【会社・店舗の鍵交換】会社や店舗の様々な場所に設置されている鍵について説明 ~玄関・自動ドア・机・キャビネット・ロッカー等~
【目次】
会社の鍵が紛失してしまったり不具合で開かなくなってしまった場合、どのように対応したら良いのでしょうか。デスク・ロッカーなど個人のスペース、シャッター・自動ドア・エレベーター等の会社の共有部、いずれにしても鍵は会社のセキュリティに関わる重要な備品になるため、迅速な対応が必要です。誰に報告すればいいのか、どの様な業者に頼むのが安く済むのか。また、経年劣化や故障での鍵交換は自分でできるのかについて解説します。
カギ本舗なら、当日中での鍵交換にも対応しており、作業前にきちんと料金のお見積りを出してから作業をしているため、安心してご依頼いただけます。店舗や会社に使われているような鍵は特殊な鍵でも当日中に対応可能な事が多いため、是非ご相談ください。
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会社・店舗の鍵を失くしてしまったらどうする?重い処分はくだる?
会社や店舗の鍵を無くした場合に、まずしなければいけないのは会社の上司に報告することです。もちろん叱られることは仕方ないですが、一度鍵を紛失したことのみが理由で解雇されるということは考えられません。自分でその日の行動をよく振り返りどこで紛失した可能性があるのか報告しましょう。また、その行動にどんな問題があったのかも反省することが必要です。万が一犯罪被害に遭って会社の鍵がなくなっていることに気づいた場合も、速やかに報告しましょう。
会社の鍵を紛失して叱られることよりも恐ろしいのが、紛失した鍵が犯罪者の手に渡り会社に不法侵入されることです。会社の金品の窃盗や情報漏洩などのリスクがあります。万が一こうした事態が発生すると会社にとって重大な損害が発生します。例えば情報漏洩などが発生すると数億円の損害になることもありますので、鍵の紛失がわかったら必ず会社に報告しましょう。
受ける可能性がある処分としては、まず始末書の提出です。会社にテンプレートがあることが多いので、そちらに沿って記載し提出しましょう。いつどういう経緯で無くしたのか、今後どのように気をつけるのかといった内容を記載します。
よほどのことがない限り初回は始末書で済むはずですが、複数回紛失した場合はペナルティが重くなる可能性があります。降格や弁償などもあり得ますので、2度と紛失しないように日々注意しましょう。
鍵紛失が判明した後は会社側が交換するかスペアキーなどでそのまま対応するか検討します。会社の玄関の鍵や他テナントとの共用部、セキュリティ上重要な部屋の鍵などは、交換になることが多いです。ただし、カードキーの場合は紛失したカードキーの使用権を削除すればいいので、交換にはなりません。鍵穴に刺すタイプの鍵はシリンダーごと交換になる可能性があります。
そこまでセキュリティ上のリスクが高くない場所の鍵は、スペアキーで引き続き利用するというケースもあります。
注意
注意点として、会社に紛失が見つかると怖いからこっそり鍵屋に頼んでスペアキーを作ってしまおうとは思わないでください。スペアキーを作成して何事もなかったかのように過ごせたとしても、万が一紛失した鍵を入手した犯罪者による被害が会社に発生した場合、当然紛失および報告を怠った責任を問われることになります。こっそりスペアキーを作るのもセキュリティを大きく損なう行為ですので、重大な処分の対象になることは間違いありません。
会社の鍵を紛失したら速やかに上司に報告し、どうすればいいか指示を仰ぎましょう。
会社・店舗の鍵交換はいつ頃すべき?
会社や店舗の鍵はいつか交換すべきなのでしょうか。何かトラブルが出ない限り鍵の交換を検討する人は少ないと思いますが、一応交換タイミングの目安は存在します。トラブル発生時にはもちろん速やかに交換しましょう。
鍵の寿命が来たら
鍵の寿命は一般的に10年程度と言われています。JLMA(日本ロック工業会)によると一般的な鍵は10万回程度の開け閉めに耐えることができ、三人家族だと年間1万回程度の開け閉めになるため、10年という数字が算出されているということです。
しかし、これがオフィスだと鍵を持っている人間が多ければもっと耐用年数が短くなることも予想されます。
また、カードキーなどで解錠施錠する電気錠の場合は一般的に耐用年数が7年と短くなります。使用する人数で耐用年数が変わることはあまりないかもしれませんが、経年劣化で電気系統など内部のトラブルのリスクは高まりますので、定期点検はしっかり行いましょう。
もちろん、寿命と言われる年数に達したら交換を検討する必要があります。使えているからといってそのままにしていると、急に不具合が発生することもあるので注意しましょう。家の鍵と違い、会社の鍵の不具合は多方面に迷惑がかかります。該当の場所に出入りできないだけでなく業務の進行にも影響が出るため、鍵が古いことはリスクだと認識しましょう。
鍵を紛失したら
鍵を紛失したら交換を検討しましょう。出入り口やセキュリティに関わる重要な部屋の場合は、例えスペアキーがあったとしても犯罪者に侵入される可能性があります。自社の社屋の鍵であればすぐに鍵交換業者に連絡し、テナントビルの鍵であれば管理会社にまずは報告相談しましょう。
不具合を感じたら
鍵が回しづらい、刺さりづらいなど不具合や違和感を感じたら、鍵屋に見てもらいましょう。放置していると決定的な損傷が起こり、解錠できない等のトラブルが発生しかねません。業務への支障が出るため、単なる鍵交換や修理費用以上の損失が発生します。
不具合が出始めた段階なら、速やかに修理や交換をすることで損失を防げます。おかしいなと思ったら鍵屋に状況を相談することが必要です。
会社・店舗の鍵は自分で交換できる?
会社や店舗でも室内の扉についているような一般的なタイプの鍵であれば、ホームセンター等で部品を調達して自分で交換することもできます。しかし、会社の鍵はセキュリティを万全にする必要がありますし、見栄えも気になりますので、確実な交換にこだわりたいものです。また、交換作業に社内のリソースを割くより、社員には本来の業務に集中してもらいたいはずです。会社や店舗という事業に使う場所だからこそ、鍵の交換はプロに任せるのが好ましいでしょう。
また、ビルエントランスの鍵や自動ドアの鍵などは、一般家庭の鍵とは根本的に異なるため、業者に依頼するしかありません。単に鍵を交換するだけでなく自動ドアの安全な取り外しや電気系統の設定などが必要になるので、交換の必要が生じたらすぐに業者に相談しましょう。
会社・店舗の入り口
会社や店舗の入り口部分で鍵交換の可能性がある場所をご紹介します。自分で交換できる難易度を★5段階評価で評価しました。
シャッター
交換難易度★★★★
シャッターの鍵は自力で交換することはギリギリ可能ですが、鍵交換に慣れている人であればという但し書きがつきます。また、交換できるのは手動タイプで、電気シャッターの場合は業者に依頼するしかありません。
シャッターの鍵交換では、鍵穴の種類だけでなく、アームやラッチバーの種類などを考慮して交換部品を選ぶ必要があります。また、鍵の不具合による鍵交換の場合はスラットやガイドレールなどが原因で鍵の不具合が起きている場合もあるため、何が原因で不具合が起きているのか調査してから必要な部位の交換作業をする必要があり、錠前の構造についての知識が必要になります。防火用シャッターかそうでないかによって選ぶ部品も変わりますし、ホームセンター等でも品揃えが少なく購入しても自社のシャッターには合わないという可能性もあります。
つまりよほど慣れている人でなければ、シャッターの鍵交換は最初から業者に頼んだほうが安全です。
自動ドア
交換難易度★★★★★
自動ドアの鍵が回らなくなったり、無理に回そうとした時に鍵が折れてしまって鍵交換をすることがあります。この場合、鍵交換をするのは業者に依頼するのがオススメです。
自動ドアの鍵は部品や構造が他の鍵と大きく異なります。一見通常のサムターンキーに見えるかもしれませんが、内部構造が複雑なので一旦取り外しを始めても途中でうまくいかなくなる可能性が高いです。具体的にはシリンダーを止めているビスを引っ張り出すのが難易度が高い作業になります。
また、鍵の交換の過程で自動ドアの取り外しが必要になりますが、素人が一旦外してしまうと再度取り付けできなくなるリスクもあります。自動ドアの脱着では、ドア上部にあるセンサー類の取り外しや、レールからの脱線作業やドアの取り外し作業があるため、作業内容を理解している作業員が2人以上必要になります。
シンプルな自動ドアであれば意外に自力で交換できるもありますが、自動ドアはオフィスや店舗に使われることが多い関係上、防犯性能が高いですし一般の住宅に比べて複雑な構造の製品が多いです。素人が行うことで時間もかかる上に失敗した場合、自動ドアを取り外したり鍵を開けっぱなしのまましばらく過ごさなければなりません。これは防犯上非常に良くないですし、結局業者を呼ぶことになるため二度手間になり、コストが嵩みます。自動ドアの鍵交換は最初から業者に依頼するのがおすすめです。
普通の扉
交換難易度★★★
いわゆるオフィス内部の扉や住宅でも使われるような一般的な鍵、ここではサムターンのシリンダー錠を想定します。シリンダー錠であれば自力での交換は可能です。失敗のリスクも比較的低いです。
ポイントとしてはドアの厚さや各所の長さなど、適合した錠を選ぶこと。また選んだシリンダー錠に適合したサムターンを用意する必要があります。間違えた製品を選ぶと手間ですしコストが無駄になります。一番確実なのは元々ついていたものと同じ型番の錠を入手して交換することです。
とはいえ、従来より防犯性能の高い鍵にアップグレードしたかったり、以前の型番が廃盤になっていることもあるでしょう。どの鍵を選んだらいいのかよくわからない場合は、業者に相談して取り付けてもらうのがおすすめです。また、自力でできる場合も社員の通常業務を止めてしまうので、生産性を考えれば業者に依頼した方がいいかもしれません。
セキュリティ用の鍵(セコム等)
交換難易度【不可能】
企業のオフィスで用いられる高度なセキュリティに対応している鍵は自力での交換はできません。警備会社を呼んで交換してもらう必要があります。
例えば鍵の入った箱を開けるためにカードキーが必要で開け閉めの履歴が数万件残るといったもの。またはテンキーで暗証番号を入力してドアを解錠するもの。カードキーで入退出できるもの。これらはデジタルとも連携しているので素人の交換はまず不可能ですし、交換しようとすればセキュリティが作動してしまいます。
代表的なメーカーとしてはセコムが挙げられます。万が一利用中に異常が検知された場合は担当者が駆けつけますし、鍵の交換について相談があれば相談をして見積もりや交換日程を調整することになります。
ロッカー
交換難易度★★★
ロッカーの鍵は交換するだけなら難易度はそれほど高くありません。丁寧に作業をすること、部品をなくさないことに注意すればおそらく取り付けは可能です。
問題はロッカー鍵の入手方法です。そもそも市販のロッカー鍵はロッカー自体とセットになっていることが多くスペアキーも販売されていますが、シリンダーの販売は目にすることが非常に少ないです。これは仮にロッカーの鍵シリンダーを見つけても、それが自分のロッカーに適合するかわからないということを意味します。
そのため、確実に適合する製品が手に入っているのであれば、自力でやるのもいいですが、製品探しから探さないといけない場合はメーカーや鍵屋に相談した方が早いですし無難です。
代表的なメーカーはコクヨ(KOKUYO)、内田洋行・ウチダ、イトーキ(ITOKI)など、鍵メーカーというより事務用品のメーカーが多いです。交換の際はこれらの会社もしくは鍵屋に相談しましょう。
机・キャビネット
交換難易度★★★
机やキャビネットの錠前は引き出しの内部でネジで固定されているだけの物が多く、交換作業は比較的簡単です。ただし、机やキャビネットは製品ごとに独自の設計がされている物も多く、鍵屋では取り寄せられない物も多数あります。そのため、机やキャビネットの本体の品番を調べて、メーカーに相談すると良いでしょう。メーカーに確認し、自力で交換できるものならプラスドライバのみで交換できることが殆どです。錠前のメーカーはロッカーと同じ事務用品メーカーになります。
会社についている鍵穴の種類と特徴<玄関>
会社の玄関についている鍵穴にはどんな種類があるのでしょうか。それぞれの見た目と特徴について簡単に紹介します。
ディスクシリンダー
一昔前の鍵は大部分がディスクシリンダーキーでした。いわゆるよく見るギザギザの鍵といえばイメージしやすいのではないでしょうか。鍵穴は「く」の字や、「く」の字を裏返しにしたような見た目をしています。しかし、ディスクシリンダーキーは2001年に廃盤となっています。これはピッキングに弱いため犯罪被害のリスクが高いことと、非常に長い期間大量に生産されたために内部の構造のパターン違いが作れなくなったことなどが理由です。今でも古い店舗やオフィスでは使われていますが、防犯のためには交換を検討した方がいい種類の鍵です。
ピンシリンダー
ピンシリンダーはギザギザの鍵の一種で鍵穴は下が膨らんで上が真っ直ぐ、拳を握って人差し指を上に立てたような形といえばわかりやすいでしょうか。ディスクシリンダーよりも防犯性能は上がりましたが、それでもプロの犯罪者がピッキングする難易度は高くありません。オフィスや店舗の玄関に使う鍵としてはやや不安があります。最新のピンシリンダーの中には、アンチピッキングピンという機構を採用して、ピッキング対策された防犯対策されている物もあります。
ロータリーディスクシリンダー
ロータリーディスクシリンダーは廃盤となったディスクシリンダーを改良し、ピッキングが非常に困難な鍵としたものです。ギザギザタイプの鍵の中では最もセキュリティは高いと言えるでしょう。中の構造が複雑で、ピッキング対策用のロッキングバーやダミータンブラーが搭載されているため、ピッキングによる侵入犯罪を防ぐことが可能です。ギザギザタイプの鍵なので、合鍵作成もしやすく、店舗やオフィスの鍵を複数人で管理するなら、ロータリーディスクシリンダーがオススメです。
自動ドアの鍵や、店舗の出入り口、従業員用通路に多く採用されている鍵になります。
ディンプルキー
ディンプルキーは鍵の両端がギザギザではなく、たくさんの窪みがあるのが特徴です。鍵穴は一直線で非常にシンプルな見た目ですが、鍵穴の内部は複雑でピッキングがしづらいです。また、鍵の複製が街の合鍵屋ではできないため、内部の人間がスペアキーを作って悪用することも難しいのも安心材料でしょう。もし複数の人に持たせたい等でスペアキーを作る場合でも発注しないと手に入らないことが多く、複数人で鍵を管理する場合は、手数と時間がかかるのはデメリットと感じられるかもしれません。
テンキー
テンキーには物理とデジタルがあります。物理系で代表的なのが金属の丸いボタンがたくさん並んでいるタイプのキーレックスです。電池切れがありませんし、万が一入力間違いを何度もしてしまった時にロックされてしまうこともありません。
デジタルの暗証番号入力もよくオフィスで目にします。物理キーと違って押すのに力が入りませんし、軽量なため扉を開けるのに力も不要です。ただし、電池切れや停電等での電源オフなどイレギュラーのリスクがないわけではないので、よく確認しておく必要があります。
物理でもデジタルでも暗証番号は簡単に変更できるので、退職者が出た際には毎回変更するようにすれば安心です。オフィスや店舗に導入するのにおすすめできる鍵です。代表的な製品にはキーレックスやPiack2があります。
カードキー
カードキーはカードをかざすことで施錠開錠できる鍵です。磁器で動くもの、カードキーに穴が開いており、穴の位置で照合するもの、電気で読み取るものがあります。非常に手軽ですが、デメリットとしてはカードの磁器が読み取れなくなったり紛失する可能性がある点です。再発行の手間が発生します。万が一紛失した場合はカードの使用権を消すことが出来るものが多いです。
スマートロック
スマートロックはスマートフォンと連携し、登録したスマートフォンが近づくと解錠する仕組みの鍵です。少しずつ使われることが増えていますが、まだ店舗やオフィス用の鍵としてはセキュリティ上の不安があります。
会社・店舗に適合する錠前の種類はどこで判断する?
会社や店舗に現在ついている鍵の種類は見た目からある程度見分けることが可能です。
インテグラル錠
ドアについている握り玉の中心に鍵穴が見えるタイプ
ケースロック
ドアの内側に施錠機構がまとまった四角い箱のようなものがついているタイプ
チューブラ錠
デッドボルトがなく三角形のラッチだけでドアを閉じるタイプ。
レバーハンドル錠
レバー式のドアノブに鍵穴がついているタイプ
会社・店舗の鍵の交換にかかる費用は?
自分で鍵の交換をする場合は工具と部品代の費用だけで交換可能です。業者に依頼する場合は作業費用が発生するため、費用を抑えるなら自分でやりたいという方もいるかもしれません。
しかし、鍵の交換と一言に言ってもどこまでやったらいいのか素人にはわからないケースがあります。特に既存の鍵に不具合がない場合は鍵穴(シリンダー)交換で済みますが、不具合が出ている場合は錠前一式交換となる可能性があり、費用が嵩みます。また、途中まで自分で作業したのに結局問題が解決せず部品や時間が無駄になるということもあるでしょう。
逆に、不具合のある場合は、交換でなく簡単な調整で済むというケースもあるので、その場合だとむしろ業者を呼んだ方が安くなることもあります。
さらに、鍵交換は鍵が開いている状態でないとできないため、鍵紛失や閉じ込め等だと解錠からしなければいけません。この場合は当然業者を呼ぶ必要があります。
不具合の原因や交換の目的がはっきりしており、行う作業で確実に目的を達成できるという確証があれば自力での鍵交換が安くなるでしょう。しかし、少しでも不明点がある場合は最初から業者を呼ぶ方が安く済む可能性があります。
業者に交換作業の依頼をした場合は、作業費と部品代で交換可能です。業者によっては出張費用がかかる場合もあります。作業費は10,000円~15,000円前後になることが多く、部品代は製品よって全く異なり、数千円するものから数万円するものまであります。部品代が費用の大部分を占める事があるため、必要な部品が何になるかが非常に重要です。
業者に修理を依頼した場合は、8,000円~20,000円前後になることが多く、ある程度費用の目安が付きやすいです。逆にこれ以上の費用が修理にかかると言われた場合は、交換を検討するのもいいかもしれません。
会社・店舗についている鍵のメーカーはどこが多い?
鍵を交換するにあたって重要なのはどのメーカーの鍵を選ぶかです。基本的に鍵交換は現在ついている鍵と同じメーカーの製品を選ぶ必要があります。
メーカーは以下の画像のように、錠ケースの表面や鍵穴の上部に記載されています。
また、型番も英数字の文字列が近くに書いてあるはずです。自分でホームセンターで探したり業者に交換依頼をする場合は、現在使用している鍵のメーカー名と型番は必ず必要なので、鍵交換を検討する際はまずチェックしましょう。業者に頼む場合はこれらがわかっていれば電話口で概算見積もりが聞ける場合もあります。
最も多いのはMIWAかGOAL
日本で最もシェアの多い鍵メーカーはMIWAかGOALです。LIXILやTOSTEMなどのサッシメーカーが印字されていた場合も、実際はMIWAかGOALが作っている鍵であることが多いです。
他には以下のようなメーカーがあります。
・U-Shin Showa
・GIKEN(川口技研)
・WEST
・堀商店
・ALPHA(アルファ)
・KABA
・MUL-T-LOCK
・HINAKA(日中製作所)
・TAKIGEN(タキゲン)
会社・店舗についている鍵を自分で交換する方法
会社・店舗の鍵を自分で交換する場合の一般的な手順をシンプルにご紹介します。あくまで既存と同じタイプの鍵に丸々交換する場合の手順になるので、鍵のタイプ自体の変更や部分的な修理は業者に依頼しましょう。また、今回指定するような部位が見当たらない場合は最初から業者を呼ぶ方が無難です。
インテグラル錠
①取り外し用の工具を使い、室内側のドアノブを取り外す(反時計回りに回転)
②室内側のビスを取り外すと室外側のドアノブが外れる
③錠ケースを取り外す
④取り外した時と逆の手順で交換するインテグラル錠を取り付ける
ケースロック
①ドア側面の錠ケースのビスを外し、金属板(フェイス)を外す
②フェイスを外すと鍵穴側、室内側にそれぞれ2本ずつピンが見えるので、鍵穴側のピンを2本外す。ピンを外すと鍵穴が取り外せる。
③新しい鍵穴をここまでと逆の手順で取り付ける
チューブラ錠
①室内側と室外側それぞれのビスを外す
②それぞれのドアノブを引き抜く
③ドア側面のビス2箇所を外しラッチを取り出す
④逆の手順で新しいチューブラ錠を取り付ける
鍵の不具合でよくある内容と対処法
鍵を自力で交換する前に、まずはどういう状況で何が原因なのか理解することが必要です。場合によっては簡単な調整で済むこともありますし、逆に素人がいじることで状況がさらに悪化し余計な費用が発生することもあります。よくある不具合例を下記でまとめたので、参考にしてください。
鍵が回らない
鍵が回らない場合、なんらかの原因で鍵の段差が機能していない可能性があります。すなわち鍵のすり減りか鍵穴内部の埃などです。鍵を抜いてみて鍵側に特に折れや曲がりなどの破損がなければ、鍵穴の埃を掃除機などで吸い出してみましょう。さらに、鍵穴専用潤滑剤を塗布します。これでも回らなければ鍵屋を呼びましょう。
鍵がささらない
鍵が刺さらない場合は鍵穴内の遺物や埃が原因のことが多いです。まずは掃除機などを使って鍵穴内の異物や埃を吸引します。これでもささらなければ鍵屋を呼びましょう。
鍵穴がぐらつく
錠前の固定ネジが緩んでいる可能性があります。シンプルに固定ねじを閉めれば当座は改善しますが、固定ネジが緩くなる理由が経年劣化の可能性もあるので、その場合は錠前を交換した方がいいでしょう。固定ネジを締める際は、強く締めすぎると余計にネジが緩みやすくなってしまいます。固定ネジを締める時は、ネジが緩まない程度の適度な力でネジを締めるようにしましょう。
鍵が回るのに開かない
鍵が空回りしている場合、鍵穴が取れかかっているか内部の故障が考えられます。鍵穴がぐらついていない場合は、内部のデッドボルトを固定している部品が外れていたり折れている可能性があります。主に経年劣化で発生するトラブルです。急いで業者に相談しましょう。
鍵が抜けない
鍵穴内の異物や潤滑剤の減少、鍵穴の故障、鍵の変形などで鍵が抜けなくなることがあります。鍵を施錠位置か解錠位置まで動かしてから軽くゆすりながら抜き差しを試しましょう。隙間に鍵穴専用の潤滑剤を塗るのも有効です。無理やり引き抜こうとすると中の金属が歪んだり折れたりして、二度と鍵が開かなくなるリスクがあります。もし、ゆすっても潤滑剤を塗ってもダメなら業者を呼びましょう。
鍵が中で折れた
鍵を差し込んでから無理な力で回したり、鍵自体が経年劣化していることで鍵が鍵穴内部で折れてしまうことがあります。もし鍵穴から折れた鍵が少しでも出て入ればピンセット等で抜ける場合があります。掃除機などで吸い出したり、ピンセットを使って鍵を取り出しましょう。これでも抜けない場合や、鍵穴の奥で鍵が折れている場合は、業者を呼んだ方が良いです。また、自力で鍵を抜く際に力を入れすぎると中のタンブラーが変形して、鍵の開け閉めができなくなります。鍵を抜く際は手加減した力で抜くか、振動を与えながら軽い力で抜くようにしましょう。
鍵はどこで買える?ホームセンターで購入した物でも大丈夫?
鍵はホームセンターや鍵屋で購入可能です。メーカーや型番が正しいものであればいいので、どこで購入したかで変わることはありません。ホームセンターで購入したものでも大丈夫です。店舗やオフィスで使う鍵は住宅用と違い市販されていない物もあるので、その場合は鍵屋やネットショップ、もしくはメーカーに問い合わせる必要があります。
ただし、ホームセンターでは鍵屋に比べて品揃えが少ない場合が多く、自分の家に適合するシリンダーが見つからない場合も多々あります。そういった場合には店員さんに発注できるか相談をするか、鍵屋に相談をして取り扱い製品を確認すると良いでしょう。
まとめ
店舗やオフィスは住宅に比べて不特定多数の人が出入りし、金品や情報データなども多い空間です。そのため可能な限りセキュリティが高い状態を保つ必要があり、鍵は重要な役割を担っています。セキュリティ性能の高い鍵を導入するのはもちろんのこと、不具合が出た場合は迅速に修理や交換を行うことでリスクを最小限に抑える必要があります。
カギ本舗ではオフィスや店舗の鍵の交換や修理を24時間365日対応しております。日本全国に拠点がございますので、お困りの際はどのエリアからでもお気軽にお問合せください。
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( votes)藤原 正徳
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