ベンツを今すぐ開けたい!インロックした場合の開け方を分かり易く解説
【目次】
メルセデス・ベンツ(以下、ベンツと呼びます)は高級車ブランドの代表格であり、日本でも多くの人に愛されています。しかし、万が一ベンツの鍵をインロックしてしまうと鍵を開けるのは困難です。今回の記事ではベンツの鍵をインロックしてしまった場合の鍵開け方法と、どんな手段が取れるのかを詳細にご紹介します。
自分ではどうしても開けられない、急ぎで何とかして開けたいというかたはカギ本舗にご相談ください。
また、インロック(インキー)について、より詳細に知りたい場合は以下の記事をご確認ください。
【インキーとは】インロック時の開け方を具体的に説明!差し金での開け方と対策も説明
ベンツの鍵の種類
スマートキー
スマートキーは車に搭載されたエンジンスタートボタンでエンジンをかけられるタイプの鍵です。ベンツのスマートキーとしては、以下の3種類のスマートキーがあります。
スマートキーでドアを開ける際は、スマートキーのボタンを押して鍵を開けることになります。また、最新のスマートキーではドアにセンサーが付いており、スマートキーを所持した状態でドアに触れるとスマートキーのボタンを押さなくても鍵が開く機能が付いています。
Mercedes meアプリ
スマートフォンに入れるアプリで「Mercedes me」というアプリがあります。サービスの利用料はかかりますが、このアプリを設定しておくことでリモートドアロック&アンロック機能を使って遠隔でドアの開け閉めや施錠状態の確認することができます。。非常に便利な機能なのですが、ベンツの中にはMercedes meに対応していない車もあるため、設定方法なども含めて事前に自分の車で利用できるか確認しておきましょう。
参考:Mercedes me | Connect your car
一般的な鍵
古いベンツですと、一般的な鍵でエンジンをかけるタイプの物があります。ただし、一般的な国産車と比べると防犯性の高い鍵が付いていることが多く、外溝のウェーブキーと呼ばれる特殊キーが付いていることがあります。
インロック時にベンツの鍵を開ける方法は?
ベンツの鍵を開ける方法はいくつかありますが、どの方法を選択するかで費用も開けるまでの時間も大きく変わります。ここではベンツを開けるための方法をいくつかご紹介します。
スペアキーで開ける
スペアキーを持っている場合は、スペアキーで開けるのが最も楽な方法です。もしスペアキーが一つしか無いようなら、スペアキーを追加しておくことで万が一のトラブル時に利用することができます。
リモートドアロック&アンロック機能で開ける
「Mercedes me」というアプリに対応しているベンツの場合は、スマートフォンで鍵を開けることができます。スペアキーと同様自分自身で解決できるため、その場で費用はかかりませんが、Mercedes meの月額費用はかかっています。また、インターネットに接続できないような山の中などではアプリを使って鍵を開けることはできません。Mercedes meでリモート操作をするためには、事前にメルセデス・ベンツの正規販売店で手続きが必要になります。
Mercedes-Benz – Mercedes me connectサービスを利用するための手順を教えてください。
エマージェンシーキーで開ける
スマートキーの中には、エマージェンシーキーという鍵が内臓されており、この鍵を使って車のドアを開けることができます。ベンツのドアを開ける鍵穴は目立たないように隠されていることが多いため、鍵穴を探す必要があります。
運転席ドアから鍵穴を出す方法はメルセデス・ベンツの公式サイトで紹介されています。
Mercedes-Benz – キーの電池が消耗してしまった場合などに、エマージェンシーキーを使って車両を解錠する方法を教えてください。
鍵屋に依頼して開ける
鍵屋に依頼することでベンツドアを開けて貰うことができます。鍵屋では車の解錠作業も行っているため、車の鍵穴からピッキングを行って無傷で鍵を開けることが可能です。運転席や助手席に鍵を置いたままインロックしたのなら問題なく開けられますが、トランクに鍵をインロックしている場合は鍵をその場で作成しないと開けられない場合があります。ベンツの鍵作成は対応できる業者も限られているため、どこに鍵が置いてあるかをきちんと伝えてから依頼をしましょう。
ロードサービスを利用して開ける
保険会社やJAFが提供しているロードサービスに依頼をすることで、鍵開けをしてもらうことができます。保険に付帯しているロードサービスでは無料でサービスを受けられることが多いですが、JAFの場合は年会費を払う事になります。ただし、JAFの作業員は鍵開けの専門家ではなく、ピッキングの技術力があまり無い作業員も多いです。そのため、ベンツに関しては開けられない場合が多いようです。地域によって変わってくるため、JAFに開けられるのか、どんな方法で開けるのか確認した方がいいでしょう。
ベンツの鍵を開ける時の注意点
トランクにインロックした場合は高難易度
トランクに鍵をインロックした場合、ベンツの鍵開け難易度は高くなります。国産車の場合はドアを開ければトランクを開けられるようになりますが、ベンツの場合はドアを開けてもトランクは鍵を持っていないと開けられない事が多いためです。トランクに鍵をインロックしてしまった場合は、トランクの鍵穴をピッキングするか、その場でドアシリンダーから段差を読んで鍵を作成し、トランクについている鍵穴を使って鍵を開けることになります。トランクの鍵穴はピッキングしづらい下向きの位置に設置されているため、難易度が高い作業になります。トランクの鍵開けは対応できる鍵屋さんも少ないため、依頼するときに必ずトランクインロックである旨を伝えましょう。
エマージェンシーキーなどで鍵を回しただけでは開かないことがある
ベンツの中には、ピッキングやエマージェンシーキーで鍵を回しただけではドアが開かない物が存在します。以下の動画でも紹介していますが、かなり強めにドアハンドルを引かないと開かない物や、軽くドアを引かないといけないもの、素早く2回ドアレバーを引くもの、バッテリーが上がっていると開かないものなどいくつか種類があります。
参考:株式会社小田オート
しっかりとした業者に依頼する
ベンツの鍵開けは、国産車の鍵開けよりも難易度が高い作業になります。きちんと技術練習をしている鍵屋では問題なく開けられますが、チェーン店のような鍵屋ではピッキング練習などはしていない事も多々あるため、ベンツの鍵開けはできない場合も多いです。弊社にご依頼いただくお客様の中にも「別の鍵屋を呼んだら開けられなかった」というお客様は一定数いらっしゃいます。そのため、依頼の段階で間違いなく開けられるのか確認を取ってから依頼した方が無駄な費用や時間をかけずに済みます。
ベンツの鍵開けを業者に依頼した時の費用相場
いくつかベンツの鍵を開ける方法をご紹介しましたが、鍵屋に依頼して開ける場合の費用についてご紹介します。
作業内容 | 費用感 |
---|---|
ドアの鍵開け(ギザ鍵) | 30,000円~40,000円 |
ドアの鍵開け(ウェーブキー) | 30,000円~50,000円 |
トランクの鍵開け | 40,000円~70,000円 |
上記はあくまで業界的な目安で、個人店かどうか、出張距離などによって費用が変動します。
インロックはなぜ起こる?3つ原因と対策
原因1 電波が遮断された
スマートキーを利用している場合、車の中にスマートキーが入っていればドアの鍵は閉まらないようになってます。ただし、スマートキーから出ている電波が何らかの理由で遮断された場合はスマートキーが車の中に無いと判定されてしまい、車の中にスマートキーがあっても鍵が勝手に閉まります。電波障害はテレビやラジオなどで使われる電波塔が近くにある、空港や軍基地が近くにある場合に発生しやすいです。過去には電波障害でスマートキーが使えなくなる等のニュースもありました。
西日本新聞 – 車の電子キー無反応、トラブル相次ぐ 長崎県佐世保市で200件超 「米軍基地が影響か」の声も
原因2 スマートキーや車の電力切れ
スマートキーと車は通信を行っているのですが、どちらかの電波が途切れるとインロックが発生する場合があります。スマートキーの電池が切れているか、車のバッテリーが上がりかけていると発生するため、スマートキーの電池交換やバッテリー交換は定期的に行いましょう。
原因3 スマートキーが故障している
スマートキーの基盤が故障してしまった場合、スマートキーから電波が出なくなるためインロックが発生します。スマートキーが故障する原因は様々ですが、故障が発生することは滅多にありません。そのため、解決方法としてはスペアキーを予め作成しておくぐらいしかありません。
ベンツのインロック対策
ベンツでインロックをしないようにするために、最も大事なことは常に鍵を持ち歩く事です。インロックが発生する原因でもいくつかご紹介しましたが、車の中に鍵が入っていれば鍵は閉まりませんが、その機能を信用しすぎるとインロックが発生します。
スマートキーの電池が無い!電池交換の方法は?
インロックの原因として、スマートキーの電池が弱っている場合があるとご紹介しましたが、ベンツのスマートキーの電池交換の方法が分からないという方も多いため、ご紹介します。もしご自身で電池交換ができない場合は、ディーラーに持ち込むことで数千円で電池交換をしてもらうことができます。
ベンツのスマートキーにはいくつか種類があり、種類によって電池交換の手順が異なります。今回ご紹介するのは、最もポピュラーなスマートキーの電池交換方法になります。
手順1 エマージェンシーキーを外す
スマートキーに付いているリリースノブを引っ張るとエマージェンシーキーの固定が解除できます。リリースノブを引っ張ったままエマージェンシーキーを引き抜きましょう。
手順2 スマートキーのカバーのツメを外す
ベンツのスマートキーの内部に電池カバーを固定しているプラスチック製のツメがあるので、エマージェンシーキーなどでツメを押してあげると電池カバーが浮いて取り外せます。
手順3 電池を交換する
スマートキーのボタン電池を交換します。電池表面に「CR〇〇」と刻印されているので、同じ数字のボタン電池に交換しましょう。下の図の場合はCR2025と刻印されています。電池交換が終わったら、電池カバーをはめます。無理やりはめるとツメが折れてしまうので、外した時と同じ順番でツメをはめましょう。
ここでご紹介したスマートキー以外のものの電池交換方法については、以下の動画で紹介されています。
参考:株式会社シュテルン品川
ベンツの鍵を紛失してしまったら何をするべき?
車の鍵をなくすと誰しも焦ってしまうものですが、焦るあまり何をすれば良いのか分からなくなってしまったり、
ベンツの鍵を紛失した場合に行うべき事についてご紹介します。
遺失届を出す
鍵をなくしてしまった際は、必ず遺失届を警察に出すようにしましょう。遺失届は警察署や交番で提出することができ、警察に届けられた遺失物の中に該当する物があったら連絡をもらうことができます。遺失届を出すと鍵が見つかる可能性が非常に高くなるので、必ず提出するようにしましょう。
遺失届を出す際に必要な情報として
- 氏名
- 住所
- 連絡先
- 遺失日時
- 遺失場所
- 遺失物の詳細
を伝える必要があります。中でも遺失物の詳細を詳しく伝えれば伝えるほど鍵が見つかる可能性が高くなります。キーホルダーや色など、分かり易い目印が付いているなら必ず記載しましょう。
スペアキーを探す
通常、車の鍵は納品時に2本鍵が付いています。中古車で買った時はこの限りではありませんが、新車で購入した場合はスペアキーがどこかにあるので、スペアキーを探しましょう。
スペアキーを作成する
スペアキーが見つかれば車の運転などには支障が出ないと思いますが、鍵が一本しかない状態は非常にリスクのある状態です。鍵を紛失してしまったり、鍵が故障してしまった場合に車を動かすことが出来なくなる恐れがあるので、スペアキーを作成しておきましょう。
通常、エンジンがかけられる鍵が一本でもあればスペアキーを作成することが可能です。エンジンがかけられる鍵が無い場合は鍵を新規に作成する作業が必要になります。鍵の新規作成はスペアキーの作成よりも難易度が高い作業になり、スペアキーの作成に比べて数倍の費用がかかります。
過去に登録していたスマートキーを抹消する
スペアキーを作成しても、過去に紛失してしまったスマートキーはそのまま使える状態になっています。この状態だとセキュリティにリスクがある状態なので、紛失したスマートキーの登録を抹消することになります。登録の抹消はヤナセやシュテルンなどのディーラーに依頼をすることで対応してもらうことでき、15,000円前後の費用がかかります。登録を抹消する際は車をディーラーに持ち込まないといけないため、事前に電話などで要件を伝えてから向かいましょう。
ベンツのスペアキーを作成する方法は?
ベンツの鍵が一本しかない場合、何かトラブルがあった時のためにスペアキーを作成しておくべきです。どこに依頼をすべきなのか、費用はどのぐらいかかるのかご紹介します。
正規輸入車の場合
正規輸入車は、メルセデス・ベンツに認められた輸入業者が輸入・販売している車です。2023年現在はメルセデス・ベンツの日本法人が輸入を行っており、国内のヤナセやシュテルンといった会社が正規代理店としてベンツの販売をしています。特にヤナセは2020年までは日本の総代理店としてベンツの取り扱いをしていました。販売からアフターフォローまで幅広く対応していたため、メンテナンスのノウハウや専用パーツの取り扱いもあります。また、シュテルンは同一法人の会社ではなく、日本各地の地場企業が設立したベンツの販売網です。メルセデス・ベンツ日本が直接旗振りをして設立した販売網のため、メーカー直系のディーラーと言えます。これらの事から、ヤナセやシュテルンといったディーラーでは、ベンツのスペアキーを作成してもらうことができます。スペアキーをディーラーで作ってもらう場合は車種にもよって費用が変わりますが、5万円から10万円程度かかることが多いです。
ただし、ディーラーに依頼をしてスペアキーを作成してもらう場合は納期がかかります。スペアキーのパーツをドイツから取り寄せることになるため、最低でも5営業日はかかります。もし急ぎでスペアキーを作成したい場合は、鍵屋に依頼をした方が早く作成できることが多いです。
並行輸入車の場合
並行輸入車は正規輸入車を通さずに、輸入業者が海外のディーラーから直接輸入をして取り寄せる車になります。日本では販売していない車を入手できたり、入手までに時間がかかる車種を先行して入手できるなどのメリットがあります。並行輸入車は正規の輸入業者を通さないで入手する車ですが、メルセデス・ベンツでは、正規輸入業者を通さなかった車両でも、ディーラーに依頼をすればスペアキーを作成してもらうことができます。ただし、スマートキーの場合は、ディーラーでスペアキーを作成してもらうことができません。欧州仕様のリモコンだと日本のアマチュア無線で使う待機を使うためです。そのため、欧州仕様のスマートキーのスペアが欲しい場合は、自分で対応してくれる鍵屋を探して依頼をすることになります。
鍵屋にスペアキー作成を依頼した場合の費用
作業内容 | 費用感 |
---|---|
一般的な鍵のスペアキー作成 | 5,000円~40,000円 |
スマートキーのスペアキー作成 | 40,000円~100,000円 |
全紛失による一般的な鍵の作成 | 40,000円~70,000円 |
全紛失によるスマートキーの作成 | 50,000円~200,000円 |
鍵の種類によって費用が変わり、スマートキーか否か、ギザギザした鍵なのかウェーブキー等の特殊キーなのかによっても費用が変わります。
まとめ
ベンツの鍵開けについてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。いくつか鍵を開ける方法があるので、自分で出来ることを試して、それでも開けられない場合は鍵屋などに相談をすると良いでしょう。特にベンツの鍵開けは国産車の鍵開けよりも難易度が高く、信頼できる業者に依頼するのが重要です。もしどこに依頼すれば良いのか分からない、すぐに開けてほしいという場合はカギ本舗にぜひご相談ください。
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