのか確認されている恐れがあります。無言の電話が何度も続いた場合は特に注意が必要です。

     

    建物の周囲に不審者がうろついている

    強盗をする場合は、現地で下調べをする犯人が多いです。下調べでは侵入経路の確認や、住民の情報、周囲の家の防犯意識などをチェックしています。不審者の情報があった場合は、普段よりも警戒心を持っておくようにしましょう。また、普段から近隣住民とコミュニケーションを取っていないとこういった不審者の情報は入って来づらいです。地域住民と防犯に関するコミュニケーションをとるようにしましょう。

    また、強盗犯や空き巣犯が下見をすると、下見をした家のどこかに”マーキング”という印を残しておくことがあります。その家の情報が強盗犯にしか分からない記号が書いてあったり、犯罪者間でのみ通じる暗号のような記号になっている場合があります。建物に不審なマークなどが書き込まれていたら、すぐに消しておきましょう。

     

    自分でできる強盗対策

    強盗が入らないように、もしくは入った時に自分でできる強盗対策をご紹介します。

    強盗の予兆があったら警戒をする

    不審な電話が来たり、建物の周囲で不審者の目撃情報があったら警戒しましょう。具体的には、宅配や工事などの訪問があった際にチェーンロックをした状態で応対する、宅配ボックスを設置する、複数人で応対する、窓のシャッターをきちんと締めるようにする、大きな音が出せる物を用意しておく等が挙げられます。

     

    玄関、勝手口の鍵をワンドアツーロックにする

    ワンドアツーロック

    玄関や勝手口の鍵をワンドアツーロックにすることで、防犯性が格段に向上します。ワンドアツーロックとは、ひとつのドアに対して錠前を2か所取り付けることを指します。一つのドア鍵穴を開けるのに2か所分の労力がかかるのは勿論ですが、ドアを破壊してあけるこじ破りなどの場合も2か所分の力が必要になるため非常に効果が高いです。鍵を新規で取り付ける際は、鍵屋に依頼をすることで錠前を取り付けてもらえます。

     

    カメラ付きのインターホンを設置する

    カメラ付きのインターホンの中には録画機能が付いている物があります。強盗の手法として宅配員や営業を装って住人にドアを開けさせて侵入する方法がありますが、カメラ付きのインターホンの場合は顔を録画される可能性を考慮して犯行を諦めることがあります。

     

    人感センサーライトを設置する

    人感センサーライトの写真

     

    一目の付かない勝手口や窓の付近に人感センサーライトを設置することで強盗対策になります。強盗は夜間に行われることが多いのですが、侵入する前にセンサーライトで侵入犯を照らすことで、逃げ出してくれます。建物の住民もセンサーライトが光る事で侵入犯に気づきやすくなるため効果的です。

     

    窓の防犯対策をする

    強盗や空き巣などの侵入犯罪では侵入経路として、窓からの侵入が非常に多いです。窓の鍵を防犯性の高いものにするのは勿論ですが、面格子を取り付けることで侵入を困難にすることができます。また、ベランダや掃き出し窓には面格子を付けられませんが防犯ガラスを導入することで侵入にかかる時間を延ばすことができます。ただし、防犯ガラスは一般的なガラスよりも高額なため、窓用の防犯フィルムを導入することでより安価に対策ができます。

     

    ホームセキュリティを導入する

    ホームセキュリティを導入することで、不審者が侵入した際に大音量のアラームが鳴る、最寄りの警備員が来る、警察へ通報されるなど、犯罪者にとって様々なデメリットが発生します。デメリットの大きい家には強盗は避けるので非常に効果的です。

     

    カギ本舗なら鍵交換や鍵の新規取付が可能です

    防犯対策では、防犯性の高い鍵への交換や、鍵の新規取付など、鍵に関わることなら何でも対応しています。強盗対策でドアや窓の防犯性を強化したい、鍵を盗まれたので鍵穴を交換したいなど、鍵の防犯に関わることなら何でもご相談ください。

    カギ本舗への電話相談はこちら

    カギ本舗の特徴

    ・旭化成ホームズやダイワリビングといった大手住宅メーカーから依頼を受けている実績のある鍵屋

    ・他社が「8000円~」と最低料金しか伝えない事が多いのに対して、カギ本舗では電話で料金をある程度お伝え可能

    ・広域で鍵の案件を対応しているため在庫が、豊富で部品を発注しなくても対応できることが多い

     

    カギ本舗の料金例

    カギ本舗では以下の料金で対応しております。電話で鍵の種類や、ドアの形状などを詳しくお聞きすれば更に詳細な料金案内が可能になります。

    作業内容 料金(税込み)
    開き戸の鍵交換 11000円+部品代
    引き戸の鍵交換 16500円+部品代
    鍵の新規取付 16500円+部品代+ドアの加工工賃

     

    強盗対策まとめ

    強盗が入りやすい家、強盗が入る時の予兆、強盗の対策方法をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。強盗が入る時には、強盗が事前に下見やアポ電をしてくる事が多いので、こういった兆候が見られる場合は自分の家で対策をするのは勿論、ご近所のかたにも情報を共有して、地域コミュニティ全体で対策をすることが重要です。

    また、強盗の対策方法をいくつかご紹介しましたが、実施するまでに多少時間がかかるので、強盗の予兆が出てからではなく事前にきちんと対策を取っておくことが重要になります。

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    藤原

    カギ本舗で作業員、兼作業員の教育を担当をしている藤原です。 皆さんの鍵のトラブルをいち早く、安心して解決できるよう取り組んでいます。日本ロックセキュリティ協同組合が検定をしている錠施工技師の3級認定技術資格者。

    よくあるご質問

    Q強盗対策で鍵を交換したいのですが、いくらぐらいかかりますか?
    交換する製品やドアの形状によって費用が変わってきます。お電話で詳細をヒアリングさせていただければ、電話で概算費用をご提示可能です。
    Q強盗に入られました。なるべく早く鍵交換をしたいのですが、すぐに来てもらえますか?
    はい、可能です。予約状況などによりお伺いできる時間が変わりますが、なるべくお客様の事情を考慮してなるべく早い時間で訪問のご案内をいたします。
    Q窓やその他の場所の防犯相談もできますか?
    弊社は鍵の専門店のため、窓や勝手口の鍵についてはご相談に乗れますが、窓自体や自宅の防犯全体について等についてはご案内できない場合があります。

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