重機の鍵作成にかかる費用と納期について

建築現場で使用されるホイールローダーや油圧シャベルなどの建設機械や、農家で使用するトラクターやコンバインなどの農業機械ですが、現場作業をする皆さんの必需品かと思います。しかし、いざ鍵を紛失してしまってこれらの重機が動かせなくなると、数日間作業が出来なくなってしまい困る方も多いと思います。この場合、鍵屋に依頼をしてその場で鍵を作成してもらうのが最も最短で解決する方法なのですが、パニックになってどうすれば良いのか分からなくなってしまう方が多くいらっしゃいます。

今回の記事では重機の鍵作成の費用や依頼の手順、緊急時の解決方法について分かり易くご紹介します。また、お急ぎで解決したい方は、カギ本舗に依頼すれば対応できますので、ぜひご連絡ください。

重機の鍵作成はどこに依頼したらお得か

重機の鍵作成は鍵屋かメーカーに依頼をすることで作成してもらう事ができます。鍵屋に依頼する場合は、鍵屋が現地に来てその場で作成することになります。メーカーに依頼する場合は重機のシリアル番号やモデル番号を、メーカーもしくは正規代理店に伝えて、その情報を元に純正の鍵を取り寄せることになります。

鍵屋に鍵作成を依頼した場合のメリットデメリット

鍵屋に依頼をした場合は、すぐに鍵を作成してもらえることがメリットです。鍵屋に依頼した場合、現地で鍵穴から段差を読んで、その場で鍵を作成するため当日中に鍵を作成できます。特に急ぎで機械を使いたい時などに重宝するサービスとなっています。

デメリットは純正キーではないため合鍵作成が大変になること、重機メーカーに依頼するよりも費用かかることです。鍵屋が作成した鍵から合鍵を作る場合はホームセンターなどでは対応できない事が多く、鍵屋などの鍵についての専門的な知識が豊富なところでないと合鍵が作れません。そのため、鍵屋に鍵を作成してもらった際は、そのまま合鍵を何本か追加してもらうと安心して利用し続けることができます。鍵屋に依頼した時の方がメーカーに依頼するよりも費用はかかりますが、発注している間に重機が使えないと困る場合は、鍵屋に依頼して即日鍵を使ってもらった方がお得になることが多いです。

※ただし、イモビライザーが搭載された鍵の場合は上記よりも値段が高くなります。対応できる鍵屋が少なく、料金相場はないため、具体的な費用は対応できる鍵屋に直接ご相談した方が確実です。

メーカーに鍵作成を依頼した場合のメリットデメリット

重機メーカーに依頼をした場合は、安く鍵を作れること、純正の正確な鍵が作れることがメリットです。

デメリットは納期がかかること、一部の古い機種では重機メーカーによる鍵作成が対応できないことです。重機メーカーに依頼をした場合は、重機メーカーで鍵を削るのではなく、鍵メーカーに依頼をして発注をすることが殆どです。メーカーの在庫状況によっても左右されますが、鍵作成の依頼をしてから3日から4週間程度納期がかかることが多いです。

以上が鍵屋とメーカーに依頼した場合のメリットデメリットです。この事から、急ぎで鍵が必要な場合は鍵屋に依頼をし、急ぎでない場合はメーカーに依頼をした方が費用は安くなることが分かります。

鍵作成の依頼をする時の流れ

鍵屋に依頼する時の流れをご紹介します。メーカーに鍵作成を依頼する場合は、メーカーごとに流れが違うため各社ホームページをご確認ください。

鍵屋に電話する

機種、年式、イモビライザーの有無などを伝えます。到着予定時間、費用、支払い方法、身分証の確認についてはこの段階で確認しておきましょう。

作業員が現場に向かう

訓練された作業員が現地に訪問します。

現地で状況の確認

作業員が現地で鍵の種類などを調べます。作業前に身分証の確認と料金の最終確認をして、お客様から了承を得られたら作業を開始します。

作業開始

作業員が鍵を作成します。農業機械の鍵作成だと、作業時間が1時間前後かかることが多いです。

動作確認とお会計

鍵が回ること、エンジンがかかることを確認し、お会計をします。

鍵が無い緊急時の対処方法

重機が無いと現場や畑での作業が難しい場合があります。鍵屋に依頼をすれば鍵を作成してもらえますが、近くに鍵屋がなかったり、予約が埋まってしまっている場合は数日待つ必要が出てきます。その間重機が動かせず予定が狂ってしまい困る方も多いため、緊急時の対応方法についてご紹介します。

農業機械なら農協で機械を借りる

農協では農業機械のレンタルをしています。あまり専門的な機械だと扱いが無いですが、一般的な機械なら1日に数千円～1万円程度でレンタルできる場合が多いです。ただし、何日も借りると鍵作成をするのと同じぐらいの料金がかかってしまうため、あくまで短期利用として考えた方がいいでしょう。

同じ鍵をオークションサイトで入手する

もし、紛失した鍵の写真などが残っている場合は、オークションサイトなどで鍵を入手できる可能性があります。建設機械や農業機械の鍵には複雑な鍵は少なく、自分が使っていた鍵と同じ鍵が出回っている場合があります。同じ鍵が見分けるためには、鍵に刻印されている鍵番号を見る必要があります。オークションサイトで同じ鍵が見つかれば安く、数日で純正の鍵を入手することができます。

重機の鍵作成はどんな時に依頼する？

鍵をなくした時

鍵作成を依頼する最も多い理由は鍵を紛失した場合です。工事現場や畑の中で鍵をなくすと見つける事は難しいですが、ポケットやバッグの中など、さすがにここに鍵は入れないだろう、といった場所に鍵を置きっぱなしにしている事もあるため、きちんと探してから鍵作成を依頼するといいでしょう。

鍵が折れた時

重機を使う時に焦って鍵穴に挿して回そうとする際、中途半端な位置で鍵を回すと、鍵が折れる場合があります。もし鍵穴に鍵が入ってしまっている場合は、折れた鍵を抜いてから鍵を作成する必要があります。ただし、折れた部位によっては、鍵作成ではなく、合鍵作成で対応できる場合もあるため、鍵屋に相談する際は、鍵の現物を見せて合鍵作成できないか確認することで費用を大幅に削減できる可能性があります。なお、折れた鍵の合鍵作成はホームセンターでは対応してもらえず、鍵屋しか対応できず、折れた場所によっては鍵屋でも対応できません。

鍵が回らなくなった時

鍵やシリンダー内部が金属摩耗で段差を正確に読めなくなり、鍵が回らなくなる場合があります。この場合、すり減った分を考慮して鍵を作成する必要があります。シリンダーがすり減ってしまっている場合は純正キーをメーカーに発注しても鍵が回らないため、鍵屋で微調整をした鍵を作成することになります。また、どうしてもメーカーに依頼をしたい場合は、鍵穴ごと鍵を交換することになるのですが、重機の分解や、部材などで鍵作成よりも費用が高額になることが多いです。

重機のメーカーについて

重機、農業機械を取り扱うメーカーの情報について、いくつかご紹介します。こちらでご紹介する内容は2024年9月時点の情報になるため、最新の内容が知りたい方は各社ホームページをご確認ください。

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藤原　正徳

カギ本舗で作業員、兼作業員の教育を担当をしている藤原です。 皆さんの鍵のトラブルをいち早く、安心して解決できるよう取り組んでいます。日本ロックセキュリティ協同組合が検定をしている錠施工技師の3級認定技術資格者。

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