【門扉の鍵交換】門扉の鍵交換の手順や後付けできる鍵の種類等トラブル例も含めてご紹介
【目次】
門扉とは、家と道の境界に設置されている、文字通り自宅の門に付ける扉です。侵入者を阻むだけでなく、家の顔となる重要な場所です。今回の記事では門扉の鍵の交換方法や適語する製品の調べ方、後付けで鍵を着ける方法などについて説明します。この記事を読むことで、門扉の鍵について理解を深めることができるようになり、万が一交換などが必要な時に、適切な判断が下せるようになります。
今すぐに門扉の鍵を交換したいという方は、カギ本舗に是非ご相談ください。
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門扉の鍵の役割は?防犯上の役割など
門扉の役割
門扉は道と住宅の境目に設置されていることから、「住宅の顔」とも呼ぶべき場所であり、外から住宅を見たときに印象に残りやすい場所となります。そのため、門扉のメンテナンスをしている住宅はしっかりした家という印象を与え、逆にメンテナンスがされていなかったり一目で分かる故障などがあるとだらしない家という印象を与えてしまいます。
また、門扉には住宅の顔としての役割以外にも防犯上の役割もあります。やろうと思えば乗り越えられるため、防犯性能に疑問を感じるかたもいますが、扉が一枚あるだけでも不審者に心理的抵抗を与え、侵入率が下がると言われています。
一方であまり大きな門扉ですと防犯上のデメリットがあると言われています。門扉によって外部からの視界が遮られ、空き巣などが視線を気にせずに犯行できてしまうためです。
門扉の鍵の役割
門扉の鍵の役割は、鍵が正常に動いている事で侵入者の意識を阻むことにあります。門扉が故障していたり、鍵が開けっ放しになっている家は、防犯意識が低いと見られてしまい、空き巣に狙われるリスクが高まります。大事なことは侵入者に対して警戒心を持たせることです。
門扉の鍵はいつ頃交換するべき?
鍵の寿命は10年前後と言われています。ただし門扉は雨風に曝されることが多いため、錠前内部に埃などが入り込んでしまい、不具合が発生することがあります。また、鍵が回りづらい、ハンドルの動きが固いなどの不具合が起きている状態で使い続けると金属同士が擦れて、経年劣化が進みやすくなります。
そのため、不具合を感じたら早めに錠前のメンテナンスをしていくことが重要です。それでも改善しないようなら、不具合が発生している部分を交換をすると良いでしょう。不具合を感じてそのままにするのが最も良くない状態となります。
また、門扉の鍵をなくしてしまった場合などは、防犯のためにも鍵を交換してしまった方が良いでしょう。万が一空き巣犯などに鍵を拾われてしまった場合、自分が住民であるかのように空き巣犯が鍵を使って侵入してきます。
門扉の鍵によくある不具合と対処法
・鍵が回らない
門扉を開けた状態で鍵を開け閉めできるか確認してみましょう。門扉を開けた状態で鍵がスムーズに回るようなら、鍵のデッドボルトとストライクの位置がずれている可能性があります。錠前を一度取り外し、正しい位置で取付けしなおすことで改善する場合があります。
また、門扉を開けた状態で鍵が回らないようなら、錠前のどこかで不具合が起きている可能性が高いでしょう。鍵穴の中にパーツクリーナーなどを噴霧して、鍵穴内部を洗浄することで解決できる場合があります。これでも解決しない場合は、鍵業者に依頼をして修理をしてもらうか、錠前を交換する必要があります。
・鍵がささらない
鍵穴の中に異物が入っているか、埃が大量に入り込んでいる可能性があります。掃除機などで鍵穴を吸引すると、異物や埃が取り除けて改善する場合があります。初心者でありがちな間違いとしては、埃などを取り除かずに潤滑剤を塗布することです。埃を取り除いてから鍵穴専用潤滑剤を塗布するなら問題ありませんが、埃を取り除かずに潤滑剤を塗布すると、塗布してすぐはスムーズに動くようになるのですが、時間の経過とともに潤滑剤の成分が埃と混ざって練り固まり、余計に埃を吸着させやすくなってしまいます。
・取っ手がグラつく、取れた
取っ手の固定ネジが緩んでいる可能性が高いです。取っ手の固定ネジを締め直してあげれば改善します。固定ネジの場所は錠前の種類によって違います。錠前の種類が分かれば取り外し方法、取り付け方法が分かりますので、まずは自分の門扉の鍵の種類について確認しましょう。
・門扉が閉まらない
デッドボルトと言われる部位が経年劣化で引っ込みづらくなって門扉に接触しているか、門扉自体が傾いてフレームと接触している可能性があります。門扉を締めた時に接触している箇所を確認しましょう。デッドボルトが接触している場合は、錠ケースをパーツクリーナーなどで洗浄すると改善する場合があります。門扉とフレームが接触している場合は、「丁番起こし」という道具を使って修理できる場合があります。
補足 丁番起こしとは
丁番(蝶番)には常にドアの重量がかかり続けるため、長年ドアを使っていると丁番がどんどん垂れ下がってしまいます。この垂れ下がりを補正してあげる道具のことを丁番起こしと言います。ホームセンターやインターネットなどで購入でき、丁番のサイズなどにもよりますが、1つあたり5000円から12000円程度で購入できることが多いです。
門扉の鍵交換は自分で出来る?DIYが得意ならあり
DIYが得意なら門扉の鍵交換は自分でも出来ますが、業者に依頼すると以下のメリットがあります。
・適合する錠前を探してくれる
・プロに依頼した方が仕上がりが綺麗
・失敗しない
それぞれ説明していきます。
適合する錠前を探してくれる
素人が門扉の鍵を交換しようとした時に、まず問題になるのが自宅の門扉に適合する錠前を探すことです。門扉ごとに取り付けできる錠前が決まっています。物によっては廃盤になっており、全く同じ物が手に入らない場合もあります。鍵やサッシの専門業者に依頼すれば、そういった状況でも豊富な経験から適合する錠前を選んでくれるでしょう。
プロに依頼した方が仕上がりが綺麗
プロが交換作業をする場合、経験が豊富なため、取り外しや取り付けの際のコツが分かっています。素人では何度も試行錯誤している内に錠前や扉に傷がついてしまう事が多々ありますが、プロは段取りや注意すべき内容が分かっているため、傷などはつけずに綺麗に取り付けることができます。門扉は見た目も非常に重要なため、綺麗な仕上がりにできるのはメリットが大きいでしょう。
失敗しない
鍵交換は作業内容さえ分かっていればプラスドライバーだけで出来る事も多いです。ただし、交換用の部品を間違えたり、交換作業に誤った操作をすれば、扉が開かなくなる等のトラブルが発生します。最も回避したいのが、鍵を交換しようとして間違った取付方をしてしまい、門扉本体に不具合が発生することです。本来なら鍵交換だけで済むところが、門扉自体を交換しないと解決しないような不具合を起こしてしまうと本末転倒になります。プロに依頼すれば、注意事項が分かっているため、トラブルを回避することができます。
門扉の鍵の種類
一口に門扉の鍵と言っても、門扉に取り付けられる鍵にはいくつか種類があります。代表的な錠前についてご紹介します。
・打掛錠
打掛錠は錠前ではありますが、鍵穴などが付いていない錠前になります。開けようと思えば誰でも開けられるため、空き巣犯に心理的抵抗を促す程度の防犯性と言えます。
・ケースロック
外からは鍵がないと開け閉めできないため、防犯性が高い錠前です。鍵穴、錠ケース、ハンドルでそれぞれ部品が分かれているため、鍵穴だけの交換だったり、故障などが発生した時に故障している部位のみ交換ができる。
・インテグラル錠
外からは鍵がないと開け閉めできないため、防犯性が高い錠前です。ドアノブと鍵穴が一緒になっており、握り玉とも呼ばれる。錠ケースとドアノブ部分でそれぞれ部品が分かれているため、鍵穴だけの交換だったり、故障などが発生した時に故障している部位のみ交換ができる。
・面付け錠
外からは鍵がないと鍵がないと開け閉めできないため、防犯性が高い錠前です。サッシ内を彫り込まずに取り付けできるため、後付けで鍵穴を取り付けたい時などに比較的設置しやすい鍵になります。
適合する門扉の鍵の見分け方
門扉の鍵で適合する鍵を探す場合は、以下の4つの情報が必要になります。
・錠ケースの刻印
・バックセット
・スペーシング
・ドアの厚み
・錠ケースの刻印
鍵の種類がケースロックのように錠ケースがあるタイプですと、錠ケースの刻印が重要になってきます。刻印の種類が分かれば、錠前の種類が特定できます。ただし、錠前の種類によっては錠ケースに刻印がない場合があります。その場合は別の場所に刻印が無いか確認し、無い場合は寸法などから錠前の種類を特定する必要があります。
・バックセット、スペーシング
以下の画像が錠前の各部位の名称です。この中のバックセットとスペーシングを測定することになります。
・ドアの厚み
ドアの厚みを測る際は以下の画像のように測りましょう。別の場所で測ると誤差が出る場合があります。
自分でできる門扉の鍵の交換方法
自分で門扉の鍵を交換する方法をご紹介します。錠前の種類によって交換方法が異なるため、あくまでこういった方法で交換するタイプもあるという認識で読んでいただければと思います。
打掛錠の交換方法
打掛錠の交換をする場合は以下の手順で交換をします。
①打掛錠の住宅側のビスを外して、住宅側の打掛錠を外す。
錆びなどで扉と打掛錠がくっついて、取れない場合があります。その場合はハンマーなどで打掛錠を軽く叩いて取り外すことになります。ドアの方を叩いてしまうと、フレームに傷がついたり、フレームが歪んでしまうため、注意しましょう。
②道路側と住宅側の打掛錠を連結している板と、道路側の打掛錠を取り外す。
※連結版が取り外せない物もあります。その場合は道路側の打掛錠を取り外せば、連結板ごと取り外せます。
③打掛錠の受けの固定ビスを取り外す。
④逆の手順で取り付ける
①~③までと逆の手順で取り付けましょう。
ケースロックの交換方法
ケースロックには色々なタイプがあり、それぞれ取付方法が異なります。その中でも件数が多い、LAタイプのケースロックの交換方法についてご紹介します。
①錠ケースのフェイスを外す
錠ケースに2か所ビス付いているので、プラスドライバーでビスを外しましょう。錠ケースのフェイスと呼ばれる金属板が取れます。もしペンキや錆びでフェイスが取り外せない場合は、マイナスドライバーなどを隙間に入れて浮かせて取り外しましょう。
②錠ケースから固定ピンを取り外す
フェイスを取り外すと、錠ケースに4本のピンが入っているのが見えます。4本のピンの内、鍵穴側のピンを2本外しましょう。ピンを外すと鍵穴が取り出せます。取り出す際は鍵穴が転がり落ちないように支えながらピンを取り外すと良いでしょう。
③逆の手順で鍵穴を付ける
取り外した時と逆の手順で、新しい鍵穴を取り付けましょう。ピンが入りづらい場合は、鍵穴を奥まできちんと押し込みながら、ドライバーの柄の部分でピンを叩くと入りやすくなります。
インテグラル錠
①室内側ドアノブを取り外す
ドアノブを取り外すための、鎌のような工具は購入する製品の中に取付用工具として付属で入っています。
②室外側のドアノブを取り外す
手順①で室内側のドアノブを取り外すと、台座が見えます。この台座に2本のビスがついているのですが、このビスが室外側のドアノブを固定するビスです。ビスを取り外して室外側のドアノブを取り外しましょう。
③錠ケースを取り外す
ドアを開けて横から見ると錠ケースがあります。錠ケースはビス2本で固定されているケースが多いため、ビスを取り外しましょう。ビスを取り外すと錠ケースをドアから取り出すことができます。錠ケースは
④取り外した時と逆の手順で取り付ける
門扉の取っ手は交換できる?
門扉の鍵ではなく、取っ手の部分が外れてしまったり、金属が折れてしまったりするご相談をいただく事があります。この場合は、取っ手のみの交換ができる事が多いです。もちろん製品の種類によってはできないのですが、殆どの場合は取っ手のみ単品で部品が発注可能です。ただし、取っ手のみ交換してしまうと他の部位は経年劣化などで色が褪せているのに、取っ手だけ新品で浮いてしまう事があります。見た目にも拘るなら取っ手だけでなく錠前一式交換してしまった方がいいでしょう。
また、取っ手の交換をする場合は、今まで使っていた取っ手と全く同じ型番の製品でないと取り付けできない事が多々あります。そのため、取っ手の交換をする場合は、メーカーやサッシのブランドから製品を特定してからの交換が必要になります。素人では製品の特定が非常に難しいので、住宅を建てたメーカーや建築会社に相談をするか、メーカーやブランドの情報を収集してから鍵屋に依頼をするといいでしょう。
門扉に鍵を後付けできる?新規取付時の注意点について
門扉の扉の形状によっては、後付けで門扉に鍵を取り付けることが可能になります。ただし、門扉の場合は取り付けスペースなどが限られていることも多く、取り付けできる錠前も限定されてしまいます。フェンス型のような、取り付けスペースが限定される門扉の場合は、ワイヤーロックや南京錠しか取り付けできない事もあります。
もし鍵を後付けで新規に取り付けたい場合は、まずは鍵屋などに取り付け可能な錠前を選んでもらい、その中から気に入ったデザインの物や防犯性の高い製品を選ぶと良いでしょう。
門扉の内側に鍵穴は設置できる?
小さい子供が無暗に外に出ないようにだったり、高齢者の徘徊防止などを目的に、門扉の内側に鍵を設置したいという相談を受ける事があります。この場合も上記と同様取付スペースさえ確保できれば、内側に鍵を設置することは可能です。
電子錠、電気錠の後付けについて
電池で動く電子錠や、配線して動く電気錠なども取り付け可能です。その場合、取り付けたい門扉に適合するメーカー推奨の製品を取り付けた方が良いでしょう。門扉の鍵は雨風に曝されることが多いため、電気を使う製品で、適合しない物を使ってしまうと、電気回路がショートして不具合が発生しやすいため、メーカーで推奨する電子錠を取り付けをオススメします。ただし、メーカーでも門扉ごと交換をしないと電子錠を取り付けられないケースも多々あるので注意しましょう。
もし、どうしてもテンキーなどが目的で、門扉の交換もしたくないという状況の場合は、キーレックスという電気なしで動作するテンキー錠がオススメです。キーレックスは電気を使わないため、急な停電や電池切れでも問題なく動作するなど、電気的なトラブルに強いというメリットがあります。
門扉の鍵交換の費用相場
門扉の鍵、錠前の修理費用相場
作業内容 | 費用相場 |
---|---|
解錠 | 8千円~3万円 |
修理 | 8千円~2万円 |
交換 | 1万~1.5万円(+部品費用) |
新規取付 | 1.5万円~(+部品費用) |
カギ本舗の事例
事例①
依頼内容:門扉の鍵が開かなくなって困ってしまったため、交換の依頼を受けました。
作業内容:錠ケースの内部に大量の埃が詰まっていて、鍵を回せない状態になっていました。交換用の部品代が高額だったため、お客様に修理のご提案をして、交換から修理の依頼に変更になりました。錠前を分解して埃を洗浄したところ症状が改善しました。洗浄時に潤滑成分も取り除いたため、潤滑剤を馴染ませて完了しました。
作業時間:40分
作業料金:16,500円
事例②
依頼内容:門扉の鍵を失くしてしまったという事で、鍵交換のご依頼をいただきました。
作業内容:MIWA製のディスクシリンダーというギザギザした鍵をお使いで、せっかく交換するのでディンプルキーに変更したいという事になりました。
作業時間:30分
作業料金:37,400円
事例③
依頼内容:門扉の鍵とレバーが故障してしまったため、錠前一式交換のご依頼をいただきました。
作業内容:錠前内部の金属が経年劣化で折れており、レバーは無理に開け閉めしようとしたため折れている状態でした。そのため、ご依頼日当日の対応は、症状の確認と適合する錠前の確認のみとなりました。メーカー純正の物しか取付できない事が分かったため、発注してから再作業を行うことになりました。3週間ほどで入荷したため、錠前一式交換を行い、無事全ての症状が改善しました。
作業時間:45分
作業料金:60,380円(内部品代43,880円)
まとめ
門扉の鍵の交換についてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?門扉の鍵は防犯的にも役割があるため、不具合なく使っていきたいのですが、一口に門扉の鍵と言っても種類が沢山あり、それぞれ対応方法が違うことが分かったと思います。この記事に記載した修理や交換方法を参考にしていただければ幸いです。
また、どうしても自分で対応するのが難しそうと感じたり、綺麗な仕上がりにしたいなどの要望があればカギ本舗に是非ご相談ください。カギ本舗では経験豊富な作業員が皆様のご自宅に訪問し、しっかりとした対応をしております。
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