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【窓の鍵交換】窓・サッシの鍵(クレセント錠)の交換方法や防犯対策について画像付きで説明

投稿日 2022.03.01
更新日 2024.01.30
【目次】

    窓の鍵は住宅の防犯を高める最も重要なアイテムです。2019年の警察庁の調査では一戸建ては窓からの侵入件数がダントツ、共同住宅でも3階建て以下では表出入口よりも多い侵入件数となっています。そんな重要な窓ですが、鍵が故障してしまった時の交換方法はどうしたらいいのでしょうか。今回は窓の鍵の交換、修理、防犯性について、誰でも対応できるように画像や図を使って説明していきます。

     

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    窓・サッシの鍵は自分で修理や交換ができる?

    窓・サッシの鍵修理や交換は、自分で交換するのも十分可能です。部品はホームセンターや金物屋で購入できますし、使う道具もプラスドライバーのみです。それほどハードルは高くありません。よくある自力でやった場合の悩みとして「作業の中で裏板が落下してしまう」等を耳にしますが、当記事ではそれを回避するための方法もご紹介します。とはいえ、こういった交換作業が苦手な方や、部品選びに自信がない方は業者に依頼した方が簡単で手間はかかりません。業者に依頼する場合は、部品代に加えて出張費や作業費は当然かかるため、まずは当記事で交換方法を知って、自分で出来るのか判断してからでも依頼するのは遅くありません。

    窓の鍵は自分で交換できる?

    窓・サッシの鍵はいつ頃交換すべき?

    不具合が出たら交換するというのが答えとなります。鍵がかからなくなる前の予兆のようなものがあるので、違和感を感じたら交換修理をしましょう。具体的には

    ・鍵のかかりがゆるい

    ・噛み合わせが悪くなかなか鍵がかからない

    ・鍵が回りづらいもしくは簡単に周りすぎる

    ・錆が強く出ている

    などが挙げられます。

     

    一般的には鍵の寿命は10年前後とされています。ただ、どこについている鍵かによって劣化のスピードも異なるため、一概にいつ交換とはいえません。よく開け閉めをする場所や湿気が強い場所、油が飛ぶ場所などは劣化が早いのは想像できます。

     

    さらに最初に述べたように窓が犯罪者の侵入経路としてよく使われることから、近年では防犯性能の高い窓の鍵も登場しています。何年使ったか関係なく、防犯の機能を高める目的で最新の鍵に交換することを検討しても良いでしょう。防犯性の高い窓の鍵については本記事のページ下部でご紹介しています。

     

    窓・サッシの鍵の種類は何がある?

    窓・サッシでよく使われる鍵の種類はそれほど多くあるわけではありません。基本的にはグレモン錠に分類される形状のものになります。よく耳にするクレセント錠はこのグレモン錠の一種です。それぞれどのような特徴があるのでしょうか。

     

    グレモン錠とは?その特徴

    グレモン錠

    一般的な窓についているグレモン錠はレバーを押し込むことでそのまま鍵がかかる仕組みです。ドアのように別の鍵で施錠するのでなく、窓についたレバーを操作するとそのまま鍵がかかります。非常に単純な作りといえます。窓の鍵以外でよく目にするのはライブハウス、レコーディングスタジオ、撮影スタジオ、ダンススタジオ、一部の劇場や映画館などです。ドアに巨大なレバーがついており、力一杯締めた経験がある方もいるかもしれません。

    グレモン錠の特徴は以下になります。

    ・防音性が高い

    ・密閉性が高い

    ・防犯性が低い

     

    防音性が高いのは、窓や扉を物理的に押し込んで密閉させる仕組みだからです。隙間がないため防音性が高いということになります。イコール密閉性も高いため、空調効果も出やすいです。

    その一方、防犯性が低いのはデメリットです。密閉性が高いのに防犯性が高いのは矛盾しているように感じますが、グレモン錠は作りが単純です。物理的に押し込んでいるだけなので、指や棒などで簡単に外すことができます。

     

    クレセント錠とは?その特徴

    クレセント錠

    さて、グレモン錠の中でも日本の窓でよく使われているのがクレセント錠ですが、どのような特徴があるのでしょうか。皆さんの家にも必ずあるはずなので観察してみましょう。

     

    クレセント錠の特徴は

    ・三日月状の鎌がついている

    ・防犯性が低い

    ・取付けが比較的簡単

     

    クレセントとは英語で三日月のこと。三日月状の鎌を回すことで鍵をかけられることからクレセント錠と呼ばれています。開発したのはアメリカのクレセント社です。

    防犯性が低いのはグレモン錠と同じく物理的に回せれば外れてしまうからです。しかし、それを防止するために防犯性能の高いクレセント錠もあります。クレセント錠自体に別のロック機構がついているものを見かけたことがある方もいるかもしれません。

    また、クレセント錠の取り付けが比較的簡単なのはメリットです。自力での修理や防犯性が高い製品への交換も手軽にできます。

    クレセント錠をはじめとするグレモン錠の防犯性能が低いのは、そもそも作られた目的が防音に主眼を置いていたからです。防犯重視の住環境へとニーズが変化する中で、クレセント錠も進化を続けています。

     

    自分の家に適合する窓の鍵の選び方

    自分でクレセント錠を取り付ける場合にどの製品を選べば良いのでしょうか。もともと付いていたクレセント錠がある場合は同じものを選べばいいのですが、廃盤になっていたり、新しく取り付ける場合に調べるポイントは以下になります。

    ・ビスピッチ

    ・クレセント錠の高さ(窓枠から鎌までの距離)

    ・引き寄せ寸法

     

    ビスピッチ

    ビスピッチを測る

    クレセント錠は2つのビス(ネジ)で窓枠に固定するようになっています。窓枠に開いた2つのビス穴の中心から中心までの距離がビスピッチです。これが合わないクレセント錠はそもそも窓枠に取り付けができません。もしクレセント錠にビスが見当たらない場合は、ネジ部分を隠すようにカバーがついている可能性が高いので、カバーを取り外しましょう。

     

    クレセント錠の高さ(窓枠から鎌までの距離)

    クレセント錠の高さを測る

    クレセント錠の高さは窓枠に取り付けたときに、窓枠から鍵のフックまでの距離を指します。台座を下にしておいて一番高いところまでの長さと考えればいいでしょう。この高さが合わないと鍵を回してもフックが引っかかりません。

     

    引き寄せ寸法

    引き寄せ寸法を測る

    引き寄せ寸法はクレセント錠を固定しているビスの中心からフックの最も距離が長い場所までの長さです。鍵を回した時にフックが引っかかることで鍵がかかるのがクレセント錠の仕組みですが、このフックがどこまで届くのかということです。長すぎても短かすぎてもフックがまともに引っかかりません。

     

    ホームセンターに販売している万能クレセント錠は、これらの長さの微調整をクレセント錠側でできる製品です。しかし、あくまで微調整なので、ある程度正確な長さを測定してから寸法が適合する製品を選択するのが良いでしょう。また、クレセント錠には右側用と左側用があるので、間違えないように気をつけましょう。万能クレセント錠のパッケージには、適合する寸法が記載されているので、先ほど紹介したビスピッチ、高さ、引き寄せ寸法が適合するか確認しましょう。

     

     

    窓の鍵の交換方法

    ここからは具体的に窓の鍵の交換方法を手順を追って説明していきます。画像と合わせて読みながら確実に進めましょう。

     

    事前準備

    用意するものはプラスドライバーとクレセント錠の2つだけです。クレセント錠は前述した選び方をすればいいですが、すでに既存のクレセント錠を取り外してしまっている窓枠につける場合は目安を自分で測定する必要があります。ビスピッチは穴が空いているのでわかりやすいですが、高さと引き寄せ寸法はクレセント錠受けとの距離を参考に推測で導き出すしかありません。

     

    交換手順

    ここからは具体的に交換手順を紹介します。必ず覚えておいて欲しいのが既存の鍵を取り外すときに、絶対に2つあるビスの両方を外してはいけないということ。一つは残すということを強く頭に刻んで下さい。それでは手順を見ていきましょう。

     

    ①上のビスを外す

    クレセント錠を窓枠に固定している2つのビスのうち「上のビスだけ」外します。

    手順①-上のビスを外す

     

    ②下のビスを緩める

    下のビスを少しだけ緩めます。絶対に外さないようにしてください。緩めたらクレセント錠の上部を手前にずらし、上の部分の窓枠についたビス穴が見えるようにします。

    手順②-下のビスを緩める

     

    ③上のビスを締める

    ①で外した上のビスを窓枠のビス穴にはめて軽く締めます。

    手順③-上のビスを締める

     

    ④下のビスを完全に緩めクレセント錠を外す

    下のビスを完全に緩めるとクレセント錠が窓枠から外れます。窓枠には上のビスだけが刺さっている状態です。手元にはクレセント錠と下のビスがあります。

    手順④-下のビスを完全に緩めクレセント錠を外す

     

    ※なぜ絶対に下のビスを外してはいけないのか

    ②の手順でビスを外さないようにするには理由があります。古いタイプのクレセント錠は裏板という部品で窓枠に固定されていることが多いです。

    万が一裏板が入っているタイプの窓枠で裏板がないと、ビスを締めてもビスがくるくる回り続けて空転してしまいビスが締まりません。クレセント錠取り外しの際に上下両方のビスを外してしまうと、この裏板を窓枠に固定するものがなくなり裏板が窓枠内部に落下してしまいます。裏板がないとクレセント錠が取り付けられません。

    裏板とは

     

    万が一、裏板が落ちてしまった場合は、磁石にタコ糸を付けてサッシ内に入れると裏板が金属製のものであれば引っ付き取り出せる可能性があります。また、倒したサッシにやはり磁石にタコ糸を付けて入れ、横に振ることで金属の裏板が引っ付いてくれるかもしれません。

    しかし、裏板がプラスチックなどの場合は引っ付くことはありませんので、最悪サッシを分解することになります。このように裏板が窓枠の奥に落ちてしまうと、非常に手間がかかることは間違いありません。絶対に上下両方のビスを同時に外すことがないようにしましょう。

     

     

    ⑤新しいクレセント錠の下のビスを仮止め

    新しいクレセント錠を取り出し、窓枠の下のビス穴に仮止めします。上下を間違えないように注意しましょう。

    手順⑤-新しいクレセント錠の下のビスを仮止め

     

    ⑥上のビスを外す

    上のビス穴に刺さっている前のクレセント錠のビスを外します。

    手順⑥-上のビスを外す

     

    ⑦新しいクレセント錠の上のビスを仮止め

    垂れ下がっている新しいクレセント錠をくるりと上に回し、上のビスを仮止めします。

    手順⑦-新しいクレセント錠の上のビスを仮止め

     

    ⑧クレセント錠の鍵をかける

    仮止めをした状態でクレセント錠の鍵をかけます。

    手順⑧-クレセント錠の鍵をかける

     

    ⑨ビスを本締めする

    鍵がかかった状態でビスを本締めします。下のビスを閉めたら、鍵を解錠方向に回してから上のビスを閉めるという流れで行いましょう。

    この状態で本締めすることでクレセント錠受けとクレセント錠がしっかり噛み合った状態を作ることができます。

    手順⑨-ビスを本締めする

     

    ⑩微調整

    もし高さや引き寄せ寸法を調整できるような万能クレセント錠であれば取り付け後に微調整が可能です。最もスムーズに開け閉めができる状態に調整しましょう。

     

    窓の鍵の修理方法

    上記のような手間をかけてクレセント錠をわざわざ交換しなくても、ちょっとした修理だけで状態が改善することも多いです。気になる状態別の対処方法をご紹介します。

     

    クレセント錠がグラグラする場合

    クレセント錠がグラグラするのはビスの問題、窓枠のビス穴の問題、クレセント錠の問題、全体のバランスの問題に切り分けられます。それぞれの問題別に対処方法が異なります。

     

    ①クレセント錠の固定ビスが緩んでしまっている

    これは単純にビスを締めれば解決します。上下のビスの緩みをプラスドライバーで締めましょう。力任せに締めてしまうと、ネジ穴を潰してしまうため状況が悪化します。適度な力で締めるようにしましょう。

     

    ②クレセント錠を固定しているビス穴が変形してしまっている

    経年劣化で窓枠側のビス穴が変形したり広がってしまっている場合は、強くビスを閉めても緩みが解消されないことがあります。その場合はビス穴を埋める必要がありますので、ビス穴に金属用接着剤や補修材を塗布して穴を多少埋めてからビスを締め直してみましょう。隙間がなくなり、ビスがしっかり締まります。

     

    ③金属が劣化して欠けてしまっている

    クレセント錠の金属が経年劣化などでかけてしまっている場合は、修理することが難しいです。新しい製品に交換しましょう。

     

    ④クレセント錠の受けと鎌の嚙み合わせが甘い

    取り付けから年月が経つことで窓自体の歪みや金属の縮みや伸びが発生し、うまく噛み合わなくなることがあります。その場合はクレセント錠や受けの位置を微調整することで解消できる可能性があります。クレセント錠の固定ビスを少し緩めて位置を上下にずらしたり、受け側の固定ビスを緩めたり締めたりしましょう。受け側の固定ビスは以下の画像のように、ビスを緩めれば動くようになっているため、微調整可能です。

    クレセント錠の受け側_調整用ビス

     

     

    クレセント錠の把手(レバー)を回した時の手ごたえが無い

    「クレセント錠のレバーは回って鍵はかかるが、手応えがなく非常にゆるく鍵がすぐ外れそう」という場合は、クレセント錠の中のバネが劣化している可能性が高いです。

    クレセント錠のバネ

    クレセント錠の中のバネが交換できる仕様なら、一旦窓枠からクレセント錠を外し、中のバネを交換すれば解消します。バネが交換できない仕様なら新しいものにしなければいけません。どちらにしてもバネに不具合が出ている場合はクレセント錠の取り外しが必要なので、この機会に新しいクレセント錠にすることを検討してもいいかもしれません。

     

    防犯性の高い窓の鍵とは?機能や特徴を紹介

    窓は犯罪者の侵入経路に狙われやすいですが、クレセント錠は防犯性能が低い。この問題を解決するような高機能なクレセント錠もあります。どのような機能があるのでしょうか。

     

    ロック機能付き

    クレセント錠にロック機能がついている製品では、ロックをオンにしている間はクレセント錠を回すことができません。

    クレセント錠のロック機能

    ただし、このロック機能を使っても窓を破壊して侵入する場合には防ぎようがありません。クレセント錠の周辺を破壊し、直接クレセント錠を触ればロックは外せるからです。そのため、防犯ガラスにする、窓に防犯シートを貼るなどで窓を破りにくくすることで二重の対策になります。

     

    自動ロック機能

    上記のロックを自動でしてくれるタイプがあります。つまり鍵をかけたときに毎回必ずロック機能が動作するということです。ロックし忘れがないので防犯機能は高いです。

     

    鍵付き、ダイヤル付きのロック機能

    上記2つは窓ガラスを破壊されてしまうと効果がなくなるのは共通していますが、鍵やダイヤルでロックするタイプであれば、窓ガラスを一部割られてクレセント錠に触れられてもロックが解除できないので侵入できません。

    もちろん窓ガラスを全部破壊すれば関係なく侵入できますが、大きな音が出るので住民や周囲に勘付かれるリスクが高まります。空き巣や窃盗犯は、リスクを避ける傾向にあるので、予防も含め防犯性能は高いと言えます。

     

    サブロック

    通常一つだけ鍵が取り付けられている窓にサブとしてもう一つ鍵を増やすという方法があります。一般的なクレセント錠の場合、物理的に触れられてしまえば何個あっても鍵が開くのは変わりませんが、複数あるだけで時間稼ぎになります。統計によれば侵入に5分かかると殆どの空き巣は逃げ出すため、時間稼ぎの効果は高いといえるでしょう。

     

    窓は空き巣に狙われやすい!必要な防犯対策

    2019年の警察庁の調査によると一戸建ては窓からの侵入件数が約6000件、対して表出入口からの侵入件数は1500件程度です。共同住宅3階建て以下だと窓からの侵入件数が約2000件、対して表出入口からの侵入件数は1000件程度です。窓は侵入者に狙われている経路であることがわかります。

    また、侵入方法は無締りが48%、ガラス破りが34%程度です。無締りの中には窓の鍵かけ忘れが多くを占めていることが予測できます。鍵をかけていても窓ガラスは破られています。

    令和2年の刑法犯に関する統計資料

    参考:令和2年の刑法犯に関する統計資料

    ここからは窓を狙う空き巣に対してどのように備えたらいいのか考えていきます。

    窓が空き巣に狙われやすい理由

    ・ドアがピッキング対策で開けるのが難しくなった

    ・窓ガラスは物理的に破壊しやすい

    一昔前はドアの鍵をピッキングする侵入が多かったですが、各メーカーが対策として簡単にピッキングできない仕様の鍵を開発し普及したため、ドアよりも相対的に脆弱な窓が狙われるようになりました。

     

    窓を狙う空き巣の手口とその対策

    空き巣はどのような手口で窓から侵入するのでしょうか。手口別の防犯対策を紹介します。

     

    手口① 窓ガラスを割らずに鍵を開けて侵入する

    窓ガラスを割らずに鍵を開けて侵入する

    対策:

    ・窓に鍵をかけ忘れないようアラームを設置

    ・自動ロック機能のあるクレセント上の設置

     

    窓ガラスを割らずに侵入イコール無締りの可能性が高いです。窓に鍵をかけ忘れないようアラームを設置することで対策可能です。また、犯罪抑止のために方法は公開しませんが、窓ガラスを割らずに開ける方法は存在します。こういった手法の場合は自動ロック機能の付いたクレセント錠を付けることで大幅に犯行にかかる時間を増やすことができます。空き巣は犯行時間が増えることを嫌うため、有効な対策となります。

     

    手口② 窓を割って鍵を開ける窓を割って鍵を開ける

     

    対策:

    ・ロック機能を鍵やダイヤルでオンオフできるクレセント錠を設置する

    ・防犯フィルムなどを張り、窓の破壊を防ぐ

    ・窓に柵を付ける

     

    空き巣の侵入方法の34%がガラス破りですので、最もよく使われる手口です。小さく開けた穴から手を入れ、鍵を解除して窓を開けて侵入します。

    対策としては鍵に触れられても開けられないように、ロック機能を鍵やダイヤルでオンオフできるクレセント錠を設置する。また、そもそも窓を破壊しにくいように防犯フィルムを貼るのも有効です。また、また窓に柵があれば例え窓を開けても簡単には通れません。

     

    手口③ 窓を割って出来た穴から侵入する

    窓を割って出来た穴から侵入する

    対策:

    ・防犯フィルムなどを張り、窓の破壊を防ぐ。

    ・窓ガラスを防犯ガラスに変える。

    ・窓に柵を付ける。

     

    窓ガラスを破壊し、大きく開けた穴から侵入するケースもあります。ただ、侵入者にとってのリスクがあり、あまり積極的には使われません。理由は侵入時にガラスで怪我をしたり大きな音が出る、防犯ガラスの場合はそもそも全体を破壊することが難しく侵入に時間がかかることが挙げられます。

    逆に強化ガラスの場合は一箇所を割ると全体が割れる作りになっているため、あえてこの手口になることもあります。

    やはり窓を壊しにくくすることが有効なので、防犯フィルムを貼ったり防犯ガラスに変えるのがいいでしょう。窓枠も物理的に通れなくなるのでおすすめです。

     

    空き巣被害に遭わない窓とは

    空き巣被害に遭いづらい窓のポイントは3つです。

    ・無施錠を失くすこと

    ・窓を割られづらくすること

    ・窓を割られても窓の鍵を開けられないようにすること

     

    上記に気をつけて窓の防犯対策を行いましょう。

    また、そもそも窓を狙われないようにするために、防犯用のステッカーや防犯アラームを見える位置に設置することも有効です。空き巣は侵入に時間がかかりリスクが高そうな家にはそもそも滅多に近づきません。短時間で侵入でき見つかるリスクが少ない家を狙うのです。

     

    記事を読んだけど、交換できるか不安!どうすれば良い?

    ここまでお読みいただいて

    ・自分には交換が難しそう

    ・窓の状況を見たけど正しいクレセント錠を選ぶ自信がない

    ・どうもここまで話に出ているのとは違う鍵みたいだ

    という方もいるかもしれません。その場合には悩むより鍵屋さんを呼んで見てもらった方がいいです。

    もちろん、自分でクレセント錠を購入して取り付けるよりは割高にはなりますが、鍵の専門家なので確実に取り付けられますし、DIYする労力もかかりません。

     

    まとめ

    窓の鍵の交換は自力でも十分に可能です。ただし、今回説明したように窓は空き巣の侵入経路として狙われやすいため、防犯を強化するのであればより確実なプロの施工に頼るという考え方もあります。

    カギ本舗でご自宅やオフィスの既存の錠前、窓枠に合わせたクレセント錠の交換・取り付け施工が可能です。また、防犯性能を高める窓の鍵対策についてもご相談に乗ります。24時間365日問い合わせ対応いたしますので、窓のクレセント錠交換なら是非「カギ本舗」にご用命ください。

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    藤原

    カギ本舗で作業員、兼作業員の教育を担当をしている藤原です。 皆さんの鍵のトラブルをいち早く、安心して解決できるよう取り組んでいます。日本ロックセキュリティ協同組合が検定をしている錠施工技師の3級認定技術資格者。

    よくあるご質問

    Q窓の鍵はどこで買えますか?
    ホームセンターやインターネットショッピングで買えます。自分の家の窓に適合するかきちんと確認してから購入しましょう。適合するか判別する方法は本記事に記載していますので、ご確認ください。
    Q窓の鍵を交換する際に誤って裏板を落としたら、どうすれば良いでしょうか?
    裏板を落としてしまった場合は、裏板が金属の場合は磁石などで拾える場合があります。磁石で拾う事が出来ない場合はサッシを分解して取り出す場合が多いです。
    Q窓の鍵を交換すれば防犯としては問題ないですか?
    いいえ。窓の鍵だけでなく、窓ガラスの防犯対策や住宅全体の防犯対策を組み合わせて対策するべきです。
    Qサッシの分解や窓ガラスの防犯について、作業の依頼はできますか?
    弊社は鍵屋として活動しているため、サッシや窓ガラスの対応はしておりません。
    Q電話で適合する部材について質問してもいいですか?
    お電話越しですと、実際に現物を見ている訳ではないのでご案内いたしかねます。お客様の使う用語と、弊社の使う用語の違いで意思疎通が難しい場合が多く、間違ったご案内をしてしまう可能性が非常に高いため、ご了承ください。見積や交換での訪問のご相談でしたら対応可能です。
    Q裏板が入っているか事前に見た目から判断するような方法はありますか?
    古いサッシには裏板が付いていることが多いですが、実際に裏板が入っているか、見た目から確認する方法はありません。

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