梅雨・冬に多い鍵トラブルとは?湿気や気温が引き起こす不具合と対策
【目次】
梅雨時や寒い冬場になると、玄関の鍵が回りにくい・抜けにくいといったトラブルが増えます。 高い湿度や気温の低下によって、普段はスムーズに使えていた鍵穴に不具合が生じることがあるのです。本記事では、梅雨と冬に起こりやすい鍵トラブルの原因と、その簡単な対策・予防法について分かりやすく解説します。
梅雨時に起きやすい鍵の不具合
梅雨の季節は湿気が多く、鍵穴(シリンダー)内部に水分が溜まりやすくなります。 湿気によって金属部品が錆びてしまい、鍵を差し込んだり回したりする際に引っかかりを感じることがあります。また、空気中のホコリやチリが湿った鍵穴内部に付着し、摩擦が増えて鍵がスムーズに動かなくなる原因にもなります。特に木製ドアの場合、湿気でドアや枠がわずかに膨張し、鍵のかみ合わせ(位置)がずれて回りにくくなるケースもあります。
対処法と予防策:
- 鍵穴専用の潤滑剤を定期的に使用する: 錆やホコリによる動作不良を防ぐため、梅雨入り前に掃除機やエアダスターで鍵穴の埃を飛ばしてから鍵穴用スプレーを少量吹き付けておきましょう。一般的な油性潤滑スプレー(CRC等)はホコリを固着させる恐れがあるため避け、鍵穴用に設計された製品を使うのがポイントです。
- 濡れた鍵はしっかり乾かす: 雨で濡れた鍵をそのまま鍵穴に差し込むと、水分が中に残って錆びの原因になります。帰宅時など鍵が濡れてしまった際は、布やティッシュで拭いてから差し込む習慣をつけましょう。
- 玄関周りの除湿: 玄関が屋内の場合、靴箱や玄関に市販の除湿剤を置いて湿気を抑えるのも効果的です。風通しを良くすることで湿度が下がり、鍵穴内部の結露や腐食を減らすことができます。
冬に起きやすい鍵の不具合
気温が氷点下まで冷え込む冬場には、鍵穴内部の埃が固まってしまい鍵の操作や抜き差しができなくなるトラブルが発生しがちです。これは鍵穴内部の潤滑剤が気温の低下で粘度を増して、油分に吸着した埃が塊になってしまい、正しく鍵の段差を読み取れなくなってしまう事があります。また、金属製の鍵と錠前は低温で収縮する性質があるため、寒さで部品が微妙に縮み、通常より噛み合わせが渋くなることもあります。例えば夜間から明け方にかけて急激に冷え込むと、玄関ドアの鍵穴が凍って動きが悪くなることがあります。
対処法と予防策:
- 定期的に鍵穴内の埃を清掃:鍵穴に多少の埃が入っても動作するようになっていますが、長期間メンテナンスされていないと不具合が発生します。定期的に鍵穴の中をエアダスター、掃除機、パーツクリーナーなどで清掃すると鍵のトラブルを減らすことができます。
- 粘度の少ない潤滑剤を使用:鍵穴に潤滑剤を使用する場合は、クレ556などの粘度の高い潤滑剤ではなく鍵穴専用の潤滑剤を使うことでトラブルのリスクを減らせます。
- 鍵屋で定期的にメンテナンスを受ける:鍵屋に依頼をして鍵穴の清掃を行ってもらうことで、トラブルのリスクを大きく下げることができます。鍵屋で清掃を行う場合は、鍵穴や錠前を分解し、通常だと洗浄できないような場所も綺麗に掃除をしてくれます。
鍵が抜けない・挿さらない場合は?
湿気や寒さ以外にも、鍵穴にゴミが詰まったり鍵が変形したりして鍵が抜けなくなったり挿さらなくなったりするトラブルが起こることがあります。もし鍵が途中で引っかかって抜けなくなった場合や、鍵穴に鍵が奥まで入らない場合は無理に力を入れず、一度落ち着いて対処しましょう。詳しい対処方法は、別記事「鍵が抜けない、差せない、鍵穴トラブル解決方法」で解説していますので、参考にしてみてください。
まとめ
梅雨時の湿気や冬場の冷え込みが原因で起こる鍵トラブルと、その対策についてご紹介しました。日頃から鍵穴を清潔に保ち、適切な潤滑剤でメンテナンスしておくことで多くの不具合は予防できます。季節ごとの簡単なひと手間が、大切な玄関の鍵を長持ちさせ、突然のトラブルを防ぐポイントです。もし対策を試しても鍵の不調が改善しない場合は、無理にこじ開けようとせず鍵の専門業者(鍵屋)に相談しましょう。自宅の鍵がいつでも安心して使えるよう、ぜひ早めの対策とお手入れを心がけてください。
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