スマートロックでよくあるトラブル6つと解決する方法をご紹介
【目次】
最近巷に普及しているスマートロックという電子錠ですが、皆さんがご利用でしょうか?スマートロックは、スマートフォンやリモコンキーでドアを開け閉めできるため非常に便利な鍵です。後付けできる製品として気軽に取り付けられる事から、最近では鍵屋の仕事でもよく遭遇することが多いのですが、スマートロック特有のトラブルも多い状況です。
今回の記事ではスマートロックに起こりがちなトラブルの解決方法やトラブルを未然に防ぐ対策方法をご紹介します。家から締め出されてしまって、説明よりも早く開けてほしいという方はカギ本舗にご連絡ください。
スマートロックでよくある6つのトラブルと解決方法
スマートロックに締め出される
外出中にスマートロックが動作しなくなってしまい、家の中に入れなくなってしまう場合があります。電池切れやスマートロックの位置ずれなど、このトラブルは原因が多岐に渡るので、本記事の下の方でご紹介します。もし現在締め出されて急いで開けたい方は「スマートロックに締め出される原因と対策」まで読み進めてください。
スマートロックで鍵が閉まらない
スマートロックの鍵が閉まらない場合、どのように閉められないのかによっておおよその原因が分かります。手動でサムターンを回しても鍵が施錠解錠できない場合は、ドアの中に埋め込まれている錠ケースという部品が故障している可能性が高いです。手動でサムターンを回して鍵が回る場合のにスマートロックが動かない場合は、電池切れ、スマートロックの位置ずれ、故障の可能性があります。まずは電池交換をしてから動作確認をし、それでもサムターンが回らない場合は指でスマートロックの位置を調整しながら動作を確認します。これでも動かない場合はスマートロックが故障している可能性が高いため、スマートロックの買い替えを検討しましょう。
補足 サムターンとは
サムターンは室内から鍵を開け閉めするツマミのような部品になります。スマートロックを取り付ける場合はサムターンの上にかぶせるような形でスマートロックを取り付けます。
スマートロックが途中で止まる
スマートロックをリモートで操作した際に、サムターンが途中まで回るのに止まってしまったり、途中で元に戻ってしまう場合があります。この場合考えられる原因は2パターンで、スマートロックの電池が切れる寸前か、錠前自体の動きが鈍い場合です。電池が原因の場合は、アプリなどで電池残量を確認することで確認することができます。錠前自体の動きが鈍い場合は、鍵を使って動作確認をします。いつもよりも強い力で回さないと鍵の開け閉めができない場合は、スマートロックの問題ではなく錠前自体の問題になるため、鍵屋などに依頼をして錠前を修理をしてもらう事で改善します。
スマートロックが上手く取り付けできない
スマートロックが取り付けできない場合、そもそもスマートロックが自分の家に付いている錠前に適合していないか、追加のアダプターが必要な可能性があります。スマートロック各社で取付けできる錠前の種類が公開されているので参考にしましょう。
製品名 | 取り付け可能な錠前の情報 |
---|---|
Qrio Lock Q-SL2 | https://support.qrio.me/hc/ja/articles/12394071233689 |
bitlock | https://www.bitlock.jp/estimated_installation |
SwitchBotロック | https://www.switchbot.jp/pages/lock-purchase |
SESAME5 | https://jp.candyhouse.co/products/sesame5 |
また、スマートロックは両面テープで取付けするものが多いですが、ドアの材質などによっては通常の両面テープでは取付けが難しい場合があります。こういった場合は、ドアの材質に合った両面テープを自分で用意しましょう。両面テープが付きにくい素材としてゴムや、ポリプロピレンやポリエチレンなどのプラスチック素材があります。両面テープを貼る時はこれらの素材が使われている場所を避けるか、専用の両面テープを購入しましょう。
また、両面テープがきちんと接着するためには、ドアと両面テープをきちんと密着させることが重要です。目に見える範囲ではきちんと接着しているように見えても、ミクロレベルでは密着できていない事があるため、両面テープをドアに貼る際に手で1分ほど圧迫固定し、そのあと1日ほど放置してからスマートロックを取り付けると両面テープが外れにくくなります。
スマートロックに締め出される原因と対策
スマートロックとスマートフォンが通信できていない
スマートロックはスマートフォンやリモコンで操作をするのですが、wifiやbluetoothなどで通信をして鍵の開け閉めを行っています。そのため、誤ってスマートフォンを機内モードにしてしまていたり、bluetoothやwifiの機能をオフにしているとスマートロックと通信ができずに操作が効かなくなってしまいます。スマートフォンをポケットの中に入れていただけなのに機能がオフになってしまう事があるので、自分で機能をオフにした記憶がない場合でも必ずスマートフォンを確認しましょう。
また、スマートフォンの不具合や熱暴走などで一時的に動作が安定しない事もあります。こういった場合は、スマートフォンの再起動をすることでスマートロックの操作が安定します。
スマートロックの電池切れ
スマートロックに締め出されてしまう原因として多いのが電池切れになります。スマートロックは電池切れを起こしそうな時にスマートフォンのアプリなどで通知をしてくれる事が多いですが、この通知を見逃してしまったり、電池交換を後回しにし続けて電池切れを起こしてしまう方が多いです。スマートロックは室内側のサムターンに取り付けられているため、家の中に入らないと電池交換ができません。鍵穴自体は通常の鍵穴が付いていることが多いため、鍵を使って開けるか窓の鍵が開いていればそこから家に入って電池交換をします。鍵を持っていなかったり、窓の鍵が開いていない場合は鍵屋に依頼をして鍵を開けてもらうことになります。
スマートロックの位置ずれ
スマートロックは両面テープで固定されているため、両面テープの経年劣化や地震などでスマートロック本体の位置がずれてしまい、鍵の開け閉めができなくなる場合があります。この場合、スマートロックを外から操作した時にモーター音が聞こえるが、鍵が開かないといった状態になるため、音で見分けることになります。音が聞こえない場合、ドアにドアポストなどを開けることで音が聞こえるようになります。
スマートロックの位置がずれて開かない場合は、ドアを上下にゆさぶって位置が上手く調整できれば外からリモコン操作でドアを開けることができます。あまり大きい力でドアを上げ下げすると、レバーや蝶番などに不具合が出てしまうこともあるので、あまり無理な力はかけないようにしましょう。
スマートロックの不具合や故障
スマートロックは便利な機能ですが、メーカーが動作を改善するために定期的にアプリのアップデートを配信しています。スマートフォン経由でスマートロックの更新ができるため、常に最新の状態に保つように心がけましょう。また、スマートロックで不具合が起きているのではなく、錠ケースなどの別の場所で不具合が出ている可能性もあります。手動でサムターンを回してみて、鍵の開け閉めができるか切り分けを行いましょう。
オートロックによる締め出し
スマートロックにはオートロック機能が付いていることが多いです。鍵やスマートフォンを持たずに外出してしまい、オートロック機能によって家から締め出されてしまうかたが非常に多いです。鍵やスマートフォンを持ち出すことを習慣化するのが最も良いですが、どうしても難しい場合は鍵などを自宅以外でも管理するなど、万が一の際に鍵を使って開ける手段を用意しておくと良いでしょう。
スマートフォンの紛失による締め出し
スマートフォンを紛失してしまい、鍵なども持ち歩いていない場合は家から締め出されてしまいます。この場合、鍵を使って開けるか窓などの鍵が開いていればそこから入ることができますが、そういった状況でない場合は鍵屋に依頼をして開けることになります。また、一部の機種は別のスマートフォンでスマートロックの操作をするアプリにログインすることで鍵の開け閉めができるようになるため、スマートフォンを誰かに借りて部屋を開けられる場合もあります。この場合は鍵を開けた後に借りたスマートフォンのアプリを削除し忘れないよう注意しましょう。
スマートロックに締め出された時の3ステップ解決方法
①原因を確認、自力で何とかできるか確認
前述した「スマートロックに締め出される原因と対策」を参考に自分で家の中に入れないか確認しましょう。スマートロックが正常に動作している場合は、鍵を使ってドアを開ける、玄関とは別の窓から家の中に入る、スマートフォンを誰かに借りてアプリにログインして鍵を開けるなどの方法があります。また、スマートロックの位置がずれてしまって鍵が開かない場合はドアを上下に揺すりながらスマートロックを操作することで、一時的に位置ずれが解消して開けられる場合があります。
②頼れる人を探す
自力でなんともできない場合は、誰かに頼る他ありません。締め出されてしまった時に頼れる人たちは以下の人たちになります。
・家族、親戚、友人、隣人
家族が鍵などを持っている場合、おとなしく家族が帰ってくるのを待つのが一番確実でしょう。鍵屋などに依頼をすれば鍵を開けることができますが、鍵屋に依頼をすると鍵の防犯性によっても変わりますが解錠費用として1万円~5万円程度かかることが多いです。親戚や友人などに鍵を預けている場合もあると思いますので、それらの方を頼るのも有効です。ただし、スマートロックや錠前が故障して締め出されてしまった場合は、家族を待っていても開けることができないので注意が必要です。
そういった場合は鍵屋や管理会社、保険会社に依頼をして鍵を開ける必要があるのですが、携帯電話が無いと依頼をすることができません。隣人などに電話を一時的に借りる、鍵屋や保険会社などの連絡先を調べてもらうなど力を借りることもできます。
・物件の管理会社、警備会社、保険会社
賃貸物件の場合は管理会社がスペアキーを持っている場合があるので、確認すると良いでしょう。最近ですと防犯のために管理会社がスペアキーを持っていないケースもあります。また、戸建ての住宅で警備会社と契約をしてスペアキーを預けている場合は、警備会社に依頼をすることで鍵を届けてもらうことができます。
管理会社や保険会社がスペアキーを持っていない場合は、業者に依頼をして鍵を開けることになります。ただし、火災保険などの住宅に関わる保険に入っている場合は、鍵業者に開けてもらうための費用を一部、または全額負担してもらえる場合があります。加入している保険ごとに対応は異なるため、保険会社に一度相談してみましょう。
・鍵屋
鍵屋に依頼をすることで、鍵を持っていない状態でも鍵を開けることができます。付いている鍵の種類によって変わりますが、費用は10,000円~50,000円程度かかります。テンキーやカードキーなどの特殊な鍵だと3万円以上かかることが多いですが、一般的なギザギザした鍵やディンプルキーと呼ばれる鍵の場合は解錠費用は15,000円~33,000円程度に収まることが多いです。
また、依頼をする鍵屋の技術力によって開け方も変わってきます。技術力のある会社ほど鍵穴を壊して開けることは少なく、技術力が低い会社に依頼すると鍵穴を壊して開けることが多いです。鍵穴を壊すと、その後の鍵交換で余計に費用がかかるため、できるだけ鍵を壊さない業者に依頼をするといいでしょう。カギ本舗では約97%の案件で鍵を壊さずに開けることができています。(2021年調査)
③鍵を開ける
自力で鍵を開ける場合は特に書類などは必要ありませんが、鍵屋や保険会社などに依頼をして鍵を開けてもらう場合は、住所が一致した顔写真入りの身分証明書が必要になります。身分証としてご提示いただく事が多いのは、免許証やパスポート、マイナンバーカードになります。鍵開け後に提示でも大丈夫な業者が多いので、業者に依頼をする際は、どの身分証をどのタイミングで提示をすればいいのか確認しておきましょう。
スマートロックの締め出しを事前に防ぐ対策方法
一度締め出しされてしまうと、解決するまでに時間も費用もかかることが非常に多いです。そのため、予め締め出しをされないような対策を取っておくことが重要です。ここでは事前にできる対策をご紹介していきます。
物理鍵の所持
スマートロックを付けたとしても、鍵を自分の持ち物の中に入れるようにしましょう。普段は使わなくても、緊急時に使える鍵として役に立ちます。スマートロックでは鍵のない生活ができると謳っていることも多いため、鍵を持ち歩くのに抵抗がある場合もあります。そういった場合は、職場などで鍵を管理しておくなど、緊急時のみ使うことを想定して別の場所で鍵を管理するといいでしょう。鍵をそのまま置いておくと盗難された時などに困るため、暗証番号などで開けられるタイプのキーボックスなどに入れておくと悪用される可能性が低くなります。
定期的な電池残量の確認
スマートロックは電池で動作する物が多いのですが、電池切れの合図を見逃してしまったり、後回しにした結果スマートロックが電池切れで家から締め出されてしまう事が多々あります。そのため、スマートロックの電池残量は定期的に確認をして電池切れが起きないようにしましょう。電池の消耗スピードは製品や使用回数によって異なりますが、1年から2年ほど保つ事が多いです。自分が購入したスマートロックの取り扱い説明書を読んで、どの程度の期間で電池交換をすべきなのか、電池切れしそうな時はどんな通知が表示されるのか事前に確認をしておきましょう。
携帯電話の充電、メンテナンス
スマートロックの開け閉めはスマートフォンなどのアプリ上で行うことが多いです。そのため、充電切れやアプリの更新漏れでスマートロックの操作ができなくなってしまう場合があります。スマートフォンの充電を日頃から行うのは勿論ですが、アプリの更新は定期的に行いましょう。また、スマートフォンの機種変更時などに、アプリの設定が漏れてしまったり、パスワード忘れで新しいスマートフォンでスマートロックの操作が出来なくなる場合があります。機種変更時などはスマートロックの動作を停止させておくなど、工夫をしましょう。
スマートロックは導入すべき?メリットとデメリット
スマートロックのトラブルについてご紹介しましたが、きちんと扱い方が分かっていれば非常に便利な製品なのは間違いありません。スマートロックのメリット、デメリットをご紹介するので、スマートロックの導入を検討している方は参考にしてみてください。
スマートロックのメリット
・後付けの電子錠として使える
家の鍵をリモコンや暗証番号で開けられるようにするには電子錠の取付けが必要ですが、電子錠の取付けはドアに穴を開けるなどの加工をすることが多いです。そのため、賃貸物件には取り付けできず、持ち家だとしても加工などで費用が大きくかかります。しかし、スマートロックの場合はドアへの加工は不要で両面テープで取付けするだけの製品が多いため、自分で気軽に取り付けることができ、賃貸物件などでも取り付け可能です。
・鍵を挿す手間がない
買い物で両手に荷物を持っている場合など、鍵の開け閉めのために荷物を置かずにドアを開けられるのは非常に便利です。鍵の開け閉めをする手間が単純に減るので、鍵を回した拍子に鍵が折れたりといったトラブルもありません。
・オートロック機能が付いている
ほとんどのスマートロックにオートロック機能がついていますが、このオートロックは便利なだけでなく、防犯的にも効果があります。空き巣や居空きなどの侵入犯罪ですが、昔のようにピッキングが効く鍵というのが減少していることから、鍵の閉め忘れなどによる無締まりの家でよく発生しております。警察庁が発表している統計資料でも、侵入の手口は「無締まり」の件数が最も多い侵入方法となっています。
・鍵をなくす心配がない
お子様などに多いのですが、鍵を紛失してしまう事が多いです。防犯的には鍵を紛失してしまった場合は鍵交換をするのが良いのですが、頻繁に鍵をなくしてしまう場合はその都度鍵を交換いていると費用がとんでもない事になってしまいます。こういった場合、スマートロックならスマートフォンや暗証番号で鍵を開けることができるので、鍵をなくす心配が少ないです。また、最悪スマートフォンを紛失してしまっても、スマートロック側で登録の解除や追加登録ができるため、いちいち鍵交換をしなくても防犯性を確保することができます。
スマートロックのデメリット
・家から閉め出される恐れがある
本記事でもご紹介しましたが、スマートロックの位置ずれや電池切れなどでスマートロックが動作しなくなってしまって家から締め出されてしまう場合があります。こういったリスクを理解し、スマートロックが何らかの理由で動かなくなったとしても家の中に入れる方法を用意しておく必要があります。
・誤動作で鍵が開く場合がある
スマートロックの自動解錠機能が付いている製品は、GPSやBluetoothで通信を行い、室外から玄関ドアに近付いた時は鍵を開け、室内から玄関ドアに近付いた場合は鍵を開けないなどの制御をしています。一般的な住宅の場合はこの制御により勝手に鍵が開いてしまうなどのトラブルは無いのですが、家の大きさが一般的な住宅と異なっていたり、玄関の真上に部屋などがあったりするとスマートロックが家の外から玄関に近付いていると判定されてしまい、家の中にいるのに鍵が開いてしまう場合があります。こういったトラブルを防ぐために、スマートロックの仕様書を読んだりメーカーに問合せをしてどのような条件で鍵が開くのかをきちんと確認しておく必要があります。
スマートロックの鍵開けや鍵の修理ならカギ本舗にご相談ください
スマートロックに締め出されてしまったり、鍵の施錠ができなくなってしまった等、自分ではどうしようもない不具合に遭ってしまったらカギ本舗にご依頼ください。カギ本舗では住宅の鍵開けや鍵の修理など、鍵に関するご依頼を多数いただいております。電話で概算の費用感をご提示しておりますので、依頼するか悩んでいるかたは是非お電話ください。
User Review
( votes)藤原 正徳
最新記事 by 藤原 正徳 (全て見る)
- 重機の鍵作成にかかる費用と納期について - 9月 12, 2024
- フォルクスワーゲンでインロック!解決策と予防策 - 9月 4, 2024
- BMWのインロック解消!鍵開けのご相談ならカギ本舗へ - 8月 28, 2024
よくあるご質問
記事が参考になりましたら、シェアしていただけると嬉しいです!