5分で解決!車の鍵トラブル/鍵が回らない時の原因と対処法
【目次】
車に乗ろうと思った時鍵が回らなくて困ってしまったことはないでしょうか。
鍵が回らなければエンジンをかけることができないため、車を使うことができなくなってしまいます。
そういう時、鍵が回らなくなる原因と対処法を知っておけば、すぐに問題を解決することができるかもしれません。
今回は、なぜ車の鍵が回らなくなってしまうのか、原因とその対処法を詳しく紹介します。
車の鍵が回らない原因を簡単チェック
・ハンドルロック
車の鍵が回らない原因としてよくあるのが、ハンドルロックです。
自動車には、ハンドルロックという機能が備わっているのですが、これは盗難防止用の機能で、鍵がつけられていない状態でハンドルを回すとロックがかかり、ハンドルが動かなくなります。
ハンドルロックがかかってしまうと、鍵が回らなくなってしまうので注意してください。
ハンドルロックをかけるつもりがなくても、停車した後にちょっとハンドルの位置を変えたり、車を降りる時に腕や鞄がハンドルに当たったりしてロックされてしまうケースも多いです。
ほとんどの車にハンドルロックの機能が備わっているので、鍵が回らない時はハンドルを回してみて、ロックがかかっていないかチェックしてみてください。

ギアの位置が間違っていると鍵を回すことができません。
自動車は安全のために、ギアが正しい位置になっていないと鍵が回らないようになっています。
オートマ車なら「P」、マニュアル車なら「N」にギアを入れておかないと、鍵を回してエンジンをかけることができません。
自分では正しい位置にギアを入れているつもりでも、ちょっとした勘違いやミスで間違った位置にギアが入っていることも多いです。
鍵が回らない時は、落ち着いて「P」や「N」にギアが入っているか確認しましょう。

・バッテーリー切れ
メルセデスベンツなどの高級車の場合、バッテリー切れでドアの鍵が回らないことがあります。
バッテリー上がりとも言われますが、何かしらの理由で電気が失われると自動車内にある様々な電子機器が動作しなくなります。
ドアのシリンダーがモーター駆動になっていることがあるので、鍵が回らなくなった場合は、バッテリーが切れていないかチェックしてみましょう。
室内灯が点灯しない、ウインカーやヘッドライトが点かない場合はバッテリー切れを起こしている可能性が高いです。

マニュアル車限定ですが、クラッチが原因で鍵が回らないことも多いです。
マニュアル車にはクラッチペダルがついていて、それを踏むことでギアを変更することができます。
普段マニュアル車に乗らない人は知らないかもしれませんが、マニュアル車の中にはクラッチスタートシステムが搭載されていて、クラッチを踏んだ状態でなければ鍵を回すことができない車種もあります。
クラッチスタートシステムは、急発進防止などマニュアル車の安全性を高めるために備えられている機能です。
レンタカーなどで車を借りて、久しぶりにマニュアル車を運転するという方に起こりやすい原因なので、乗っている車にクラッチスタートシステムが搭載されていないかチェックしてみてください。

マニュアル車のクラッチスタートシステムと同じように、オートマ車にもフットブレーキに安全装置が搭載されることが多くなっています。
オートマ車の急発進による事故が増えているということで、フットブレーキを踏んでいないと鍵が回らない仕組みになっている車種が多くなっているのです。
オートマ車で鍵が回らない時は、そういった機能が備わっていないか確認してみましょう。
色々な原因を探ってみて特に問題がないようなら、鍵自体に原因があるかもしれません。
鍵は衝撃や経年劣化によって、変形してしまうことがあります。
鍵の形状が変わってしまい、鍵が回らなくなってしまうケースは多いです。
変形した鍵を差し込み、無理に回そうとすると鍵が折れたり、鍵穴が壊れてしまったりする恐れがあるので注意してください。
鍵が欠けていないか、どこか変形しているところはないかチェックしてみましょう。
原因別対処方法
・ハンドルロック
ハンドルロックが原因の場合は自分で対処することができます。
オートマ車ならまずギアを「P」に合わせ、ハンドルを左右に揺らしながら鍵を回してみてください。
ハンドルロックの正しい解除の仕方は取扱説明書に記載されているので、分からない場合は確認してみましょう。

ギアが原因で鍵が回らない場合は、ギアを正しい位置に切り替えるだけで直ることがほとんどです。
基本的にマニュアル車なら「N」、オートマ車なら「P」にギアを入れれば問題ありません。
正しい手順を知りたい方は、取扱説明書を確認してみるとよいでしょう。
ただし、ギアが故障していてうまく切り替えられないケースもあるので、そういう時は専門業者を呼んで修理してもらってください。

まずよく行われるのが、家庭用電源や他の車から電気を供給し、バッテリーを充電する方法です。
2台の車をケーブルで繋いで、バッテリー切れを直しているのを見たことがある人もいるかもしれませんが、これはジャンピングスタートと言われる充電方法です。
同じような仕組みで、自家用電源や家庭用電源と車を繋いで充電する方法もあります。
自分でも行える手軽な方法ですが、充電器とバッテリーの相性やケーブルの繋ぎ方などによって、うまくいかないことも多いです。
それだけでなく、間違った方法で行うと爆発や火災などの事故を起こしてしまう可能性もあるので注意しなければなりません。
バッテリーを交換することで、バッテリー切れが直る可能性もあります。
車のバッテリーを購入し自分で交換することもできますが、火傷したり事故を起こしたりする可能性があるので、専門家に依頼することをおすすめします。
バッテリー交換してくれるカー用品店もあるので、身近にそういったお店がある方は一度相談してみてください。
自分でバッテリー切れを直すのが不安という方は、業者に依頼して修理することをおすすめします。
JAFのロードサービスのように、バッテリー切れが起こった時に修理をしてくれるサービスは数多くあります。
こういったサービスを利用すれば、全てプロが作業してくれるので安全にバッテリー切れを直すことができます。

ただし、修理してい欲しい時にすぐ対応してもらえるとは限りません。
混雑状況などによって、対応スピードが変わってくるので、今すぐに直してもらわないと困るという場合は、対応スピードの早い業者に依頼するようにしましょう。
また、依頼する業者によって修理費用が変わってきます。
事前に見積りをとってもらい、どの程度費用がかかるのか確認しておくと安心です。
クラッチスタートシステムが搭載された車の場合は、クラッチをしっかり踏んだ状態で鍵を回してみてください。
クラッチが原因の場合は、これで改善することが多いです。オートマ車の場合は、フットブレーキをしっかり踏みながら鍵を回してみてください。
フットブレーキが原因なら、これでエンジンがかかります。
車によって、エンジンをかける時にフットブレーキを踏んでおく必要があるかないかが変わるので、乗っている車がどのような仕組みになっているか確認しておくとよいでしょう。
鍵が原因の場合の対処法
鍵自体に原因がある場合は、まずスペアキーを使用してエンジンがかかるか試してみてください。
それで鍵が回るようなら、これまで使っていた鍵が壊れてしまっている可能性が高いです。
しかし、中にはスペアキーを持っていないという方もいると思います。
そういう場合は、鍵を新規に作製する必要が出てきます。
車の鍵は合鍵を作ることもできますが、防犯性が高い鍵も多くなっているため、簡単にスペアキーを作れないケースもあります。
一般的な合鍵作成業者では対応できないこともあるので、そういう時はディーラーか車の鍵の作成に対応した専門業者に依頼しなければなりません。

業者によっても変わりますが、10,000~20,000円程度で作製できることもあります。
しかし、従来のオーソドックスな車の鍵でも、キーレスがついているものや、特殊な構造をしているものだと30,000円以上かかる場合もあるので注意しましょう。
リモコンキーの車も多くなっていますが、リモコンキーは電池が搭載されているため、その電池が切れて使えなくなってしまうことも多いです。
リモコンが動作しないだけでしたら、まずは電池を交換してみましょう。
リモコンキー自体を交換する時の作業費の相場は30,000円程度です。
しかし、リモコンキーといって様々な種類があり、高性能なものや新しいものになると80,000円以上交換費用がかかることもあります。
交換にはリモコン本体の部材費がかかるからです。
イモビライザーを搭載した鍵も多くなっていますが、一般的な鍵に比べると修理や交換が難しくなっています。
イモビライザーは自動車の盗難防止のために備わっている装置で、専用のキー以外ではエンジンをかけることができません。
キーに取り付けられている電子チップのIDと、車側のIDが一致しなければエンジンがかからないため、非常に防犯性の高い鍵です。
そのため、簡単に合鍵を作ることができません。
イモビライザーを搭載した鍵が壊れてしまった場合は、基本的に修理か交換をすることになります。
イモビライザーの修理や交換は、ディーラーに依頼することが可能です。
しかし、鍵と車のIDを一致させる必要があるため、鍵の交換と合わせて車のコンピュータの書き換え作業をしなければならない可能性が高くなります。
また、書き換えができない場合は車のコンピュータを丸ごと交換する必要があります。
レッカー移動と交換費用がかかるため、かなり高額になるので注意してください。
イモビライザーの修理費用の相場は20,000円から50,000円程度ですが、コンピュータの書き換え、交換費用まで合わせると200,000円近くかかるケースもあります。
イモビライザーのスペアキーの作成は難しいですが、中にはイモビライザーキーの作成を専門に行っている鍵業者もあります。
イモビライザー対応している鍵屋へ依頼すれば、新しいイモビライザーキーを作成することができます。
ディーラーに依頼して鍵を交換するよりも、素早く新しい鍵を作成できるのが魅力です。
ただし、出張して鍵を作成してもらう場合、鍵の作成費用以外に出張費がかかってしまう場合もあります。
鍵の作製費用の相場は50,000円から100,000円程と、鍵の部材費や、技術の精度により、かかる費用がかわります。
鍵の故障で鍵が回らない時はディーラーや鍵屋さんに相談しよう!
車の鍵が回らなくなる原因は様々あります。
自分で簡単に対処できるものもありますが、鍵自体が原因になっている場合は素人ではどうにもできません。
鍵が故障してしまった時はディーラーや鍵屋さんに修理、交換を依頼しましょう。
急ぎでスペアキーが必要な場合は、ディーラーだと時間がかかってしまうため、鍵屋さんに依頼することをおすすめします。
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