カギ本舗のおすすめスーツケース(ハードタイプ)|鍵のプロが考える防犯性と利便性

【目次】
スーツケースの選び方は色々ありますが、カギ本舗が重視するのはやはり、防犯性能です。
鍵屋の依頼の中には、スーツケースの鍵開けが少なからずあります。
現場でよく聞かれるのが、「どんなスーツケースがお薦めですか?」という質問です。
鍵屋への依頼の主な原因はこの3つ。
・スーツケースの鍵をなくした
・スーツケースの鍵のダイヤル番号を忘れた
・スーツケースの鍵が壊れた
ダイヤル式の鍵番号を忘れてしまう方には、旅の前にダイヤル番号を、スマホのメモ欄や、財布に控えておく対策をお勧めしています。鍵を無くしたというお客様には、予備の合鍵を財布などに入れておく事をお進めしています。
こちらの2つは、対策ができますし、もし次に購入する前提できかれたら、ダイヤル錠の方をお勧めしています。
鍵が壊れる原因としては、経年劣化での鍵の内部の破損や、
空港職員の雑な扱いにより、鍵の破損部分の破損等です。
以下に、スーツケースを選ぶ上での評価ポイントと、お薦めのスーツケースをご紹介します。
選ぶポイント
【本体の素材】
ボディに耐衝撃性に優れた素材が採用されています。
金属素材は、価格も素材の強度も別格なため、現在は安価で耐衝撃性に優れた素材「プラスチック樹脂」がハードスーツケースに採用されることが多くなっています。
100%ポリカーボネートのスーツケースは、非常に柔軟性が高いため思ったよりヘコミます。
多少の重さを気にせず、分厚く固いタイプが好きな方へはABSをお勧めします。重さや耐久性を重視する方にはポリカーボネートは優秀な素材です。
・ABS樹脂
熱可塑性のプラスチックの一種です。耐衝撃性・耐熱性・難燃性などにおいて優れる素材です。
ポリカーボネートより重量がありますが、変形に強いです。
・ポリカーボネート
熱可塑性プラスチックの一種です。アクリル樹脂などと共に有機ガラスとも呼ばれ、透明性・耐衝撃性・耐熱性・難燃性などおいて優れる素材です。
100%ポリカーボネート素材は、非常に柔軟性が高いため思ったよりヘコミます。透過性がある為、発色が良いという特徴があります。
※ABS樹脂とポリカーボネートでは、同一重量ではポリカーボネートの方が頑丈です。昔はABS樹脂が主流でしたが、後に流通してきたポリカーボネートが混在しており、両者の特徴を合わせた製品も多く販売されています。
・各種金属素材
『軽量アルミ合金』等。アルミ製スーツケースは高級な分、持っていること自体がステータスです。ステータスを重視する方にオススメです。
傷に強く、水にも強いです。重量はありますが、中身の保護力は1位です。衝撃を加えるとへこみますが、それが味と考える消費者に好まれています。
価格は高い傾向にあります。
【フレームの素材】
「ファスナータイプ」と「フレームタイプ」があります。
・ファスナータイプ
フレームタイプよりも軽量で、少しファスナーを開くだけで荷物が取れるという利便性があります。衝撃を吸収しやすい為、破損しづらいのも利点です。難点は、防水加工が施されていないものではファスナー部分から水が入る可能性がある事です。防水加工をしてある物を選びましょう。心配点として上げられるのは、ファスナー部分を破壊される可能性についてですが、ナイフなどで切り裂くのはなかなか労力がいり、実際にはあまりないようです。確かに、そんなことをしている人がいたら怪しいですよね。
・フレームタイプ
ファスナータイプよりも重量があります。フレーム部分が硬いので安心感はありますが、意外とフレームの歪みなどでトラブルになりがちです。
荷物を詰め込んだり、空港職員の雑な扱いで破損したりという事があります。
【鍵の種類】
・TSAロック
TSAロックとは、米国国土安全保障省の米国運輸保安庁(TSA)の認可を受けた特殊な鍵のことで、施錠した状態で第3者は解錠できませんが、TSA空港職員だけが持っている特殊なツールで解錠が可能なため、預ける際にも施錠した状態で預けて良いことになっています。
しかし、最近では、空港ごとの職員の対応がまちまちで、TSAロックだったにも関わらず鍵が壊されていた等の事例もあります。アメリカにて荷物の検査を受ける場合には鍵をかけない事が今のところ一番良いようです。
・シリンダータイプ
鍵を無くしたという依頼でよく見かけます。「旅先で鍵を無くした」等の理由でよく見かける鍵です。新品を購入するといくつか合鍵が付属しています。この合鍵を旅先にも持っていく事で、紛失時対応することをお勧めしています。
・ダイヤル錠タイプ
鍵を持ちあるく必要がないため、なくす心配はありませんが、ダイヤル番号をうっかり忘れたというお問合せがあります。番号は財布やスマホなどに控えておくと良いでしょう。
・南京錠を後からつける
防犯性能を上げるための補助錠としてもお薦めです。ダイヤル式、シリンダー式がありますが、紛失の可能性がないダイヤル式がお薦めです。
【キャスターの数】
・2輪タイプ
本体を傾けて動かす2輪タイプはキャスターが固定されているので小回りは聞きませんが、荷物が少ない場合には2輪の方が扱いやすいでしょう。地面に凹凸があってもスイスイ移動できます。自立してくれて、勝手に転がらないのも便利です。
・4輪タイプ
重量がある荷物には断然4輪タイプがお薦めです。重い荷物が2輪タイプだと、スーツケース自体にも負担がかかる為壊れやすくなります。
小回りが利く代わりに、凹凸のある道には不向きです。2輪よりも音が気になるという方は、静音設計のものを選びましょう。
現在では、キャスターにベアリングが入っているものや、360度回転するタイプの物等、4輪を選ぶ利点が増えているようです。
【開閉方式】
「両面開き」「片面開き」があります。
空港等、狭い場所でも開閉ができる片面開きが断然使い安いです。
機内に持ち込むタイプの場合は考慮した方が良いでしょう。
【重量・強度の両立】
大型の荷物で気にしなければならないのが、預け荷物の重量です。また、素材の重さは、キャスターやスーツケース自体への負担にもなります。女性にとっては、あまり重い物は扱いずらいという視点もあります。
【その他の機能】
あれば嬉しい機能として、各メーカーが独自につけている機能を紹介します。
・ストッパー機能
キャスターに付いているタイプ、本体についているタイプなどがある
・重量チェック機能
持ち手の部分が重さによって動き、重量オーバーを教えてくれる機能
・エクスパンダブル機能
荷物の量に合わせファスナーなどで簡単に伸び縮みし容量を変えられる機能
・独自の防犯機能
・多彩な収納機能
内部の収納袋等
各航空会社の機内持ち込み荷物の規格
【ANA(国内線・国際線)】
3辺の合計が115cm以内かつ、3辺それぞれの長さが55×25×40cm以内、合計重量10kg以内であれば持ち込み可能です。
※ただし、飛行機の座席数が100席未満の場合、持ち込み可能サイズが45×20×35cm以内、3辺の合計は100cm以内に変わります。合計重量は10kg以内で変わりませんが、事前に自分が乗る予定の飛行機の席数をチェックしておきましょう。
【エアアジア】
幅36×奥行き23×高さ56cm以内で3辺の合計が115cm以内、合計重量7kg以内であれば持ち込み可能。
【ピーチ】
幅40×奥行き25×高さ50cm以内で、合計重量10kg以内であれば持ち込み可能。
【ジェットスター】
幅36×奥行き23×高さ56cm以内で3辺の合計が115cm以内、合計重量7kg以内であれば持ち込み可能。
【アメリカのユナイテッド航空】
幅35×奥行22×高さ56cm以内、3辺の合計が113cm以内のスーツケースを持ち込み可能です。
【シンガポール航空】
3辺の合計が115cm以内、合計重量7kg以内であれば持ち込めます。
【大韓航空】
スーツケースと手荷物合わせての合計重量は12kgまでで。3辺の合計が115cm以内まで
で、幅40×奥行20×高さ55㎝以内であれば持ち込み可能。
【フィリピン航空】
3辺の合計、縦横の規格は特に指定はありません。合計重量7kg以内であれば持ち込めます。
日本の国内線と国際線、そして海外の航空会社の規定をふまえると、機内持ち込みに対応したスーツケースを買うなら幅40×奥行20×高さ55㎝以内のものを選ぶ方が多い様です。使用頻度が高い物を選択し、それ以外はレンタルで済ませる等が楽かもしれません。
LCCのピーチは、横幅・奥行きは通常の機内持ち込みサイズと同じですが、高さに制限がありますので良く使用する方はご注意下さい。
スーツケース(ハードタイプ)オススメ5選
1位 DELSEY(デルセー)のシャトレ ハードキャリーケース
容量:約79L 重量:約4.9kg
欲しい機能が詰め込まれた一品です。
超強度防犯STダブルファスナーを採用。デルセー独自の特許技術で、二重ファスナーの歯が強く噛み合っているので頑丈でかつ雨の際も水がケース内部に浸入しにくく、もし人為的に破壊されそうになっても、通常のジッパーに比べて41倍以上の抵抗力を発揮します。軽量でありながら壊れない!紫外線に強く、125℃からマイナス100℃までの高温低温にも耐えられる材質を採用、表面にあえて凸凹を付けた加工で、傷や汚れをつきにくくし、汚れも目立たないスーツケースです。
ちょっとした坂道や電車で動いてしまうのを防ぐストッパー付き。
静音設計で凹凸の多い路面ではケースを傾け2輪で、状況に応じてスムーズな走行が可能。
10年間の無償修理保証がついているのもDelseyだけです。全世界に拠点を有するDelsey修理センターで修理を受けられます。
防犯性能とデザイン性を兼ね備えたオススメのスーツケースです。
この性能で、3万円代はお値打ちです。
2位 Delsey デルセー AIR FRANCE PREMIUM
容量:約109+5.3L 重量:約5.3kg
フランス空港会社とデルセーに共同設計されたモデルで、多数の機能を搭載し、素材はより軽くかつ丈夫なポリカーボネードを使用、表面には高級感溢れる鏡面加工を施しております。多彩な機能を詰め込んだスーツケースで、荷物が増えてしまった時に便利なエキスパンダブル機能搭載、使う人の身長や状況に合わせ、高さを多段階に調節できるワンプッシュハンドル、メインハンドルに搭載されている重量チェック機能が搭載されています
デルセーの特許技術である、超強度防犯STダブルファスナーの採用や、10年保証もあり大変優秀なスーツケースです。
ストッパー機能が付いていない事が2位となった要因でしたが、甲乙つけがたいところです。
3位 Endless Trip のFront Open Max Carry
容量:約79L 重量:約4.9kg
安心の国内メーカー。
機内に持ち込めるMAXサイズを目指した商品で、コンパクトなのに収納力があり、使い勝手が良いのが特徴です。耐久性に優れ、傷にも強い優秀なスーツケースで、なおかつメーカーの1年保証もついています。
収納力が自慢ですが、それ以上に便利なのが、多彩なポケット収納です。
価格は抑えめですが、キャスターなどは有名ブランドと同じ工場のものを採用している等、拘りが随所に見えます。
移動の際に、静音、耐振動設計がありがたく、ストッパーがついている為、電車などで荷物が動くのを抑えてくれます。新幹線の棚の上に載せられるのもありがたいですね。
4位 GoPenguin
非常に低価格ながら、必要十分な機能がついています。
TSAロック搭載で、防弾ガラスの原料と同じ100%マクロロンポリカーボネート素材で、丈夫さと軽さのバランスが絶妙です。アルミニウム素材より軽く、ABS素材より強度があリます。
キャリーケースには360度回転可能なHINOMOTO製静音キャスター採用しています。HINOMOTO製キャスターは弾力性があり、耐久性に優れて、動きも静かでスムーズです。
梱包の段ボールは、組み立てると、ペット用の段ボールハウスになるなど、ほっこり嬉しい気持ちにさせてくれます。
5位 NINETYGO のSeine フロントオープン キャリーケース
容量:約36L
Red Dot Award 2019を受賞したキャリーケースです。
世界的に権威あるデザイン賞 受賞デザインを採用し、シンプルで洗練された美しさとワンランク上の機能性を兼備する大人のスーツケースです。
ビジネスパーソンを意識した、こだわりの収納機能が秀逸で、必要な機能を満たした優秀なキャリーケースです。
機内持ち込みに対応したサイズとなっていますが、少々オーバー気味のサイズ感ですが、断られるなどは無いようです。
5年間の保証がついています。
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